庭デザインの基本とおしゃれにするコツをエクステリアプランナーが解説【失敗しない方法も!】
「庭のデザインで失敗したくない」
「おしゃれな庭デザインのコツを知りたい」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
この記事では、「庭をデザインの方法やコツ」についてまるっと解説しています。
庭づくりの初心者の方でも、
・庭デザインの基本的な考え方
・おしゃれな庭デザインのコツ
を押さえれば理想的な庭づくりができます。
庭は「住まいの顔」とも言われているほど、家のイメージを大きく左右するものです。
限られた予算内でも、工夫次第で十分ステキな庭づくりができますよ!
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庭をデザインする前にコンセプトを明確にしましょう
ご新築で一から外構・エクステリアについて検討される方の殆どが、
「予算100万円で最低限のものだけお願いしたい」
という漠然としたイメージでご依頼されます。
都市部で面積的な制約があったり、当初の予算取りが甘く外構にお金がかけられなかったり等、どうにもならない場合もありますが、
元来お庭もお家と同等に人々になくてはならない生活空間であり、同時に楽しさを提供する遊びの空間でもあります。
余裕のある方はどうか、お庭に対してのイメージを膨らませていただき、デザインを依頼するにあたって、必要最低限の【物】だけではなく、その庭で何がしたいかという【目的】も併せて、プランナーにお伝えください。
趣味や家族構成等、お客様のパーソナリティが、その庭の独自コンセプトとなります。
当たり前ではありますが、納得度の高い理想のデザインにするには、プランナーとの意思疎通が非常に重要です。
庭のデザインで失敗しないためのポイント
お庭のコンセプトを定め、必要なものが確定したら、いよいよ配置・デザインについて考えます。
大まかに機能性と意匠性(デザイン)の両面から考えることが重要です。
それぞれよくある失敗事例を取り上げながら、最低限押さえておくべきポイントを以下にまとめました。
庭のデザインで失敗しないためのポイント①
動線
人や車の動きを想定して設計をすることが重要です。
家事や軽作業に伴う移動がスムーズに行えるかを意識した配置にします。
例えば、駐車スペースの場合
・玄関までの距離
・ドアの開け閉め
・乗車に必要なゆとり
を考慮して配置します。
過去に、お客様のこんな失敗事例がありました。
・車庫を作ったがサイズを誤り、乗車の際に窮屈になってしまった
折角おしゃれな庭や車庫を作ったのに勿体無いですよね。
動線は、普段の生活の快適さに直結するポイントですので、庭の機能性を考える上で、マストで考慮しなくてはなりません。
庭のデザインで失敗しないためのポイント②
視線
家が建った後、物干しスペースやリビングが外から丸見えで生活しにくいという相談をよくお客様から頂きます。
まず、プライバシーを守り快適に生活をする観点から、視線の考慮は重要です。
必要に応じて目隠しとなるような、高さのあるフェンス、植栽を配置しましょう。
建物がある程度出来上がった後に現地調査に入らせていただき、自宅と隣家の窓の位置や、交通量、外からの視線を確認させていただければ、失敗が少ないと思われます。
また、各部屋から庭を眺めた時の目線の動き、アプローチから玄関まで移動する中での視線の動きを考慮し、主役の植栽を配置することによって、庭の見せ方の工夫をすることも出来ます。
視線を考慮することは、機能性、意匠性両面から重要と言えます。
庭のデザインで失敗しないためのポイント③
光
夜間に駐車スペースや門まわりが暗くて不便という事例もよく耳にします。
昼間だけではなく、夜間も想定し、必要に応じて照明を設けましょう。
暗くなったら自動で点灯する照度センサー付きの照明であれば、手間をかけずに気軽にライトアップできます。
また、人感センサー付きのものを設置していただければ防犯効果も期待出来ます。
植栽のライティングにおいては、光の当て方を工夫することによって、よりおしゃれに見せることが出来ます。
庭のデザインで失敗しないためのポイント④
維持管理
長く使っていくことを想定して、材質やデザインを決めましょう。
例えば木材を使用する場合は、経年劣化による退色も意識し、劣化がアンティーク調に見えるような素材を用いるテクニックがあります(例:枕木のアプローチ)
加えて、植栽を置く場合は、今後成長することを念頭に置いたデザイン、配置にしましょう。
木の成長を考慮しなかったために扉の開閉等に影響が出てしまう、境界付近に高い木があり枝が越境してしまう、隣地に落葉してしまう、という問題に発展するケースもあります。
また、植栽は剪定の手間を考えることも必要で、ここはDIYで剪定出来る、ここは業者に頼まないと駄目、と区別して考えることが重要です。
庭の舗装材として、天然芝を選びたい方も多いのですが、こちらもメンテナンスの手間が発生しますので、面倒に思われる方は最小限にしていただくか、管理の手間が発生しない舗装材にしていただくのが良いでしょう。
庭をデザインする際の基本的な考え方
前述した動線・視線・光等々を考慮し、エクステリアのレイアウトを考えることを「ゾーニング」と言います。
以下にエクステリアの各要素におけるゾーニングの一般的な考え方をまとめました。
庭をデザインする際の基本的な考え方①
門まわり
門扉は駐車空間の近くに配置するのが機能的です。
また、玄関と正対させないのが一般的です。
外部から玄関周りの構造や侵入経路が把握され易くなり、空き巣の標的になり易いので、防犯上よろしくないという理由からです。
また、玄関の正面は悪い気が入ってきやすくなるので、風水上よくないという考え方があるそうです。
門柱を設置する場合は、自宅と同一視界に入りますので、建物の外壁・床面・外周囲いとの調和がとれたデザインにします。
庭をデザインする際の基本的な考え方②
駐車スペース
駐車スペースは道路からの侵入が容易な位置に設けますが、スペースの有効利用の観点から、アプローチと共有したり、庭の一部を駐車スペースとして用いる場合があります。
雨天時の玄関や勝手口への動線を考慮して配置するのが重要です。
また、日当たりが悪くなってしまいますので、居間など生活のメインとなる部屋の前に配置することは避けてください。
庭をデザインする際の基本的な考え方③
アプローチ
人が毎日通る場所なので、退屈させないよう直線はさけて距離を確保し、演出のポイントをつくります。
敷地面積に余裕が無い場合は、曲線にしたり、クランクをさせたりして、距離を確保します。
高低差がある場合は、階段またはスロープを設けます。
家の中が見えそうな地点には、視覚的な障害物(植栽、フェンス等)を設置するようにしましょう。
材質は、インターロッキング等滑りにくい床材を使うと良いでしょう。
庭をデザインする際の基本的な考え方④
サービスヤード
勝手口から行き来しやすく、庭への動線も確保出来る場所に設けます。
駐輪スペース、物干しスペース一時的なごみ置き場として利用するケースもありますので、各部屋からの視線を考慮し、リビングなど公的なスペースから見えない場所に設けるか、視線を遮る工夫を施します。
庭をデザインする際の基本的な考え方⑤
囲い
プライバシー保護や防犯のため、庭と道路、庭と隣地との境界に設けられます。
また、建物を引き立てたり、近隣の街並みとの緩衝としても機能しますので、デザインには、自宅の外装や周辺の街並みとの調和が求められます。
視線をどの程度遮るかや、風通しを考慮し、形式を選択します。
おしゃれな庭にデザインするコツ
庭の魅力を上げるために押さえるべきコツを2点ご紹介します。
おしゃれな庭にデザインするコツ①
統一感を出す
門まわり、駐車スペース、アプローチ等々エクステリアの各要素は、相互に関係しあって一つの風景を作っています。
それぞれテイストが別々だとチグハグでまとまりのない庭になってしまいます。
建物の建物外装とエクステリアの和洋の雰囲気を統一したり、出来るだけ少ない素材・色でまとめ上げ、統一感を出すことが、魅力的な庭にするためには重要です。
おしゃれな庭にデザインするコツ②
緑を取り入れる
カーポートやフェンス等の構造物だけですと、お庭は味気ない風景になってしまいます。
魅力的なお庭にするためにぜひ緑を活用し、植栽を主役とした庭づくりをしていただくと良いです。
管理の手間を考えるのももちろん重要ですが、管理が容易な必要最低限スペースでも、
枝葉が広がりにくい低木とマルチング材の組み合わせや、日陰に強いグランドカバー等を効果的に用いることによって、十分おしゃれな演出が出来ます。
理想的なデザインの庭を作るならDIY?専門業者?
とにかく低価格を追求するなら、DIYで工事を行う、もしくは一つの工事に特化した材工メインの会社に発注をかけるのが良いでしょう。
ただ、本来庭は各部位空間同士や建物との調和が重要であり、全体を俯瞰してみることが出来る知識のある人間が、デザインすべきだと思います。
また、動線、視線、光、維持管理など、様々な考慮すべき点があるため、個人もしくは一点特化の施工店がそれぞれに提案・工事をすると重要な見落としが発生するリスクがあります。
よって、機能性・意匠性の面で理想的なデザインのお庭を作りたい方は、専門業者にデザインを依頼するのがベストだと考えます。
外構・エクステリアパートナーズでは、庭全体のデザインに精通したプランナーが在籍している専門業者をご紹介することが可能です。
これからお庭のデザインを考える方は、是非一度ご相談いただければと思います。