カーポートの見積書の見方【実際の見積書でわかりやすく解説】
カーポート工事を行う際の見積もり。
「見積り書の内訳は専門用語ばかりであまりわからない!」そんな方も多いと思います。
今回ははじめての方でもわかるように実際のカーポートを設置した際の見積を使いながら、見積書の項目とどんな意味があるのかについてわかりやすく解説していきます。
カーポートの見積書ってどんなもの?
「外構・エクステリアパートナーズ」で工事を行った方のカーポート工事の実際の見積りを記載します。
この見積書はカーポート単体を設置する工事ですが、他の庭工事がある場合項目は追加されます。
- 1.測量
- 2.土・地面の工事
- 3.土間工事
- 4.カーポート本体の費用・工事
- 5.諸経費
今はまだ何のことかわからないかと思いますが、それぞれわかりやすく解説していきます。
カーポートの見積書の項目
カーポートの見積項目の大項目とどのような意味合いがあるのか表でまとめました。
項目名 | どのような工事か |
---|---|
仮設工事 | コンクリートの基礎となる測量などの確認 |
土工事(掘削・残土処分) | 駐車場の地面を均一にする |
土間工事 | コンクリート・砂利・人工芝などの地面 |
金物工事 | カーポートを設置する |
諸経費 | その他費用(保障やアフターサービス料など) |
見積書によってはそれぞれの項目の中からさらに細かく記載されていたりします。
下記ではその項目や単価に関して深堀りしていきますので、確認してみてください。
仮設工事
仮設工事は駐車場の土間コンクリート工事において、基礎となる測量などの確認をする工程です。
「水盛」「遣方」「墨出し」と記載がありますが基本的にすべて同じ意味と捉えても大丈夫です。
「仮設工事」の項目自体は業者さんによっては記載されていないこともあります。
土工事(掘削・残土処分)
残土処分の目安単価:5000~9,000円 ㎡(平米)/円
掘削は「鋤取り」と表現されることがあります。駐車場の地面を整地する作業です。
地面の不均一な部分を余分な土、草、他の植物、または石を無くしてきれいにする工程を指します。
「残土処分」は、駐車場の土間コンクリート工事において、土地を整地する過程で発生する余分な土や材料を適切に処分する作業を指します。
どの業者さんの見積書でも基本的にこの項目と単価は記載されています。
作業開始前の土地の状態や地形によっては、地面を掘ったり、平らにしたりする必要があり、この過程で土を取り除く必要があります。
この土は、残土と呼ばれ、適切に処分する必要があります。
駐車場を作りたい広さによって土の量がかわるため、土工事の項目は駐車場が広いほど高くなります。
土間工事
コンクリートにしたい方も多いためコンクリートした場合も記載します。
▼ 人工芝の場合
▼ コンクリートの場合
コンクリートや人工芝を打設する工程です。
どの業者さんの見積書でも基本的にこの項目と単価は記載されています。
コンクリートにする場合、見積書によっては下記のように記載が変わりますが同じ工事という認識でよいでしょう。
- 土間コンクリート
- 土間コンクリート打設
- 生コン打設
土間コンクリート工事でもっとも費用がかかる工事のため、単価が相場から大きく離れていないか確認しておきましょう。
コンクリートの仕上げ方によっては目安の8500㎡/円を超える場合もあります。
金物工事
金物工事はカーポート本体とその工事費です。
単価はカーポートによってかなり変わるため、ここでは記載していません。
カーポートの本体費用に関して大体15-30%ほどの工事費がかかる場合が多いです。
もともと地面がコンクリートの場合、コンクリートの一部に穴をあけて柱を通す必要がでてくるため「ハツリ」という工事が発生する場合があります。
諸経費
諸経費の項目は大体の見積書で記載されているケースが多いです。
どのような経費かというと下記のようなものが含まれています。
- 営業費用
- ご近所挨拶等の手間代
- 保険代
- 光熱費
- 保証料
詳細に関しては業者の規模などによっても異なります。
あくまで経費ですのでこの部分は削ってもらうなどの値引きはしないことをおすすめします。
カーポートを2台設置する工事費込み
カーポート2台分の工事費込みの相場は50-90万ほどで、うち施工費用が10-30万円含まれています。
施工費用はカーポート本体の1-2割の範囲で設定されるケースが多めです。(ただし、商品やグレードによって異なります)
本体価格はメーカーの定価より1-4割ほど安く設定されているケースが多いです。
この割引価格は業者の仕入れ値によって大きく変わるため、相見積もりをとってみることをおススメします。
駐車場2台分をコンクリートにする費用
駐車場を土間コンクリートにする費用は車2台分だと、約30〜50万円が費用としてかかることが多いです。
土からコンクリートにする場合、下記のような形で費用がかかります。
名称 | 単価 | 単位 | 36m²の場合 |
---|---|---|---|
鋤取り | ¥600 | m² | ¥10,800 |
残土処分 | ¥5,500 | 立米 | ¥27,500 |
砕石敷き込み | ¥700 | m² | ¥25,200 |
コンクリート打設 | ¥7,000 | m² | ¥252,000 |
重機損料&回送費 | ¥33,000 | 式 | ¥33,000 |
作業費 | ¥13,000 | 人工 | ¥26,000 |
諸経費 | ¥30,000 | 式 | ¥30,000 |
小計(税込み) | ¥444,950 |
2台用のカーポートと地面をコンクリートにするためには、総計60~100万円ほどかかると見ておきましょう。
よくある質問
カーポートの建築確認はいくら?
カーポートの建築確認は20~40万円かかります。
建築確認は「建築士」建築士の名義で申請をする必要があるため、建築士と関係性のあるエクステリア業者に依頼することになります。
外構を専門としている会社では建築士がいない業者が多いため、建築確認のできる業者さん探しに苦労される方もいらっしゃいます。
まとめ
- 測量
- 土・地面の工事
- 土間工事
- カーポート本体の費用・工事
- 諸経費
カーポートの見積り書では、土工事・カーポート本体の工事・土間工事の3つが主な記載事項と費用がかかる所になります。
単価が適正なのかどうかはまずはそこを見て判断するとよいでしょう。
また、カーポートの見積を依頼してみたいとというかたは地域でコンクリート工事の実績のある業者さんをご紹介させていただきます。
無料で見積からお断り代行まで行えますのでまずはお気軽にご相談ください。