土間コンクリートの見積書の見方【実際の見積書でわかりやすく解説】
駐車場や庭の舗装で土間コンクリート工事を行う際の見積もり。
「見積り書の内訳は専門用語ばかりであまりわからない!」そんな方も多いと思います。
今回ははじめての方でもわかるように実際の土間コンクリートの見積を使いながら、見積書の項目とどんな意味があるのかについてわかりやすく解説していきます。
土間コンクリートの見積書ってどんなもの?
実際に使われている土間コンクリートの見積書は下記のような形です。
施工面積は14㎡分ですので大体車1台分ぐらいの広さを土間コンクリート工事する想定の場合です。
すべての会社さんで書き方は統一されていないので会社によって、項目名は若干違いがあります。
ただし、共通する項目や必ず出てくる用語もありますので下記にて詳しく解説していきます。
土間コンクリートの見積書の項目【平米単価別も解説】
土間コンクリートで主に記載されている項目は下記の10項目です。
- 仮設工事(水盛・遣方・墨出し)
- 鋤取り
- 残土処分
- 砕石敷き込み(転圧)
- インターライン
- 土間コン打設
- 土間目地(仕上げに入る場合もある)
- 重機回送
- 諸経費
- 養生・清掃
それぞれ詳しく解説していきます。
仮設工事(水盛・遣方・墨出し)
仮設工事は駐車場の土間コンクリート工事において、基礎となる測量などの確認をする工程です。
「水盛」「遣方」「墨出し」と記載がありますが基本的にすべて同じ意味と捉えても大丈夫です。
仮設工事(水盛・遣方・墨出し )とまとめて記載されることもあれば、「水盛」「遣方」「墨出し」とそれぞれの項目で記載されることもあります。
業者さんによっては記載されていないこともあります。
鋤取り(漉き取り)
鋤取りは(漉き取り)は「すきとり」と読み、駐車場の地面を整地する作業です。
この項目と単価は記載されていることが多いです。
地面の不均一な部分を余分な土、草、他の植物、または石を無くしてきれいにする工程を指します。
適切に行われないと、地面が十分に固まらずコンクリートが不均一になり、後から亀裂や大きなひび割れが発生してしまうので重要な作業です。
残土処分
「残土処分」は、駐車場の土間コンクリート工事において、土地を整地する過程で発生する余分な土や材料を適切に処分する作業を指します。
どの業者さんの見積書でも基本的にこの項目と単価は記載されています。
作業開始前の土地の状態や地形によっては、地面を掘ったり、平らにしたりする必要があり、この過程で土を取り除く必要があります。
この土は、残土と呼ばれ、適切に処分する必要があります。
そのため、残土処分はその後、専門の廃棄物処理会社に依頼して実施されるケースが多いです。
残土は取り除く土の体積が多いほど高くなります。
また土だけでな芝などが混ざっていると単価が15~30%ほど高くなるケースもあります。
砕石敷き込み(転圧)
「砕石敷き込み(転圧)」は、地面を均一かつ安定した状態にする工程です。
砂利敷きはコンクリートの下の安定した層を作ることが目的です。
砂利を敷いた後は転圧機で砕石を押し固め、さらに安定した地盤を作ります。
DIYでコンクリート工事を行うとここの工程を飛ばしてしまったり、転圧機でしっかりと固められていなため施工ミスになりやすい要因となる重要な工程です。
インターライン
インターライン(目地)はコンクリートの収縮に伴ってできる亀裂を抑えるために作る溝のことです。
コンクリートは気温や表面の温度と内側の温度差によって体積が変わります。
そのため、コンクリートのパネル間または区画間に区切りを作り、収縮や拡張した際にその体積変化を吸収し、コンクリートの割れや損傷を防ぐことができます。
目地は装飾のようにすることもでき、砂利や人工芝・レンガなどを組み合わせて風合いを整えることも可能です。
見積書は㎡単価で記載されることが多いですが、「一式」とまとめられるケースもあります。
土間コンクリート打設
コンクリートを打設する工程です。
どの業者さんの見積書でも基本的にこの項目と単価は記載されています。
見積書によっては下記のように記載が変わりますが同じ工事という認識でよいでしょう。
- 土間コンクリート
- 土間コンクリート打設
- 生コン打設
土間コンクリート工事でもっとも費用がかかる工事のため、単価が相場から大きく離れていないか確認しておきましょう。
コンクリートの仕上げ方によっては目安の8500㎡/円を超える場合もあります。
重機回送
重機回送費は、土の除去や運搬に使うショベルカーやトラックなどの輸送と移動・人件費に関連する費用のことです。
重機を利用する場合、ほぼ全ての見積書に記載されています。
1式で記載されている場合が多いです。
諸経費
諸経費の項目は大体の見積書で記載されているケースが多いです。
どのような経費かというと下記のようなものが含まれています。
- 営業費用
- ご近所挨拶等の手間代
- 保険代
- 光熱費
- 保証料
詳細に関しては業者の規模などによっても異なります。
あくまで経費ですのでこの部分は削ってもらうなどの値引きはしないことをおすすめします。
養生・清掃
工事途中の材料や廃材、工事完了後のコンクリート表面の清掃や廃材処理にかかる費用です。
業者によって書かれていないケースもあり他の工程と費用を含めている場合もあります。
土間コンクリート工事を依頼するときのコツ
自社施工会社を選ぶ
問い合わせる業者が「自社で施工をしているのか」を確認しましょう。
コンクリートは自社で施工できる会社さんに直接依頼するとお得に工事することができます。
一般的に、直接依頼することで10%~20%ほどマージンがなくなるためお得に工事を行うことが可能です。
自分で見つける寳保としては下記のような方法があります。
- Googleマップで近くの外構店を検索をする
- Googleで「市区町村名 外構」などで検索する
- 地域の施工店を紹介してくれるサービスを使う
「外構・エクステリアパートナーズ」ではお住いの地域で評判のいい施工業者さんを案内できますので
手間かけずに外構屋さんを探したい!という方はお気軽にお問い合わせください。
見積りをとって比較する
最低2社からの見積をとって比較することをおすすめします。
業者によって単価がことなるため十数万円浮くケースがあるためです。
特に、駐車場3台分以上のコンクリート工事やカーポートを合わせて工事を行う場合は全体の費用が70万円以上になってくるため見積比較をして価格が適正なのか確認してみましょう。
よくある質問
土間コンの1平米の単価はいくらですか?
ただし、住宅の土地によって他の諸経費がかかってくる可能性ありますのでまずは現地調査をしてもらい見積書を確認してみましょう。
駐車場をコンクリートにする費用は?
面積に応じたそれぞれの費用の目安は以下のとおりです。
車の台数 | 面積(㎡) | 坪数(坪) | 費用の目安(万円) |
---|---|---|---|
1台 | 13 | 約3.8 | 23.4~28.6 |
2台 | 26 | 約7.6 | 46.8~57.2 |
3台 | 39 | 約11.4 | 70.2~85.8 |
4台 | 52 | 約15.2 | 93.6~114.4 |
5台 | 65 | 約19 | 117~143 |
まとめ
- 仮設工事(水盛・遣方・墨出し)
- 鋤取り
- 残土処分
- 砕石敷き込み(転圧)
- インターライン
- 土間コン打設
- 土間目地(仕上げに入る場合もある)
- 重機回送
- 諸経費
- 養生・清掃
土間コンクリート工事の見積り書では、鋤取り・残土処分・土間コン打設の3つが主な記載事項と費用がかかる所になります。
単価が適正なのかどうかはまずはそこを見て判断するとよいでしょう。
また、土間コンクリート工事の見積を依頼してみたいとというかたは
地域でコンクリート工事の実績のある業者さんをご紹介させていただきます。
無料で見積からお断り代行まで行えますのでまずはお気軽にご相談ください。