花ブロックを使った外構の価格と注意点【おしゃれで個性的】
「花ブロック」とは、沖縄で生まれた透かし模様入りのコンクリートブロックの商品名であり、本州では一般的に「透かしブロック」と呼ばれるものです。
近年では、この花ブロックを外構に取り入れることが注目されています。
通常のブロックは1個あたり約200円~約400円です。
それに対し、花ブロックは1個900円〜と材料費がかかり、施工の難易度が上がる分、施工費用も高くなりやすくなります。
花ブロックを使った外構デザインや価格については、専門業者に見積もりをとって検討しましょう。
この記事では、花ブロックを使った外構の価格や、花ブロックを外構に使うメリット・デメリット、注意点について解説します。
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花ブロックを使った外構の価格
花ブロックを外構に使う場合、「玄関フェンスなどのアクセントとして、外構の一部に取り入れる」「門柱に取り入れる」といった方法があり、施工価格は内容によって異なります。
ここでは参考までに、花ブロックの価格や一般的な花ブロックを使った外構施工の費用を紹介します。
①花ブロックの価格
花ブロック自体の価格は、販売店によってさまざまです。
目安の価格として、400角(390x390x厚み100mm)なら2300円/個〜、200角(190x190x厚み100mm)なら980円/個〜となります。
そこに、施工費用などが上乗せされます。
沖縄の販売店で作られた花ブロックを使う場合は、沖縄から自宅エリアまで輸送する費用も別途、必要です。
花ブロックの重量は1個20kgくらいあり、施工にはそれなりの個数が必要となるため、輸送費だけでも数万円かかる場合があります。
②施工費用
一般的なブロックの場合、施工費用は1㎡あたり17,000〜25,000円程度が相場です。
内訳はブロック費用約10,000円/㎡ + 工事代7,000〜15,000円/ mとなります。ブロックの施工には掘削作業や基礎工事が含まれています。
上記をベースとして、フェンスのアクセントとして使うなど外構の一部に花ブロックをあしらった場合の価格は、デザインによってさまざまです。
「フェンス上部に2段で花ブロックを配置したい」など、希望のデザインなどが決まっている場合は、業者に見積もりをとってみましょう。
一般的なブロック塀の施工費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
花ブロックを外構に使う5つのメリット
花ブロックに関心をもっている方のために、花ブロックを外構に使う主なメリットを解説します。花ブロックを外構に使うメリットは次の5つです。
- ①見た目が個性的でおしゃれ
- ②程よく目隠しできる
- ③風の流れを遮らない
- ④省エネ効果がある
- ⑤光の陰影まで楽しめる
メリット① 見た目が個性的でおしゃれ
花ブロックのデザインは100種類以上あるといわれており、外構のどこにあしらうかによっても多彩な使い方が可能です。
沖縄では玄関のフェンスや門柱の他、屋上やベランダのフェンス、外壁などにも花ブロックが使われています。
沖縄ではポピュラーであり一般住宅にもよく使われている花ブロックですが、本州ではまだ珍しい存在。自宅に取り入れている人は多くないため、他にはない個性的な外構を作ることが可能です。
東京での有名な施工例としては、スカイツリーや渋谷ヒカリエに花ブロックが使用されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
メリット② 程よく目隠しできる
花ブロックは透かし模様の入ったコンクリートのブロックのため、開放感と目隠し効果の両方を発揮してくれます。
透かし模様から光と風を適度に通しながら日陰を作り、外から内部を見えにくくしてくれるのです。
外からの視線を遮りたいけれど圧迫感も出したくない場合などに、従来のフェンスに代わる目隠しのためのアイテムとしても、花ブロックはおすすめです。
メリット③ 風の流れを遮らない
風の流れを遮らないことも花ブロックのメリットです。
花ブロックは、戦後、米軍が基地を整備するために沖縄へ持ち込んだコンクリートやブロック製造機を使って、作られるようになりました。
沖縄の強い日差しを和らげ、日影を作り、風を通して涼を得ることが、花ブロックが開発されるに至った目的です。
そのため、ブロックを高く積んでも自然の風がスムーズに通り抜けていきます。
メリット④ 省エネ効果がある
花ブロックには省エネ効果が期待できるというメリットもあります。
花ブロックは風を遮らず日影を作るため、沖縄のように日差しが強く気温の高い土地でも遮熱効果を発揮して、省エネにつながるのです。
花ブロックなら、透かし模様の具合によって光の通り具合を調整することも可能です。
日影を作ることによって、視覚的に涼を感じさせる効果もあります。
メリット⑤ 光の陰影まで楽しめる
変化に富んだ光の陰影も楽しめる点も花ブロックのメリットです。
日中には日差しを遮って程よい日影を作り、地面や外壁などに美しい形の影を映し出します。
夜には家の中の明かりが花ブロックから透けて見えて、独特の風情があります。
時刻や季節によって異なる陰影が生まれるため見飽きない魅力があることも。花ブロックならではの魅力です。
花ブロックを外構に使うデメリット
花ブロックを外構に使うことには次のようなデメリットもあります。
- ①耐震性が低い
- ②凍害のリスクがある
- ③コストがかかる
- ④対応できる業者が少ない
それぞれについて以下で解説します。
デメリット① 耐震性が低い
花ブロックには耐震性が低いというデメリットもあります。
一般的なコンクリートブロックの外構には耐震性を高めるために鉄筋が入っているため耐震性がありますが、花ブロックには隙間があるため鉄筋が入る部分が少なく、その分、耐震性が低くなってしまうのです。
沖縄は地震が少ないため、花ブロックの倒壊による被害が起きにくいですが、本州で花ブロックを外構に使う場合は、地震発生に備えて被害につながらないよう、配慮が必要です。
鉄筋を入れる以外に耐震性を高める対策がないか、業者に相談してみましょう。
デメリット② 凍害のリスクがある
寒冷地では、花ブロックの凍害リスクも考慮する必要があります。
凍害とは、コンクリート内部にしみこんだ水が凍結と融解を繰り返すことによって膨張と収縮を起こし、劣化していく現象です。
特に、日当たりの良い場所で凍害が発生しやすくなります。
凍害によって花ブロックのひび割れや剥離といった現象も発生しかねないので、施工経験の豊富な業者に相談のうえ、注意しながら採用しましょう。
デメリット③ コストがかかる
花ブロックの認知度や人気は徐々に向上していますが、まだまだ特殊な建築素材であるといえます。
そのため、一般的なブロックだけを使用して外構を作るよりも施工費用がかさんでしまう可能性が高い点も、花ブロックのデメリットです。
また、上で述べたように、花ブロック自体にも、一般的なブロックよりも高いコストがかかります。
特に、花ブロックを沖縄から本州に取り寄せる場合は、輸送量や場合によって仲介料などが上乗せされる可能性もあります。
デメリット④ 対応できる業者が少ない
花ブロックを使った施工経験を持つ業者は本州ではまだ多くないため、外構づくりを計画し始めた当初に予定していた業者などに相談しても、「ノウハウがないのでうちでは対応できない」と言われる場合があります。
花ブロックを使った施工に対応できる業者を探したい場合は、ぜひ一度、当社でお見積りください。
花ブロックを外構に取り入れる際の4つの注意点
花ブロックを外構に取り入れる際に押さえておきたい注意点は次の4つです。
- ①耐震性や強度に配慮する
- ②2m以上の高さにしない
- ③花ブロックの施工経験を持つ専門業者に依頼する
- ④相見積もりをとる
それぞれについて以下で解説します。
注意点① 耐震性や強度に配慮する
花ブロックを外構に使う場合は、耐震性や強度に配慮しましょう。
上で述べたように、花ブロックは通常のブロックより耐震性が低い場合があるためです。
花ブロックをあしらっていない場所や繋ぎ目に鉄筋を入れるなど、できるだけ耐震性や強度を高める工夫をしてください。
具体的な対策については、施工業者に相談しましょう。
注意点② 2m以上の高さにしない
花ブロックに限らず、厚さ10㎝までのブロック塀は、高さ2mを超えると地震の際に倒れやすくなるため危険です。
花ブロックを使う場合は、高さ2m以下にするように注意しましょう。
多くの住宅ではフェンスの高さが2mあれば十分ですが、それ以上高くする必要がある場合は、ブロック以外の素材のフェンスを検討するほうが良いかもしれません。
注意点③ 花ブロックの施工経験を持つ専門業者に依頼する
沖縄の花ブロックは、原料のセメントの色のまま、グレーで販売されています。
よく施工例の写真で見るような白にしたい場合は施工時に塗装を依頼しますが、花ブロックの塗装には専門的な技術が必要です。
経験やノウハウがないと難しい場合もあるため、施工経験を持つ専門業者に依頼するとよいでしょう。
注意点④ 相見積もりをとる
外構専門業者を探す場合、相見積もりをとることによって、希望に沿った会社を見つけやすくなります。
花ブロックを使った外構を検討中の方は、ぜひ一度、相見積もりをとってみてください。
花ブロックを外構に取り入れる際のよくある質問
花ブロックの施工はDIYできますか?
花ブロックに限らず、ブロックの施工には高い専門的技術が必要となるため、DIYはおすすめできません。
ブロック塀の施工は、ブロックの落下や強度不足による倒壊などの安全面のリスクを回避できるように、基礎などもしっかり作る必要があり、難易度の高い工事となります。
また、作業効率も専門業者と初心者ではまったく異なります。
施工に慣れたプロであれば数日間で仕上がる作業内容であっても、DIYでは数週間かかるケースも珍しくありません。
さらに、花ブロックの場合は塗装もしなければならないため、さらに難易度が上がります。
ただし、フェンスや門柱など高さがある外構ではなく、花壇の囲いなど低いものであれば、DIYも不可能ではありません。
花ブロックはどこで販売されていますか?
花ブロックは原則として沖縄で作られている建築素材です。
沖縄のメーカーからオンラインで購入して取り寄せることができるほか、本州でも花ブロックを販売している会社もあります。
ただし、本州ではまだ普及していない特殊な建築素材のため、最寄りのホームセンターなどで取り扱いがある例は、ほとんどないと考えて良いでしょう。
花ブロックの魅力を知り外構に取り入れてみよう
花ブロックを外構に取り入れることで、ミッドセンチュリーモダンスタイルや西海岸リゾート風の魅力的な外構を作ることができます。
花ブロックの特徴やメリット・デメリットを知ったうえで、自宅の外構にうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。
花ブロックが気になる人は、ぜひ、専門業者に見積もりをとってみましょう。お気軽にお問い合わせください。