住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むメリット・デメリットを解説
住宅を建てるにあたり、外構工事の費用やローンについて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むことで、外構の専門業者に依頼できるので、よりコストパフォーマンスの高い外構工事が可能となります。
「建物にも外構にもこだわりたいけど予算が乏しい」あるいは「建物だけで想定の予算を使い果たしてしまった」という方におすすめです。
そこでこの記事では、住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むメリット・デメリットを踏まえつつ、外構費用をローンで支払う方法や基本的な流れ、外構費用を安く抑えるポイントなど解説します。
外構費用を安く抑えたいなら、専門業者に依頼することおよび相見積もりを取ることが大切です。
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住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むメリット
注文住宅を建てる際、すべて住宅ローンに含めるものと考えている人も多いでしょう。
しかし、外構に関しては、住宅ローンとは別に外構ローンを組むという方法もあります。
住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むと、以下のようなメリットがあります。
- 外構専門業者に依頼できる
- 外構の支払い費用を抑えられる
- 個性のあるこだわりの外構を実現できる
それぞれ概要を解説するので、きちんと押さえておきましょう。
メリット1.外構専門業者に依頼できる
外構ローンはリフォームローンとも呼ばれるローンですが、住宅購入の際に利用する住宅ローンとは別物です。
初めて住宅を建てる場合、違和感なく建物も外構もハウスメーカーに依頼し、まとめて住宅ローンを組む方がよく見受けられます。
支払いの観点から言えばそれでいいかもしれませんが、外構の仕上がりに納得できず、後から「もっとこうしたかったのに」と相談に来られるお客様が多いのです。
一方、外構ローンを利用すれば、外構専門業者に依頼することが可能です。
外構専門業者は文字通り外構の豊富なノウハウを持っており、より敷地の状況に合った工事を提案してくれます。
熟練の職人を抱えているため、安心感につながることもメリットです。
メリット2.外構の支払い費用を抑えられる
外構の施工をハウスメーカーに依頼した場合、ハウスメーカーから提携の外構業者に発注されるため、10~30%程度のマージンがかかってきます。
そのため、施主にとって金銭面の負担が大きくなってしまいます。
一方、外構の専門業者に直接依頼した場合、マージンが発生しない分、外構の支払い費用が安くなり、よりコストパフォーマンスの高い外構工事が可能です。
「外構にかかる費用をできるだけ抑えたい」という方にも、外構ローンはメリットが大きい選択肢と言えるでしょう。
メリット3.個性のあるこだわりの外構を実現できる
外構の専門業者に依頼すると、ハウスメーカーに支払うマージンをカットできる分、こだわりの外構を実現できるようになります。
外構の工事をハウスメーカーではなく専門業者に依頼することで、施工費用が30〜50万円ほど安くなることも珍しくありません。
そのため、同じ予算内でより高級感のある素材にグレードアップしたり、ウッドデッキやカーポートを追加したりすることが可能になります。
外構・エクステリアを専門にしているからこそ、豊富な知識と経験を持っているため、依頼者の希望もしっかり汲み取って反映してくれます。
機能性・安全性・デザイン性などを高いレベルで並び立たせて、建物や土地にフィットした外構をつくることができます。
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住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組むデメリット
住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組む場合、以下のようなデメリットも発生するため、あらかじめ注意が必要です。
- 住宅ローンより金利が高い
- 専門業者に依頼する手間がかかる
メリット・デメリットの両方を把握したうえで、外構ローンの利用を検討しましょう。
デメリット1.住宅ローンより金利が高い
住宅ローンは住宅を担保にしてお金を借りるため、基本的に金利は低めです。
一方、外構ローン(リフォームローン)は無担保で借入可能ですが、住宅ローンより金利が高く設定されており、なおかつ返済期間も短くなっています。
そのため、考えなしに利用すると、借入金の返済で苦労する可能性が高いのです。
金利は金融機関ごとに異なりますが、住宅ローンが0.3~1%程度であるのに対し、外構ローンは2~5%程度が目安です。
ただし、あくまで住宅ローンと比べた場合であり、他のローンと比べると金利は安いです。
デメリット2.専門業者に依頼する手間がかかる
外構の専門業者に依頼することはメリットが多いものの、ハウスメーカーや工務店とは別に業者を探さなければなりません。
建物の打ち合わせと外構の打ち合わせを別々に行う必要も出てくるため、何かと手間がかかってしまいます。
また、専門業者は全国に数多く存在し、費用・施工期間・対応エリア・サービス内容などに違いがあります。
初めての外構工事だと、自分たちに合った業者を見つけることは大変です。
外構・エクステリアパートナーズでは、最大3社から相見積もりをとれるので、ぜひご利用ください。
外構費用をローンで支払う3つの方法
外構費用をローンで支払う方法としては、以下のように3つのパターンがあります。
- 住宅ローンに組み込む
- 外構ローン(リフォームローン)を組む
- フリーローンを組む
自分に合ったローンを選ぶためにも、各パターンの概要を知っておきましょう。
1.新築外構の方におすすめ | 住宅ローンに組み込む
住宅建築を依頼するハウスメーカーや工務店に外構工事も併せて依頼すれば、外構費用を住宅ローンに組み込むことができます。
また、住宅ローンは金利が低いことを踏まえても、新築を建てる方におすすめできます。
外構を専門業者へ依頼しても住宅ローンを利用できるケースがあるので、早めにハウスメーカーに確認しておきましょう。
2.住宅ローンで対応できないなら | 外構ローン(リフォームローン)を組む
外構費用を住宅ローンに組み込めなかった場合、外構ローン(リフォームローン)を組むことになります。
先述の通り、外構ローンはマージンが発生しないので費用を抑えやすい、自分のこだわりを反映させやすいといった点がメリットです。
また、住宅ローンと比べて審査に通りやすく、審査期間も短いという特徴もあります。
ただし、金利が高く返済期間も短いため、無理なく返済できるかどうか事前によく確認しましょう。
3.最終手段の一手 | フリーローンを組む
フリーローンとは、使用目的を問われない個人向けローンのことです。
事業用や投資用以外なら自由に使えるので、住宅や外構の工事費用のために組むことができます。
さらに、フリーローンは審査が緩いため、外構ローンを組めなかった際は候補に入れるのも一案です。
ただし、金利などの諸条件は外構ローンのほうが良いケースが多いので、あまりおすすめはできません。
また、カードローンも同様に利用できますが、金利はフリーローン以上に高い傾向があります。
外構費用を住宅ローンに組み込む際の流れ
外構費用をどのローンに組み込むかによって、確認や手続きの流れは変わってきます。
外構工事をスムーズに依頼するためにも、事前に把握しておきたいところです。
まずは外構費用を住宅ローンに組み込む際の流れを整理について理解しておきましょう。
- ハウスメーカーに外構費用も住宅ローンに組み込めるか確認する
- 予算目安を設定する
- 専門業者に依頼し、融資先を変更する
ハウスメーカーに外構費用も住宅ローンに組み込めるか確認する
外構工事をハウスメーカーや工務店に依頼する場合、流れを気にする必要はありません。
一方、専門業者に依頼する場合、まずはハウスメーカーや工務店に自分で直接依頼する旨を伝えたうえで、外構費用を住宅ローンに組み込めるかどうか確認しましょう。
また、すでに外構費用も含む住宅ローンを組んでいる状況で、外部の専門業者に依頼したい場合、外構工事分の費用を減額してもらう必要がありますので、ハウスメーカーの担当者に相談してみましょう。
予算目安を設定する
当社がユーザーに向けて実施したアンケートによると、新築外構工事で一番多い予算帯は200万円(46.5%)であり、その次が100万円(22.2%)です。
つまり、6割以上の方の予算が100~200万円ということなので、これを目安に予算を設定しましょう。
また、ハウスメーカー主導の場合、予算オーバーしてしまうケースも少なくありません。
本来最低でも100~150万円ほど必要な工事内容にもかかわらず、ハウスメーカーさんの予算取りが甘く大幅に低い金額でローンに組み込んでいるご相談が多々あります😢予算取りについてもアドバイスが出来ますので、ぜひ早め早めにご連絡ください~!
— 折原太一@外構・エクステリアパートナーズ (@Gaikou_Exterior) August 7, 2022
上記の予算帯を踏まえつつ、予算取りに問題がないかチェックしましょう。
専門業者に依頼し、融資先を変更する
住宅ローンや予算の調整が済んだら、ホームページなどをチェックして、外構工事を依頼する専門業者を探しましょう。
専門業者が見つかったら見積もりを出してもらい、内容に問題がなければ契約締結の手続きを進めます。
融資先を変更しなかった場合、お金がハウスメーカーに渡ってしまうため、必ず自分で変更手続きを行いましょう。
外構ローン(リフォームローン)を組む際の流れ
外構ローン(リフォームローン)を組む場合、先述したように住宅ローンと流れが異なるので、それを理解したうえで利用する必要があります。
こちらも基本的な流れや注意点をまとめたので、ぜひご確認ください。
- ハウスメーカーに外構は省くことを伝える
- 外構ローンの申請をする
ハウスメーカーに外構は省くことを伝える
外構工事を専門業者に依頼したい場合、できるだけ早い段階から検討することが大切です。
「どのような外構にするのか」「どのような工事が必要なのか」といったことを早めに考えたうえで、住宅ローンを組むまでにハウスメーカーや工務店に外構は省くことを伝えるといいでしょう。
また、それと同時に外構の専門業者を探す必要があります。
各業者ホームページはもちろん、比較サイトやSNSなども情報源なので、忘れずにチェックしましょう。
外構ローンの申請をする
外構ローンを組む場合、工事内容を金融機関に伝えたうえで、融資を依頼することになります。
この際、外構工事の契約書が必要ですが、そもそも契約書は建物の引き渡し後に作成するケースが大半です。
外構ローンを組む際も、建物が完成しないと正確な見積もりを出せないという理由から、引き渡しをきっかけに動き出すケースが多いので、焦って申請する必要はありません。
「建物の引き渡し後でも外構ローンは組める」ということを押さえておきましょう。
フリーローンを組む際の流れ
フリーローンやカードローンを組む場合、基本的な流れは外構ローンと同じです。
あらかじめハウスメーカーに外構は省くことを伝えつつ、依頼先の専門業者を探しますが、最後に申請するローンの種類が変わってきます。
なお、フリーローンは融資が下りるまでの期間が長めですが、カードローンは逆に早いタイミングで融資が下りるという点も覚えておきましょう。
外構費用を安く抑える2つのポイント
ローンで損をしないよう考慮すると同時に、外構費用をできるだけ安く抑えたいという方も多いでしょう。
外構費用を安く抑えるためのポイントは以下の2つです。
- 専門業者に依頼する
- 相見積もりを取る
各ポイントについて詳しく解説します。
ポイント1.専門業者に依頼する
先述の通り、外構の専門業者ならハウスメーカーを通さず依頼できるため、マージンがかかりません。
しかも、費用を抑えつつ機能性やデザイン性を高めるノウハウも持っているため、コストパフォーマンスは抜群です。
予算内でどこまで実現できるか相談しながら、依頼内容にメリハリをつけることにより、全体費用を抑えることもできます。
外構費用を安く抑えることで、他の部分に予算を回せるという点も押さえておきましょう。
ポイント2.相見積もりを取る
外構・エクステリアの専門業者と一口にいっても、得意な分野はそれぞれ異なるので、特定の工事で費用を抑えられる会社が見つかる可能性もあります。
そのため、外構工事の見積もりは1社に絞らず、複数の会社に依頼して相見積もりをとることが大切です。
相見積もりをとれば、各社の工事内容と費用をそれぞれ比較検討できるので、自分に合った専門業者を探しやすくなります。
ただし、見積もりの依頼件数が多すぎると、確認や打ち合わせなどに手間がかかるので、3社程度から相見積もりをとるのがベストです。
大手外構(リフォーム)ローンの一例
一例として、大手金融機関の外構ローンの金利や限度額を紹介します。
表形式でまとめたので、ぜひ参考にしてください。
金融機関名 | 金利(変動) | 金利(固定) | 限度額 | 借入期間 |
---|---|---|---|---|
ろうきん(中央労働金庫) | 2.0~3.275% | 2.1~3.1% | 2,000万円 | 20年以内 |
JA大阪 | 1.8% | ― | 1,000万円 | 15年以内 |
オリコ | 4.8% | ― | 500万円 | 7年以内 |
イオン銀行 | ― | 2.9% | 500万円 | 10年以内 |
なお、上記の情報は2023年7月時点のものであり、今後変更される可能性もあります。
住宅ローンを組んだ後に外構ローンを組む際のよくある質問
建物で資金を使い果たし、外構にかけられる費用が少なくて困っています。外構ローンをお得に組む方法を教えてください。
リフォームローン(外構ローン)は、提供元の金融機関によって内容や条件がさまざまです。
すでに住宅ローンを借り入れている金融機関であれば、リフォームローンの優遇金利制度を利用できる場合があります。
また、リクシルやYKK APなどメーカーとタイアップして、低金利で工事を行う外構業者も存在しているので要チェックです。
外構・エクステリアパートナーズでは、ローンの見積もり比較サイト「クラウドローン」と提携しているので、低金利ローンとのマッチングが可能です。[PR]
住宅ローンの返済中でもリフォームローンを組むことはできますか?
住宅ローンの返済中であっても、リフォームローンを組むことは可能です。
住宅ローンの返済期間を問わず、外構費用を借り入れることができます。
ただし、年収に対して返済できるギリギリの金額で住宅ローンを組んでいる場合、返済能力の観点から新たにリフォームローンを利用することは難しい可能性もあります。
心配であれば、現在住宅ローンを借りている金融機関に相談してみましょう。
外構費用を住宅ローンの追加融資を申請して支払うことはできますか?
一度借りた住宅ローンの返済中に外構費用が必要になったからといって、追加融資を受けることは原則できません。
住宅ローンはあくまで住宅を購入するための融資であり、それ以外の目的は想定していないためです。
ただし、住宅ローンを借り換えすることにより、状況次第で追加融資を受けた場合と同じくらいの金額を借り入れられる可能性もあります。
しかし、住宅ローンの借り換えには諸費用がかかるため、その点は注意が必要です。
外構費用をローンで組んだ場合、住宅ローン控除の対象になりますか?
リフォームローンやフリーローンに関しては、住宅ローン控除の対象外です。
ただし、外構工事を専門業者に依頼すれば、より高品質な外構を安くつくってもらえるので、住宅ローン控除のメリットは実質的になくなります。
そのため、住宅ローン控除の対象外だからといって、ハウスメーカーなどに割高な工事を依頼する必要はありません。
住宅ローンを組んだ後でも問題なく外構ローンを組むことができる
住宅ローンを組んだ後でも外構ローンを組むことは可能なので、予算について心配する必要はありません。
外構ローンを組むことには、優れたノウハウを持つ外構専門業者に依頼でき、外構費用を安く抑えられるといった大きなメリットがあります。
外構工事をスムーズに進めるためには、早い段階から利用するローンを検討し、準備を始めることが大切です。
外構・エクステリアパートナーズでは、最大3社に相見積もりを依頼できます。
また、予算取りなどに関するアドバイスも行っているので、ぜひお気軽にご相談ください。