道路に面した家の外構は目隠し必須!玄関前が狭い場合の対策
道路に面した家の場合、外構のプランニングが暮らしやすさを左右します。
とくに、外からの視線を遮るフェンスは、慎重に選ぶべきです。
ただし、外構の塀やフェンスを建てる際は道路斜線制限という規則を守る必要があります。
そのため新築外構を検討している場合、デザインの提案と一緒に規則に則ったプランを提案してくれる業者を選定することが非常に大切です。
外構業者といっても工事によって得意不得意の工事があるため
これから依頼する業者がどのような工事が得意なのか把握しておくのがベターです。
この記事では道路に面した家の外構の失敗しないポイントや注意点を解説していきます。
道路に面した家の外構の注意点とポイント
道路に面した家の外構づくりでは、次の3点に注意しましょう。
- プライバシー確保
- 日当たりの調整
- 道路斜線制限に注意
それぞれの詳しい内容と、道路に面した家の外構づくりで後悔しないためのポイントについて、解説します。
ポイント1.プライバシー確保
暮らしの快適性を左右するのが、プライバシーの有無です。
住まいのプライバシーを確保するためには、外構に工夫が必要になります。
面している道路の交通量が多い場合
面している道路の交通量が多い場所は、人通りも多いことが考えられます。
目線の高さほどの目隠しフェンスを設置して、外からの視線が家に入らないようにすると良いでしょう。
また、フェンスではなく植栽を加えるのもおすすめです。
外からの視線を遮りながら、家の中からの眺めも良くなります。
面している道路の交通量が少ない場合
交通量が少ない道路なら、人通りも多くはないと予測できます。
気になる視線も少ないことが考えられるため、フェンスや植栽のような、しっかりとした目隠しはなくても、それほど気にならないでしょう。
レースカーテンの設置や、サンシェードで日陰を作るといった簡単で費用がかからない方法で、対策をするのがおすすめです。
ポイント2.日当たりの調整
家の外構をプランニングする際は、日当たりについても意識を向けるようにしましょう。
ここからは、交通量が多い道路・少ない道路における、外構の採光ポイントについて解説します。
面している道路の交通量が多い場合
交通量が多い道路に面している家は、交通量が少ない家よりもフェンスの高さが必要です。
しかし背の高いフェンスは、目線を隠すと同時に住まいに差し込む日の光も遮ってしまう可能性があります。
家の中が暗くなったり、閉塞感がでないよう、目隠しの高さや設置場所に注意しましょう。
目隠しをしながら採光もしたい方は、フェンスの板同士に適度な隙間があるタイプの製品や、外構の一部にだけフェンスを設置する「セミクローズド外構」などがおすすめです。
面している道路の交通量が少ない場合
交通量が少ない場所であれば、プライバシーの確保にそれほど意識を向ける必要はないかもしれません。
板同士の隙間が広く、視線と日の光の両方が入りやすいタイプのフェンスを選んでも、支障は少ないでしょう。
レースカーテンを常時閉めておくといった工夫でも、視線対策としては充分といえます。
レースカーテンで外からの視線を遮りたい場合は、外からの視線が入りにくく採光がしやすい「ミラーレース」のカーテンを用いるのがおすすめです。
ポイント3.道路斜線制限に注意
道路斜線制限は、建物によって近隣の建物の採光・通風、道路から見た視界を遮らないための規則です。
原則として、斜め上空に伸びた線より外側に建物が出てはならないため、道路に面した土地に屋上やルーフテラスなどのエクステリアを加えたい方は、注意しましょう。
面している道路の交通量が多い場合
角地は、住まいの土地のうち2面が道路に面しています。
そのため、1面が道路に面した住まいよりも交通量が多いです。
角地に家を建てる場合は、2方向の道路の斜線制限について、把握しておきましょう。
たとえば、家をL字で描くようにして目隠しを設置した場合、高くつくりすぎると斜線制限に触れてしまう可能性があります。
1.2m以上〜2m以下までの高さの目隠しを設置したい場合は、1.2m以上より上は網状のデザイン、もしくはそれに値するデザインであることが必要です。
住まいの広さや間取りにも関わってくるため、事前に2方向の道路の斜線制限について、確認しておきましょう。
面している道路の交通量が少ない場合
面している道路の交通量が少ない場合であっても、斜線制限の高さは事前に確認しておくことをおすすめします。
交通量が多い道路同様に、背の高すぎる目隠しは斜線制限の規則に触れてしまうでしょう。
目隠しの背を高くしすぎてしまうと、家の中に閉塞感が生じたり侵入者が外から見えなくなったり、といったリスクも伴います。
理想の住まいを実現し家づくりに後悔をしないためにも、目の前の道路の斜線制限について把握しておきましょう。
道路に面した家の外構のフェンス選び失敗しない3つのポイント
道路に面した家では、外構にフェンスを取り入れるのがおすすめです。
フェンス選びにおいて、失敗をしない次の3つのポイントについて、解説します。
- 道路からの目線で高さを決める
- 必要以上に高さを作らない
- 生活動線に気をつける
ポイント1.道路からの目線で高さを決める
道路に面した家にフェンスを取り付ける場合、大切なのは「道路から見た景色」です。
家の中から外が見えない高さのフェンスであっても、外からは家の中が見える場合があります。
たとえば、目の前の歩道からは家の中が見えなくても、道路を挟んだ向こう側や段差が高い部分からは家の中が見える可能性が考えられます。
そのため、フェンスを設置する際は、家の外のあらゆる場所から家を観察してみましょう。
観察をした上で、視線が入らないフェンスの高さを算出することが大切です。
また、背が高すぎる目隠しは、道路斜線制限に触れてしまう可能性があるため注意をしましょう。
1.2m以上の高さの目隠しは道路斜線制限に触れる可能性があります。
専門家に道路から家を見てもらい、人の視線が入らず、効果的にプライバシーが守れる目隠し方法を提案してもらうのがおすすめです。
ポイント2.必要以上に高さを作らない
目隠しフェンスは背が高ければ高いほど、視線が入るリスクを減らせます。
しかし大きすぎるフェンスは、採光や通気性に影響を及ぼすかもしれません。また、部屋から外を眺めたときの圧迫感も、気になるポイントです。
フェンスは必要以上に高さを作らず、「道路からの視線が入らない」点に重点を置いて、選定しましょう。
目安としては2mほどの高さのフェンスであれば、どの角度からの視線も防ぎやすいといえます。
ポイント3.生活動線に気をつける
フェンスの位置が、生活動線を遮らないことも意識しましょう。
生活導線は利便性に直結し、やり直しするにしてもさらに手間とお金がかかります。
そのため、事前に具体的な生活を想定し工事プランに落とし込むことが重要です。
たとえば、買い物から帰ってきたときに重たい荷物を持ちながら、フェンスを避けて玄関に向かうのは手間です。
洗濯物が汚れてしまうほどの高さ・位置に設置されたフェンスも、暮らしに不便さを感じさせる要因となります。
生活動線をシミュレーションした上で、邪魔にならないサイズ・デザインのフェンスを選ぶようにしましょう。
道路に面した家におすすめの目隠しフェンスの種類
道路に面した家は、フェンスの設置がおすすめです。
しかしフェンスは数多くの製品があり、どの品を選べば良いのか迷ってしまうかと思います。
そこでここからは、道路に面した家におすすめのフェンスの種類と製品についてご紹介します。
おすすめフェンスの種類 | 特 徴 |
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完全目隠しタイプ | 隙間がなく、外からの視線をほぼ完全にシャットアウト |
ルーバーフェンス | 板が重なり合ったデザインで隙間はあるが目隠し効果は高い |
横板・縦板タイプ | 板同士に隙間があるがデザインが豊富 |
目隠しフェンス・たて目隠しタイプ | 和風デザイン合わせやすく、外からよじ登りにくい |
完全目隠しタイプ
完全目隠しタイプとは、板同士の隙間がないタイプのフェンスです。
プライバシーを確保がしやすいため、交通量の多い道路に面した土地に住む方におすすめします。
完全目隠しタイプのメリット |
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完全目隠しタイプのデメリット | 風や光も通しにくいため、通風・採光機能が低い |
おすすめ商品:「YKKAP|ルシアス スクリーンフェンス」
YKKAPのルシアススクリーンフェンスは、視線を遮りながら、圧迫感を与えないデザインが魅力です。
エクステリアとしてアクセントとなるような、おしゃれなラインナップが揃っています。
外構のデザインにもしっかり注力したい方に、おすすめの製品です。
YKKAP|ルシアス スクリーンフェンスの詳細 | |
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参考価格(ルシアススクリーンフェンスS06型・ルーバーの場合) | 17万1,200〜29万1,900円 |
サイズ | 幅:2000mm 高:1400・1500・1600・1800・1900・2000・2300mm |
見積り |
ルーバーフェンス
ルーバーフェンスは、横板を組み合わせてできています。
隙間がありますが、製品によっては幅が狭く、プライバシーの確保に適しています。
ルーバーフェンスのメリット | 隙間があるため、視線を遮りながら通風が確保できる |
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ルーバーフェンスのデメリット |
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おすすめ商品:「LIXIL|フェンスAB」
フェンスABは、内側からのデザインにもこだわった製品です。
部屋側からの見た目にも優れており、窓からの眺めをより良くします。
フェンスの下部の隙間が狭く、ペットが出入りしてしまうことや道路側のゴミが入ってくる心配が少ない点も魅力です。
LIXIL|フェンスABの詳細 | |
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参考価格:(W1200×H800) (フェンスAB フリーポールタイプYS3型(ラッピング形材色):の場合) |
3万7,200円〜 |
サイズ | 幅:2000mm 高:600・800・1000・1200mm |
見積り |
横板・縦板タイプ
横板・縦板タイプは木目デザインが豊富です。
そのため、おしゃれで華やかな外構デザインが実現します。
横板・縦板タイプのメリット |
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横板・縦板タイプのデメリット | 隙間から中が見えてしまう |
おすすめ商品:「YKKAP|ルシアス フェンス H02」
YKKAP|ルシアス フェンス H02 | |
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参考価格(W1200×H600) ※基本セット・柱1本含む |
5万900円〜 |
サイズ | 幅:2000mm 高:600・800・100・1200・1400・1600mm |
見積り | >無料見積りはこちら |
ルシアンフェンスは、住まいのスタイルに併せてデザインを選べる点が魅力です。
目隠し効果を高めたい方は、木の隙間を隠すオプションも選択できます。
目隠しフェンス・たて目隠しタイプ
たて目隠しタイプは、和風デザインの住まいにぴったりのフェンスです。
趣があり、シックなデザインの品が豊富に販売されています。
目隠しフェンス・たて目隠しのメリット |
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目隠しフェンス・たて目隠しのデメリット | 隙間から視線が入りやすく防犯性は△ |
おすすめ商品:「LIXIL|空間創造スクリーン スリットライン」
LIXIL|空間創造スクリーン スリットラインの詳細 | |
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参考価格(W1200×H2000) ※基本セット・連結セット・直角コーナーセット含む) |
44万6,400円 |
サイズ | 幅:1200mm 高:1200・1500・1800・2000mm |
見積り | >無料見積りはこちら |
スリットラインは格子の幅が細く、ほどよく視線の抜け感がある製品です。
人通りの少ない道路に面した家に住んでいる方や、住まいに光や風を取り入れたい方におすすめします。
道路に面した家の外構に関するよくある質問
道路に面した家に住む方は、外構のプランニングに悩むことや疑問点も多くあるかと思います。
ここからは、道路に面した家に住む方が抱きやすい、外構に関するよくある質問と回答について、ご紹介します。
道路に面したリビングの目隠しはどうする?
道路に面したリビングの目隠しは、フェンスを取り付ける以外にも、下記の方法があります。
- 外付けブラインドを設置する
- レースカーテンを取り付ける
- カーポートを付ける
圧迫感を抑えたかったり、採光・通風の調整がしたい方は外付けブラインドやレースカーテンがおすすめです。
カーポートを設置すれば、車を雨風から守れるだけでなく、プライバシー確保との一石二鳥が叶います。
玄関の目隠しフェンスは後付けできる?
玄関の目隠しフェンスは、後付けが可能です。
ただし暮らしに必要な機能や立地に適したデザインなど、選択肢が豊富で迷ってしまうかもしれません。
信頼できる施工会社に商品の選定から相談に乗ってもらうのがおすすめです。
道路に面した家は目隠しフェンスを取り入れよう!
まとめ
道路に面した家の外構は、道路側からの視線を意識しよう。
- 背が高すぎるタイプは採光・通風を妨げる原因になる
- 生活動線を意識して設置する
- 隣接する道路の交通量によって製品選定をする
隣接する道路の交通量によって製品選定をする
道路に面した家は、交通量や人通りに併せて目隠しフェンスを取り入れましょう。
また、目隠しとしての機能性だけでなく、見た目や採光、風通りの良さなども重視したいポイントです。
道路に面した家は、そうでない家に比べて外構に関して抱える悩み・疑問が多くなりがちです。信頼できる施工会社に相談をして、自分たちの暮らしや住まいに合った外構プランニングを実現しましょう。
満足度が高く、後悔のない外構づくりをしたい方は、外構・エクステリアパートナーズにお気軽にご相談ください。
お客様のご要望や予算、ライフスタイルに合った施工会社を、ご紹介いたします。
道路に面した家でなくても、プライバシーや採光・通風のバランス、見た目にも優れたエクステリアを実現したい方も、どうぞご連絡ください。