【雪国用】耐雪カーポート7選!2台用や100cm耐雪のものも紹介
雪の降る地域では、カーポートを耐雪仕様にすることを検討する方も多いのではないでしょうか。
耐雪カーポートは、どれを選んでも自分に合っているとは限りません。
「耐雪機能はどの程度か」、「複数台駐車ができるか」などを確認しなければ、導入してから後悔するかもしれません。
この記事では、耐雪カーポート選びに迷わないよう、選び方をご解説します。
おすすめのカーポートも後ほど紹介しますので、そちらも参考にしてください。
耐雪機能のあるカーポートの選び方
耐雪機能を備えたカーポートを選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
- 自身の住んでいる地域の積雪量をチェックする
- カーポートの耐積雪量をチェックする
- 柱の本数やタイプを選ぶ
それぞれ詳細を解説します。
自身の住んでいる地域の積雪量をチェックする
まずは、自身の居住地域にどの程度雪が降るのかを確認してください。
というのも、カーポートの耐雪機能は製品によって異なるためです。
耐雪機能が充実しているものほど高額になる傾向にあり、オーバースペックな製品を選ぶと余計にコストがかかってしまいます。
相応のグレードの耐雪機能を確保しつつもコストをかけすぎないために、地域にあった製品選びが必要なのです。
おすすめの調査方法は、気象庁の公開データを確認することです。
過去の気象データを収集しており、積雪量のデータもWEBサイトで閲覧することができます。
以下のサイトから観測史上最大の積雪量を確認できますので、参考にしてください。
市町村ごとに記録がまとまっています。
カーポートの耐積雪量をチェックする
地域の積雪量に合った耐雪機能のものを選ぶ必要があるため、カーポートそれぞれの耐積雪量も必ず確認します。
各カーポートの商品説明には、必ず「耐積雪強度:○○cm相当」と記載されているため、こちらを参考にしましょう。
ただし、地域の積雪量に対してギリギリの耐積雪量のものを選ぶと、数年に一度の大雪でキャパオーバーし、倒壊してしまう可能性もあります。
地域の積雪量よりワンランク余裕のある製品にするなど、工夫してください。
そのうえで、限界に達する前に定期的に雪を下ろしておくと安心です。
「適切なものが分からない」、「どの程度の耐雪機能があれば安心か知りたい」という場合、カーポート施工の依頼先の選定も兼ねて、外構会社に相談し、意見を聞いてみるとよいでしょう。
柱の本数やタイプを選ぶ
使い勝手を重視するのであれば、柱の本数やタイプも同様にチェックしておきましょう。
一般的にカーポートは、柱が前後(または左右)に設置されている「両側支持タイプ」と、屋根板の一辺にしか設置されていない「後方支持タイプ」の二種類があります。
後方支持タイプは入庫しやすい反面、柱が少ない分耐雪機能は低めです。
頑丈さを重視するのであれば、両側支持タイプがおすすめです。
耐雪カーポートは、柱の本数が多いほど頑丈であり、耐雪機能が高い傾向にあります。
その分駐車した際の降りやすさは限定されますので、必要な耐雪機能と使い勝手を比較して適したタイプを選んでみてください。
耐雪対策がされているカーポート7選!
外構メーカーから販売されているもののなかで、耐雪機能を備えたおすすめのカーポートを7選紹介します。
LIXIL|カーポートST
耐雪機能 | 100cm~200cm |
---|---|
耐風機能 | 46m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 35万5,900円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
リクシルのカーポートSTは、最大200cmの積雪に耐えられる耐雪機能を持つカーポートです。
スタンダードなタイプでも100cmの耐雪機能を持ち、リーズナブルな価格で導入できるコストパフォーマンスの高い製品です。
四角形ではない変形敷地にも対応できるため、土地が不整形地の場合などにも候補に入ってきます。
総じて、雪国では汎用性が高く、まず候補に入る一つです。
LIXIL|カーポートSW
耐雪機能 | 30cm~50cm |
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耐風機能 | 46m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 33万7,300円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
リクシルのカーポートSWは、標準的な耐雪機能と耐風機能を備えたモデルです。
最大50cmまでの積雪と、46m/秒までの強風に耐えられる頑丈な作りが強みです。
同メーカーの姉妹モデルであるカーポートSTと比べると耐雪機能で一歩劣りますが、その分低価格での販売を実現しています。
デザインやジョイントの自由度も高く、さまざまな駐車場に設置できる対応力が魅力です。
カラーバリエーションは、ブラックやシルバーのほかに木の家にもなじむあたたかな木目調タイプも用意されています。
最低限の耐雪機能の、おしゃれなカーポートがほしい人に特におすすめできます。
三協アルミ|G1-R
耐雪機能 | 50cm~200cm |
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耐風機能 | 46m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 51万2,700円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
三協アルミのG1-Rは、高い耐雪機能と耐風機能を兼ね備えたカーポートです。
パーツの連結が可能で、最大4台まで対応可能です。
車が趣味の方や、家族全員に車が必要な地方都市に住む方など、世帯ごとの所有台数が多い場合にとくに活躍できます。
カラーは6種類ほど用意されているため、自宅に合ったデザインのものが見つけやすくなっています。
屋根板の延長も可能なので、駐車スペースだけでなく、バイクや自転車の駐輪場、宅配ボックスなどを設置することも可能です。
屋根を玄関まで伸ばし、悪天候でも車を降りたあと濡れないようにする、といった施工も実現できます。
三協アルミ|スカイリードZ
耐雪機能 | 50cm~150cm |
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耐風機能 | 46m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 63万2,900円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
三協アルミのスカイリードZは、デザイン性にすぐれたカーポートです。
カラーバリエーション8色用意されており、シックからナチュラルまで外構のテイストに合わせることができます。
スカイリードZは、光を遮る中桟(屋根の補強材)を減少させつつも強度を維持できるよう設計されており、採光を遮らないデザインが採用されています。
窓の近くやバルコニー近くに設置しても暗くなりにくい点が特徴です。
コンパクトな面積での施工に対応しており、隣地の境界から80mmの距離にも設置できます。
駐車スペースに余裕がない場合にも検討できる製品です。
なお、一般的な横位置駐車だけでなく縦方向の延長にも対応しているため自由度も高くなっています。
YKKAP|ジーポートPro
耐雪機能 | 30cm~300cm |
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耐風機能 | 62cm/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 41万6,300円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
ジーポートProは、業界でも最大級の最大300cmの積雪に耐えられるカーポートです。
日本有数の豪雪地帯でも導入を検討できます。雪の多さからカーポートを諦めていた方は必見です。
デザインのラインナップも豊富であり、単色デザイン5種のほか、木目調デザインも6パターン展開されています。
見た目のおしゃれさと頑強さを兼ね備えており、定価も他社製品と比べるとワンランク低くなっています。
コストパフォーマンスも性能も諦めたくない人なら、まず選択肢に入ってくるでしょう。
四国化成|スマートポートHG
耐雪機能 | 50cm~100cm |
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耐風機能 | 45m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 53万9,800円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
四国化成のスマートポートHGは、平均的な耐雪・耐風機能を備えています。
降雪量の多い地域でも、まめに雪下ろしができる人であれば、選択肢の一つとなります。
スマートポートHGはサイドパネルの取り付けが可能です。
脇からの風雪や飛来物から車を守れるため、大切な愛車を野ざらしにしたくない人におすすめです。
複数台設置できるワイドタイプであれば、最大3台まで駐車可能です。
また、雪の少ない地域には、耐雪機能30cmからで価格を抑えた片側支持タイプも用意されています。
さまざまな状況に対応できるため、自宅や居住地域に合わせて商品選びができるシリーズです。
四国化成|バリューポートHG
耐雪機能 | 30cm~50cm |
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耐風機能 | 風速41m/秒 |
連結ユニット | あり |
定価 | 42万1,900円~(外構業者によっては1-4割の値引きアリ) |
バリューポートHGは、30cm~50cmの耐雪機能と、41m/秒の耐風機能を備えるカーポートです。
一台用タイプと縦列駐車タイプは、片側にのみ柱のある片側支持タイプです。
そのため、最低限の耐雪機能を備えながらも、駐車しやすいというメリットがあります。
車庫入れが苦手な人にもおすすめです。
カーポートのカラーは、ブラック・ステンカラー・ブロンズの三色が展開されています。
メタリックな外観は、インダストリアルなデザインの家によくマッチします。
居住地域に大雪が降る心配はないけれど、雪の付着による汚れやキズが気になるという方に特におすすめです。
耐雪カーポートを長く使うために知っておきたいこと
せっかく購入するのですから、カーポートはなるべく長く使いたいものです。
寿命を延ばすために知っておきたいポイントを紹介します。
こまめに雪下ろしをする
耐雪カーポートは、メーカー各社が公開している分だけ耐雪機能がありますが、それでもまめに雪を下ろす必要があります。
屋根板に積もった雪を放置して製品の許容限度を超えると、倒壊する可能性があるためです。
とくに、豪雪地帯では降雪量が多いため、可能であれば一日一回は雪を下ろすようにしましょう。
カーポートのメーカーによっては、製品に合った雪下ろし道具をオプションで販売していることもあります。
気になる方はそちらも合わせてチェックしてみてください。
定期的なメンテナンスを心がける
カーポートは、屋外に設置することが前提のため、相応の強度を持たせて開発されています。
とはいえ、住宅と同じく劣化は免れません。
劣化した状態で雪が積もると重さに耐えきれない可能性もあるため、年に一度~二度は異常がないか確認することを心がけてください。
カーポートは、雪が降り始める前の秋ごろに、一度メンテナンスして劣化をチェックしておきましょう。
【汚れの掃除】
雨水や砂埃、鳥のフンなどの汚れが付着している場合、水で濡らした雑巾や中性洗剤で掃除してください(製品によっては洗剤が使えないものもあります)。
その後、乾いた布で乾拭きします。
雨どいにゴミがたまっていることも多いため、受け皿(ドレンエルボキャップ)を開けてゴミを除去しましょう。
水や汚れが落ちてきますので、かからないよう注意してください。
【接続部のチェック】
屋根枠や柱などの接続部分に異常がないかも確認しましょう。
ボルトやネジが緩んでいると、接続部が折れる、倒壊するといった事故につながる可能性があります。
錆がひどい場合や、強度の低下が心配なケースでは、自分で部品を交換するのは危険なこともあります。
不安であれば、施工会社に修繕ができないか相談してみましょう。
耐雪カーポートの注意点
耐雪カーポートの利用や取り扱いについては、以下の4つの注意点があります。
- 融雪剤は原則NG
- 水やお湯をかけるのはNG
- カーポートの屋根に乗って雪下ろしするのはNG
- つららの落下に注意
それぞれ詳細を見てみましょう。
融雪剤は原則NG
雪下ろしは重労働なため、融雪剤を撒いて積雪の対策をしようと考える方もいるかもしれません。
しかし、カーポートに融雪剤を使用するのは原則的にNGです。
融雪剤には、塩化ナトリウム、すなわち塩を主成分とするものが多いです。
不純物を混ぜることにより凍結しにくくなる効果があります。
しかし、塩は金属を腐食させる原因となるため、カーポートの劣化を早めてしまいます。
外観の汚損や、ひどい場合は強度の低下による倒壊につながる可能性もあるため、融雪剤の使用は控えてください。
水やお湯をかけるのはNG
屋根に積もった雪を融かすために、水やお湯をかけるのもNGです。
雪は、水を吸うと凍結して氷になります。
時間の経過により重くなるため、下ろしにくい雪になってしまうのです。
また、雪の多い地域では相応に気温が低いため、撒いた水が駐車場にかかると凍結します。
スケートリンクのように滑る地面になってしまい危険です。転倒してケガにつながるためやめましょう。
カーポートの屋根に乗って雪下ろしするのはNG
カーポートの屋根に乗って雪を下ろすのもNGです。
屋根やカーポートなど、高所の雪を下ろすために上に登り、落下する事故が毎年のように発生しています。
頭を打って死亡する人も出ている非常に危険な行為です。
高所用の雪下ろし道具なども販売されていますので、安全を確保して雪を下ろすようにしましょう。
つららの落下に注意
カーポートに雪が積もり、融解と凍結を繰り返すと、へりから垂れ下がるようにつららが発生することがあります。
頭上に落下してケガの原因となる、愛車を傷つけるといった事故の元になるため注意が必要です。
カーポートや家の屋根に発生したつららは、大きくなる前に落としてしまいましょう。
車のないタイミングなどで、棒状のもので斜め下から叩いて安全に落とすのがおすすめです。
雪下ろしのタイミングで一緒に済ませると手間も少なく済みます。
耐雪カーポートに関するよくある質問
耐雪カーポートの利用に際し、よく寄せられる以下の質問を紹介します。
- 雪下ろし不要のカーポートはある?
- 耐雪カーポートの設置・交換費用はどれくらい?
詳細を見てみましょう。
雪下ろし不要のカーポートはある?
カーポートの雪下ろしは手間に感じるのですが、基本的に雪下ろしの不要なカーポートはありません。
雪を放置していると、重さに耐えきれずに歪みが発生する、倒壊するといったトラブルが発生します。
設置場所や、設置の方向を考えることで、雪下ろしがしやすいよう工夫することは可能です。
この点は、施工を相談する際に外構会社に伝えてみましょう。
耐雪カーポートの設置・交換費用はどれくらい?
耐雪カーポートをあらたに設置する場合、本体の購入価格+施工費がかかります。
【カーポートの設置にかかる費用】
カーポートの購入価格 | 費用相場 |
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1台用 | 20万円~40万円 |
2台用 | 30万円~50万円 |
3台用 | 50万円~100万円 |
4台用 | 70万円~120万円 |
+施工費 | 3万円~8万円 |
既存のカーポートを撤去する必要がある場合、上記に加えて撤去・処分費用がかかります。
費用は施工会社によって異なりますが、おおむね3万円~4万円になることが多いです。
費用が不安な場合、相談の時点で見積もりを取得することをおすすめします。
耐雪カーポートの設置・相談は外構会社に相談しよう
耐雪カーポートは、製品の仕様を把握したうえで、比較・検討する必要があります。
内容まとめ
耐雪カーポートは自宅に適したものを選ぶ
▼耐雪カーポートを選ぶときの注意点
地域の積雪量をチェック
使用スタイルを確認
安全を確保して適切に雪下ろしを
定期的なメンテナンスを行う
適切なものを選ぶには、「どう使いたいか」、「居住地の積雪量はどの程度か」、「降雪に耐えられる耐雪機能を確保しているか」など、さまざまなポイントを整理しなければなりません。
自分で調査するのが難しい場合、居住エリアに精通した外構会社に相談するのも選択肢のひとつです。
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