「外構工事がひどい」業者とのよくあるトラブルと、その解決策・防止策を解説
外構工事で、「業者選びに失敗した」「仕上がりがひどい」といった後悔や不満を感じている人は少なくありません。
せっかく理想のマイホームを手に入れたのであれば、外構工事もスムーズに進めたいものです。
また、リフォーム工事でも同じような状況に陥る可能性があります。
この記事では、外構工事でよくあるトラブルと解決策について解説します。
外構工事で失敗しないための対策もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
「こんなはずじゃなかった」外構工事でよくあるトラブル
まずは、外構工事でよくあるトラブルとして、どんな理由でトラブルに発展するのか、また、トラブルが発生することでどのようなリスクがあるのかを解説していきます。
工期を過ぎても仕上がらなかった
外構工事は天気によって左右されやすいですが、ほとんどの業者は予備日も含めて余裕のあるスケジュールを立てています。
しかし、職人が不足している業者や契約獲得だけに熱心な業者に依頼してしまうと、工期を過ぎても仕上がらないケースがあります。
完成までに長い期間がかかると、さまざまな弊害が生じます。
たとえば、駐車場が予定通りに仕上がらなければ、自家用車を停めておく場所がありません。
工期が遅れたことで、近隣の駐車場を借りるとなると手間もコストもかかります。
近隣からクレームがきてしまった
外構工事では、騒音・振動・粉塵などが発生するため、近隣住民からクレームがきてしまう場合があります。近隣住民とのトラブルを未然に防ぐためには、事前の挨拶が重要です。
挨拶では、工事の期間・工事の時間帯・施工内容・施主の情報・外構業者の情報などを記載したプリントを用意しておくと便利です。
外構工事の挨拶まわりでは、手土産や粗品が必要なわけではありませんが、お菓子・タオル・洗剤など、ちょっとしたものを持参することで相手の心象はよくなります。
作業を行う職人のマナーが悪いせいでクレームが入ることもあるため、信頼できる業者を選ぶことも大切です。
仕上がりが雑・イメージと違う
業者のスキルによっては、仕上がりが雑になったり、イメージと違ってしまったりするケースがあります。
事前に受け取ったイメージ図では満足していても、実際に外構が完成すると色合い・質感・使い勝手が違うと感じることはめずらしくありません。
ただし、「イメージと違う」だけでは工事をやり直してもらうことは難しいため、できるだけイメージギャップを減らすことがポイントです。
依頼する業者の施工事例や実物のサンプルを確認しながら、イメージを具体的なデザインへと落とし込んでいきましょう。
「高級感のあるアプローチ」ではなく、「レンガと鋳物製フェンスを組み合わせたアプローチ」とすることで、業者との擦り合わせがしやすくなります。
見積以上の金額を請求された
外構工事の着工後に、何十万円もの追加費用を請求されたというトラブル事例も存在します。
「工事をはじめてみないと最終的な金額はわからない」「正式な見積書は工事完了後に渡す」といった外構業者には注意が必要です。
工事をする場所をしっかりと確認して、施主と綿密な打ち合わせを行っていれば、着工前に正確な工事金額は算出できます。
見積以上の金額を請求されることがないよう、最終的な金額を明確にしたうえで契約を締結しましょう。
外構工事が進む過程で、「色やデザインを変更したい」と思うことがあるかもしれません。
こういった要望を伝えることはできますが、追加費用が発生するだけでなく、工期の遅れにもつながるため、慎重に判断してください。
修理やアフターフォローの対応をしてもらえなかった
アフターサービス体制が整っていない業者だと、「施工後すぐに塀がひび割れした」「ブロックの目地がバラバラ」といった場合でも、無償での修理に応じてもらえません。
また、外構は雨風にさらされるため、時間が経過するほど劣化も進行します。
経年劣化に伴う修理は基本的に有償ですが、数年後に修理を依頼しようと思っても、会社自体がなくなっているケースもあります。
外構工事は「引き渡して完了」ではありません。
継続的な付き合いができるよう、経営的にも安定している業者を探すことが大切です。
営業と工事担当者の連絡不足で要望と違うことをされた
営業と工事担当者の連携がうまくいっていないと、要望がスムーズに伝わりません。
「設備の位置が違う」「ブロック塀の高さが足りない」など仕上がりに直接関わることから、「予定していない曜日・時間帯に工事を行っている」といった作業予定に関する問題も生じます。
連絡不足で要望と違うことをされると、工期が遅れたり、近隣住民に迷惑がかかるケースがあります。
営業と工事担当者が別会社の場合は、とくに注意しましょう。
この外構工事はひどい!と感じたらすべきこと
丁寧で質の高い外構業者がいる一方で、「これはひどい!」と思わずにはいられない粗悪な工事を行う業者もいます。
業者選びを間違えたと感じたら、つぎの方法で解決を目指しましょう。
トラブルが発生したときの対処法を知ることで、いざというときも落ち着いた行動がとりやすくなります。
1.契約内容を見直す
まずは、契約書の内容を改めて見直して、外構工事の内容が契約内容を満たしているのかをチェックしましょう。
外構業者の明らかなミス、手抜き工事であれば、業者は補修する義務を負います。
設備不良についても、保証期間内であれば無償で対応してもらえます。
商品に関する保証のほか、長期的な工事補償、植木の枯れ保証など、業者独自のサービスが明記されている場合もあります。
工事請負契約書を交わしていない場合は、見積書、平面図、パースなどを見直してみましょう。
デザインの概要や数量・単価を確認することで、業者との交渉に役立てることができます。
2.消費者センターに相談する
工事担当者との話し合いで解決が難しい場合は、消費者センターに相談する方法もあります。
消費者センターとは、「消費者の権利の尊重」「消費者被害の救済」を目的とする組織で、外構に関するトラブルの相談も可能です。
実際に、国民生活センターの相談事例として「工期内に完了しなかった外構工事等の解約に関する紛争」が紹介されています。
また、外構業者に「消費者センターへの相談を考えている」と伝えるだけでも事態の進展が見込めます。
行政から指導が入ることは、業者としても好ましくないため、解決に向けた前向きな話し合いがしやすくなるでしょう。
国民生活センター
3.営業担当の責任者に事情を説明する
外構工事のトラブルを解決するには、営業担当の責任者に事情を説明するのもおすすめです。
営業担当の上司にあたる管理職、もしくは経営者と直接言葉を交わすことで、こじれていた話がすんなりとまとまることがあります。
トラブルに巻き込まれると、つい感情的になりがちですが、事情を説明するときは冷静に伝えることが大切です。
「営業担当の対応が悪い」ではなく、「当初より50万円も追加費用が発生して困っている」「工期の遅れを知らされておらず近隣にも迷惑がかかっている」など、事実を具体的に伝えることを心がけましょう。
外構工事がひどい状態にならないための4つの対策
外構工事で失敗しないためには、事前に対策できることもあります。
ここでは、とくに意識したい4つのポイントを解説します。
- 複数の業者から信頼できる会社を選ぶ
- 業者と綿密に打ち合わせて行う
- 打ち合わせをした内容をメモに残す
- 可能な限り工事に立ち会う
契約前、着工前、工事中といった工程ごとの対策を詳しく見ていきましょう。
1.複数の業者から信頼できる会社を選ぶ
外構工事がひどい状態にならないためには、複数の業者を比較・検討して、信頼できる会社を選ぶことが重要です。
そのためのファーストステップとして、「相見積もり」が挙げられます。
複数の業者に同じ条件で見積もりを提出してもらうことで、費用の相場も掴めます。
他の業者より極端に高い業者、低い業者はトラブルにつながりやすいため避けた方が安心です。
「業者がたくさんありすぎて選び方がわからない」「複数の業者とやりとりするのがめんどくさい」という人は、地域で評判の外構業者とマッチングしてくれるサービスの利用がおすすめです。
外構・エクステリアパートナーズでは、およそ3社の見積もりを同時に取得できるだけでなく、スケジュール調整、価格相談、断りの連絡なども専門アドバイザーが代行します。
2.業者と綿密に打ち合わせて行う
依頼する業者が決まったら、綿密な打ち合わせを行いましょう。
疑問点・不明点は工事がはじまる前に、すべて解消しておくことがポイントです。
外構工事では専門的な用語も多いですが、すべて業者任せにするのは危険です。
施主側でも知識を身に着けて、納得がいくまで打ち合わせを重ねていきます。
変に遠慮をしていると、「あのとき聞いておけばよかった」といった後悔につながります。
まずは、「こんな外構にしたい」というイメージを明確にして、きちんと業者に伝えます。
安心して任せられる業者は、施主の要望を把握したうえで、最適な提案をしてくれるはずです。
業者と信頼関係を築くことができれば、トラブルのリスクは大きく軽減します。
3.打ち合わせをした内容をメモに残す
外構工事に限らず、「言った言わない」で揉めることは少なくありません。
打ち合わせをした内容をメモに残すことで、後から事実関係が確認しやすくなります。
業者側が議事録を作成しているケースもありますが、できれば施主側もメモをとることをおすすめします。
認識の相違があった場合、業者側の議事録しかないと、交渉が不利になってしまうかもしれません。
メモは打ち合わせの振り返りとしても活用できます。
メモを見返すことで、打ち合わせ時には気付かなかった問題点を発見できる可能性もあるでしょう。
4.可能な限り工事に立ち会う
着工後も可能な限り工事に立ち会うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
打ち合わせを徹底的にやったとしても、工事がはじまると予期せぬ問題に直面することがあります。
現場に足を運ぶことで、トラブルが発生した際も、業者と相談しながら対処しやすくなります。
実際に、「カーポートを建てる際、柱の位置を間違えそうになったのを立ち合いで見つけた」という事例もあります。
工事に立ち会うときは、図面を見ながら、計画通りに進んでいるか確認していきます。
少しでも不安に感じることがあれば、タイミングを見て工事責任者に質問してみましょう。
ペットボトル飲料など、ちょっとした差し入れがあると、職人さんとのコミュニケーションもとりやすくなります。
業者の相見積もりが失敗のない外構工事を実現するための第一歩
外構業者選びを失敗してしまうと、イメージ通りの仕上がりにならないだけでなく、近隣住民とのトラブルに発展するケースもあります。
後悔しない外構工事を実現するためには、業者の相見積もりをとることが第一歩です。
外構・エクステリアパートナーズでは、厳しい審査をクリアした優良業者から、相見積もりが取得できます。
品質を維持しながら、徹底したコスト削減で低価格での工事が可能です。
安心して任せられる外構業者を探している方は、お気軽にお問い合わせください。