オープン外構での侵入防止アイデア6選!角地の対策も解説
2000年以降オープン外構の新築が増えました。
特に建売住宅の場合は、ほぼ全てオープン外構です。建物と外構がセットのため、住宅会社としては総額を安く抑えた方が販売しやすいからです。
高い塀やフェンスを過去を作る必要がないため外構費用を浮かせられますが、
防犯面が弱くなってしまう弱点があります。
オープン外構は住んでみて初めてストレスを感じる箇所が顕在化することが多いため、
是非本記事の対策を参考にしてみてください。
オープン外構で感じる2つのストレス
オープン外構の家に住む方がストレスを感じるポイントとしては、以下の二つが代表的です。
- 駐車場など敷地がショートカットとして利用される
- プライバシーの確保が難しい
それぞれ詳しく見てみましょう。
駐車場などがショートカットとして利用される
オープン外構の家の敷地は、しばしば通り道として利用されてしまいます。
敷地を通って家の裏側の道路に抜けられる、角地の場合は敷地を斜めに横切られるといったこともあるようです。
また、細い通りに面した家だと、車がすれ違うための退避スペースとして使われてしまうケースもあります。
事実、この問題に頭を抱えている人は多く、SNSでも次のような声が挙がっていました。
角地のオープン外構にしたせいでチャリ学生や散歩のショートカットに使われるのが地味にストレス
引用元:Twitter
ショートカットしている人たちに悪気がなくとも、家の住人からすると一日に何度もプライベートスペースを横断されるのはストレスの種になります。
プライバシーの確保が難しい
オープン外構は、開放感がある反面、プライバシーの確保がしにくいという難点があります。
道路や向かいの家からの視線を遮るものがないため、人の目が気になってあまり庭を活用できないことも。
例えば、「庭やバルコニーの洗濯物が丸見えになる」、「室内が見えてしまうのでカーテンを開けられない」といった点にストレスを感じる人も多いです。
実際にオープン外構を選んだ人でも、この点に悩むことは多く、SNSでは次のような声もみられました。
南道路でオープン外構の我が家、
こういう薄暗い日はレースが透けて家の中が丸見えになるのでカーテン締切にせざる得なくなる…。
南向き=日当たりが良いは幻想。引用元:Twitter
このように、オープン外構を検討する場合、プライバシー面の対策を並行して考える必要があります。
【6選】オープン外構の侵入防止対策
オープン外構の家の敷地に人が侵入してくる場合、どのような予防策が考えられるでしょうか。
代表的な対策としては以下の6つが考えられます。
- フェンスや門扉の設置
- 植木鉢・プランターを設置
- ポールチェーンを設置
- センサーライトを取り付ける
- 防犯カメラの設置
- 防犯用の砂利を敷き詰める
それぞれ詳しく紹介します。
対策1.フェンスや門扉の設置
前面道路と敷地の境界線付近に、フェンスや門扉を設置することで、プライベートエリアであることを明示できます。
フェンスというと金網タイプのものを想像しがちですが、金属製のシックなものから、木質系の素材でできたおしゃれなものまでさまざまです。
家のデザイン性を損ねることなく設置できます。
コスト面が心配な場合、フェンスや門扉を一部だけに設置する「セミクローズ外構」も検討できます。
対策2.植木鉢・プランターを設置
植木鉢やプランターを設置して、侵入しにくくすることも効果的です。
フェンスや門扉を設置することと比べるとコストも安く済み、思い立ったらすぐに実践できる点もメリットです。
家のデザインに合うフェンスがない場合などにも検討できます。
ただし、植物を植えることになるため定期的なメンテナンスが必要な点には注意してください。
また、野良猫のいる地域であれば、荒らされる可能性もあります。
対策3.ポールチェーンを設置
ポールチェーンを設置することもできます。
ポールとポールの間に鎖を張り、敷地の入り口に設置することで、物理的に侵入を阻むことが可能です。
特に近隣の車の侵入や、近所への訪問車両の駐車などには効果が高い方法です。
ポールチェーンには、気軽に設置できる置き型タイプと、地面に格納できる埋め込みタイプの二種類があります。
コストや使い勝手が異なるため、特徴を比較しながら選んでみましょう。
対策4.センサーライトを取り付ける
人の侵入に反応して点灯するセンサーライトを取り付けるのも一つの選択肢です。
特に夜間は犯罪目的の侵入者などに対して威嚇になるため、防犯目的で採用する人も多いです。
センサーライトを設置する際は、取り付ける場所に注意してください。
道路のすぐ近くに設置すると、夜間の人の往来や車通りにまで反応してしまいます。
敷地の中央や、玄関・バルコニーの付近の侵入経路など、より効果的な設置場所を考えてみましょう。
アイデア5.防犯カメラの設置
敷地に侵入する人には、少なからず「バレていなければOK」という意識が働いていることが多いです。
そこで、防犯カメラの設置が効果的です。
実際に撮影・録画ができるタイプのものなら、防犯や万一被害にあったときの犯人特定に役立ちます。
コスト面で導入が難しい場合はダミーカメラでも効果は期待できます。
この場合、侵入者がカメラの存在に気づかないと効果がないため「防犯カメラ撮影中」のステッカーなどを併用するとよいでしょう。
アイデア6.防犯用の砂利や砕石を敷き詰める
防犯用の砂利(砕石)を敷き詰めることでも、人の侵入を予防できます。
砂利は踏むとジャリジャリと音がなるため、無断侵入や犯罪目的での侵入を防止する効果があります。
防犯用の砂利はホームセンターでも販売されており、比較的低コストで導入できる点もメリットです。
基本的には敷地に撒くだけなので施工も簡単です。
雑草が生えにくくなる効果もあるため、庭のメンテナンスが面倒な場合などにも検討してみてください。
【お悩み別】オープン外構の侵入防止策
オープン外構の侵入について、よくあるお悩み別の対策をご紹介します。
角地の侵入防止策はフェンス・植栽を取り入れる
角地のオープン外構住宅は、外部からの侵入や敷地の無断利用のトラブルが発生しやすくなります。
基本的には、通常の住宅と同じように、フェンスや植栽を取り入れて対策をしてみてください。
物理的・心理的に侵入しにくいようにすることで、トラブルの減少効果が期待できます。
角地の侵入防止やプライバシーの確保については、以下の記事で事例を詳しく紹介しています。
こちらも参考にしてください。
子供の侵入防止策は学校へ相談も視野に
オープン外構の家の敷地は、子供の遊び場にされることも悩みの一つです。
車にボールでキズを付けられる、庭を荒らされてしまうといったトラブルに発展することも。
基本的には、フェンスや植栽の設置で対応するのが望ましいです。
しかし、あまりにも素行が悪い場合は学校への連絡も視野に入れましょう。
駐車場の侵入防止策は?
駐車場は、車が止まっていないタイミングでショートカットに利用されたり、行き違いの際の退避場所として利用されたりすることがあります。
自動車の進入防止には、ボールチェーンの設置のほか、ショートカットの通路を遮るように障害物を設置するのも効果的です。
門柱の設置やプランターを置くことも効果があります。
角地の場合、敷地と道路の角に当たる場所に、花壇やフェンスを設置するのも効果的です。
外から車が入り込みにくくなります。
よくある質問:オープン外構からセミクローズ外構にリフォームできる?
すでにオープン外構の自宅を建てているところから、セミクローズ外構にリフォームすることも可能です。
たとえば、現在のオープン外構にフェンスや塀を一部設置して、おしゃれに侵入を防止するよう施工ができます。
おおまかな工事費用は、下記を参考にしてください。
工事内容 | 工事費用 |
---|---|
オープン外構 → クローズ外構 | 50〜300万円 |
オープン外構 → セミクローズ外構 | 30〜150万円 |
費用は工事の規模によってさまざまです。
侵入防止効果を得るための工事であれば「費用が高い=効果的」とは限らないため、依頼先の会社とイメージを共有し、適した提案を受けることが大切です。
オープン外構の侵入防止策にお悩みの方は外構業者へご相談ください!
オープン外構の敷地は、しばしば外部から侵入される、プライバシーを確保しにくいなどストレスの元になることもあります。まずは、どのように対策ができるのか知っておきましょう。
内容まとめ
▼オープン外構の敷地への侵入を予防するには
- プランターやポールチェーンで侵入を予防できる
- 角地は侵入経路に障害物を置くことでも対策可能
- あとからセミクローズ外構にリフォームもできる
「効果的に侵入防止効果を得たい」「ストレスなく暮らしたい」という場合、外構を手がける施工会社に相談することもおすすめです。
エクステリアパートナーズは、まずは本部のアドバイザーが相談に乗り、希望の工事内容に合わせて地域の外構業者をご案内しております。
「だいたいの相場がどのくらいか知りたい」「予定している費用でできるか知りたい」という方は、ぜひご利用ください。
目隠しフェンスや植栽を施すことで、リビングへの視線を遮ることができます。目隠しフェンスは部分的な設置もできるため、リビングのプライバシーを確保できない場合は、設置検討をオススメします。