置くだけ目隠しフェンス9例! 安い、台風で倒れないなど目的別に紹介
目隠しフェンスの設置を検討する際、「なるべく安く、手軽なものが欲しい」と思う方もいるのではないでしょうか。
置くだけタイプの目隠しフェンスはリーズナブルな価格で手に入り、工事不要という手軽さが魅力です。
しかしその一方で、安全に使うためには利用する際に注意すべきポイントを知っておく必要があります。
この記事では、置くだけで簡単に使える目隠しフェンスの8つのタイプを目的別に紹介します。
選び方のポイントや、使うときの注意点もお伝えしますので、手軽な目隠しフェンスをお探しの方はぜひ参考にご覧ください。
目隠しフェンスを置くだけで使える商品も豊富
置くだけタイプの目隠しフェンスは、組立設置が簡単なところが大きな魅力です。
杭や釘を打つだけで完成するため、組み立て作業が苦手な方にもおすすめです。
お値段がリーズナブルなところも、置くだけタイプの魅力の一つです。
デザインも豊富に揃っているため、外観やインテリアとコーディネートしながらそのときの気分や使い道に合わせて選びたい方にも向いています。
敷地の境界や玄関、リビングなど外からの視線が気になる場所に目隠しフェンスを置くだけで、家族のプライバシーを守ることができます。
また、ガーデニングの仕切りとしても使えるなど用途も豊富です。
【目的別】置くだけ目隠しフェンス8例
置くだけタイプの目隠しフェンスには、さまざまな種類があります。
ここでは、置くだけ目隠しフェンスの8つのタイプを目的別に紹介します。
1.とにかく安く抑えたい:アルミフェンス
手頃な価格の目隠しフェンスをお探しの方には、アルミフェンスがおすすめです。
アルミボーダーフェンスであれば数千円~1万円台で手に入り、軽いので女性でも楽に持ち運びできます。
アルミ素材は衝撃や熱に強く、耐久性にも優れています。
砂などの汚れが気になる場合はさっと拭くだけで良いので、メンテナンスやお手入れも簡単です。
場所や用途を選ばず使えるところもアルミフェンスの魅力です。
たとえば、アルミフェンス専用のスタンドを付ければ、移動可能な目隠しフェンスとして使用できます。
もしも一定の場所で使いたいのであれば、固定することも可能です。
土やコンクリートなど地面も選ばないので「目隠しフェンスを置きたかったけれど土地の問題で諦めていた」という方にもおすすめです。
2.ガーデニングも楽しみたい:プランター付き
プランター付きの目隠しフェンスは、ガーデニングを楽しむ方に人気があります。
プランターの中に土を入れると土台が安定しやすくなり、フェンスを支えてくれます。
プランター部分は寄せ植えをしたり、ガーデニング用品を入れるなど収納としても使えて便利です。
フェンス部分に植物の鉢などを掛けるハンギングを楽しめば、華やかな印象の目隠しフェンスになります。
置くだけで素敵な空間を演出してくれるため、お庭やベランダ、玄関付近などのひと目につく場所におすすめです。
サイズの展開も豊富でボーダーや格子、カラーなどデザインも多様に販売されています。
2つ組み合わせれば、お庭のL字コーナーに配置することも可能です。
3.庭でくつろぐ場所がほしい:ベンチ付き
「お庭でほっとひと息つける場所が欲しい」という方におすすめの目隠しフェンスは、ベンチ付きタイプです。
コンパクトなサイズもあるので、ウッドデッキを設置するスペースのない方にも向いています。
ベンチのボックス部分は収納としても活用できます。
休憩したいときには蓋を閉じるとベンチになり、プランターを入れればガーデニングを楽しめるなど、用途に合わせて使い分けられるのが魅力。
目隠しフェンスとしての機能を重視する方には、フェンス部分がルーバータイプのものがおすすめです。
日差しを防いでくれるので、外で過ごすときの紫外線対策としても役立ちます。
お庭に置くだけでベンチ・収納・プランターの三役をこなすベンチ付き目隠しフェンスは、庭づくりの幅を広げてくれます。
4.台風でも倒れない:固定できるタイプなど
置くだけタイプの目隠しフェンスは手軽に配置できるところがメリットですが、強い風が吹くと倒れやすいのがデメリットでもあります。
そのため、台風対策には気をつけたいところです。
たとえば、プランター付きタイプであれば、土を入れることで土台が安定しやすくなります。
しかし、強風によって倒れる可能性はゼロとは言い切れません。
安全を考慮して、フェンスや植木などに結び付けるなど対策をしておきましょう。
地面に固定できるタイプの目隠しフェンスであれば、スタンド部分を杭やビスで固定しておくと安心です。
使用する場所の環境や地域に合わせて目隠しフェンスを選ぶことや、あらかじめ台風に備えた対策をすることが大切なポイントになります。
5.室内でも使える:木目調など
置くだけタイプの目隠しフェンスは持ち運びが簡単で、室外と室内の両方で使用できます。
玄関先などに設置をすれば外からの視線を遮ることができ、室内のパーテーションとしても活用できるなど、必要に合わせて使い分けられます。
軽量のアルミフェンスは女性ひとりでも持ち運びがしやすいので、出し入れをする際の負担を減らせます。
室内のインテリアに馴染むタイプをお探しであれば、ナチュラルな風合いの木目調デザインがおすすめです。温もりを感じる風合いは、リビングや子ども部屋に置いても圧迫感がありません。
フェンス部分に隙間のあるボーダータイプは、フェンスの向こう側の様子が確認できるので、テレワーク用のスペースなど、家族の気配を感じつつプライベートな空間がほしいときにも重宝します。
外からの光を遮断せず、室内が暗くなる心配もありません。外からの日差しの量を調整したいときにも活躍します。
6.簡単に収納できる:折りたたみ可能なアルミ製
アルミ製の折りたたみフェンスは、台風など、いざというときに女性でもさっと片付けやすく、軽くて持ち運びがしやすいのが魅力です。
耐久性にも優れているため、長く使えてメンテナンスやお手入れも簡単です。
使用しないときには小さく畳んで収納しておけば邪魔になりません。カラーも豊富に展開されており、木目調の塗装を施したおしゃれなデザインも販売されています。
7.さわやかさを演出したい:緑のカーテン
つる性の植物をネットに絡ませながら育てる緑のカーテンは、目隠しの役割だけでなく、室内の温度上昇を抑制する役割もあります。
見た目にも爽やかな雰囲気を演出でき、人工造花なら虫もつかずお手入れも不要です。
結束バンドで簡単に設置ができる手軽さや、設置する場所のサイズに合わせて自由にカットできるところも魅力です。
戸建てやマンションなど環境も選ばず、しっかりと固定すれば台風などで飛ばされる心配もありません。
日よけシェードとしても活用でき、エアコン代の節約にもつながります。
8.ペットを庭で遊ばせたい:地面とフェンスが近いタイプ
お庭の入り口に目隠しフェンスを置けば、ペットの遊び場スペースを簡単に作れます。
安全性を考慮し、角が丸くなっているフェンスを選ぶと良いでしょう。
ケガの予防につながるのはもちろん、小さなお子様のいるご家庭でも安心です。
ペット用として使用する場合は、柵のサイズや形状はとくに気をつけたいポイントです。
たとえば、ジャンプ力の高い大型犬であれば、飛び越えられない高さのフェンスを選ぶと良いでしょう。
小型犬であれば、フェンスの隙間から逃げ出してしまわないように、地面とフェンスの隙間のないものを選ぶことをおすすめします。
また、野外で使用するフェンスは素材選びも重要です。
耐久性、耐候性に優れた樹脂製であれば雨風や日差しに強く、長く使えてコスパも優秀です。
9.スペースに合わせて横幅を調節したい:アルミゲート
目隠しフェンスは、置く場所によって適するサイズが変わります。
しかし、なかなかぴったりとはまるサイズのものに出合えないこともあるでしょう。
そのような場合は、サイズを自由に調整できる伸縮タイプの目隠しフェンスがおすすめです。
アルミゲートは軽くてサビにくく、デザインもシンプルで外観ともマッチしやすいのが特徴です。
敷地の区切りとして使用できるほか、お庭の一角に置くだけでガーデニング道具の収納スペースを簡単に作れます。
エアコン室外機の目隠しとしても活用できます。
小さなお子様やペットのいるご家庭であれば、ペットやベビーゲートにおすすめです。
調理中にアルミゲートをキッチンの入り口に置くことで、安全なスペースを確保できます。
置くだけ目隠しフェンスの3つの選び方
置くだけ目隠しフェンスの選び方のポイントは以下の3つです。
- 素材で選ぶ
- 高さで選ぶ
- どのくらい目隠ししたいかで選ぶ
商品を購入する際に失敗しないために、それぞれの内容について理解しておきましょう。
1.素材で選ぶ
フェンスの素材は主に下記の4つです。
- 樹脂
- 天然木
- 人工木
- アルミ
メンテナンスの手間を省きたい方は、樹脂製フェンスを選ぶと良いでしょう。
カビや汚れ、傷に強いのでメンテナンスが楽です。お庭や敷地の区切りなど、屋外で使用する場合にもおすすめの素材です。
温もりのある素材がお好みの方には、天然木の目隠しフェンスもあります。
樹脂や人工木では味わえない、経年変化を楽しめます。
天然木の中でも耐久性の高いウリン素材やセランガンバツは、きちんとメンテナンスをすれば人工木よりも長く使えるものもあります。
軽さを重視する場合は、アルミ素材を選びましょう。
用途に合わせて自由に移動させやすく、女性ひとりでも組み立てやすい上に、耐久性にも優れています。
2.高さで選ぶ
目隠しフェンスの一般的な高さは、地面から150~180cmといわれています。
目隠しフェンスの主な使用目的は、外からの視線を遮ることです。
そのため、家族のプライバシーを守るためには、一般の方の身長よりも高い180cmくらいあると安心感につながります。
ただし、どのくらいの高さを選ぶのかは使用目的によって変わってきます。
もしも防犯目的で使用するのであれば、150cmを一つの目安にすると良いでしょう。
目隠しフェンスは、高ければ高いほど良いというわけではありません。
とくに置くだけタイプは、高くなるほど組み立てや移動が大変です。
どのような目的で、どの場所に設置をするのかを明確にすることで、サイズ選びを的確に行えます。
3.どのくらい目隠ししたいかで選ぶ
目隠しフェンスを選ぶときには、どの程度の範囲を隠したいのかをきちんと把握しておくことがポイントです。
たとえば、家全体を囲うように完全に隠してしまうと、かえって死角や圧迫感が生まれやすくなります。
せっかく防犯目的で配置したとしても、逆効果になってしまう可能性もあるため気をつけたいところです。
また、置くだけタイプの目隠しフェンスは風の影響を受けやすく、隙間のないタイプはとくに倒れるリスクが高くなります。
そのため、ある程度の隙間を設けて風を通し、転倒を防止する必要があります。
外の通行人からの視線を遮りたい場合は、フェンス部分が縦格子になっているものがおすすめです。
ボーダーであれば隙間から中の様子が見えてしまいますが、縦格子であれば斜めからの視線が入りにくく、防犯対策につながります。
置くだけ目隠しフェンスを利用する際の注意点
置くだけの目隠しフェンスは、リーズナブルで設置も簡単にできるなど、メリットがたくさんあります。
その一方、安心して利用するために知っておくべき注意点もあります。
ここでは、置くだけフェンスをより安全で快適に使うために気をつけるべきポイントをお伝えします。
転倒防止などの安全対策をする
とくに気をつけたいポイントは、転倒防止策です。
置くだけで設置が完了する手軽さが魅力である一方、どれだけ地面にしっかりと固定したとしても、強風によって倒れるリスクを完全に回避するのは難しいです。
そのため、台風のときには必ず片付けるなど対策をしっかり行いましょう。
置くだけの目隠しフェンスは手軽でコストを安く抑えられる分、数年経つと劣化が目立ちます。
そのため、もしも常設したいのであれば、コンクリートで固定する施工型を選んだほうが結果的にメリットが大きい場合もあります。初期費用はかかりますが、買い替える手間や転倒のリスクも軽減されます。
ただし、風のない日など転倒のリスクがなければ、持ち運びが簡単にできる置くだけタイプは便利です。
必要なときだけ一時的に利用するなど、使い分けると良いでしょう。
2m以上の高すぎるフェンスは控える
目隠しフェンスをブロックの上に建てる場合、高さの上限は2.2m以下と建築基準法施行令で定められています。
フェンスの高さが2mあると視界を完全に遮ることができる反面、窓から外の景色を見ることができず、室内の人が圧迫感を感じやすくなります。
また、陽の光も遮られてしまうため部屋が暗くなり、日中でも電気をつけなければ生活しづらい状況になりかねません。
防犯対策やプライバシーを確保しながら快適な暮らしを手に入れるとなると、2m以上の高さがあるフェンスは一般的な家庭には合わないでしょう。
前述のように、目隠しフェンスを選ぶときには150〜180cmの高さを一つの目安に選ぶのがポイントです。
置くだけ目隠しフェンスは目的に応じた利用を
置くだけタイプの目隠しフェンスは、設置が簡単なことや、手頃な価格で購入できるのがメリットです。
その反面、コンクリートで固定をする施工型と比べて転倒のリスクが高いため、転倒防止策は欠かせません。
また、使用する場所や目的に合わないものを選んでしまうと、結果的に手間や費用がかかってしまう場合もあります。
使用目的や用途に合うものをきちんと選び、安全対策も欠かさず行ったうえで、置くだけ目隠しフェンスを効果的に使いましょう。