【タカショー】V2H搭載宅配ボックス付き門柱の4つの特徴を解説
電気代上昇と電気自動車(EV)普及が重なり、人気がうなぎ上りで品薄が続いているV2H。
ECサイトでの購入の一般化に伴い、さらに需要が急増している宅配ボックス。
今一戸建てでその人気を二分する2つの商品が搭載された門柱が始めて誕生しました。この画期的な機能門柱をこの記事では紹介します。
外構エクステリアパートナーズと太陽光発電・蓄電池・V2H・オール電化の相談見積サイトソーラーパートナーズを両方運営している弊社だからこそ解説できる商品だと思いましたので、解説ページを作ってみました。
この記事でわかること
- V2H搭載宅配ボックス付き門柱の特徴と注意点
- V2Hについて
- V2H搭載宅配ボックス付き門柱の5つの設置パターン
V2H搭載宅配ボックス付き門柱の仕様
全体サイズ | W705.5mm×H1500mm×D223㎜ |
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宅配ボックス受取可能サイズ | W330mm×H412㎜×D244mm |
郵便ポスト受取可能サイズ | W354mm×H25㎜×D254mm |
停電時出力 | 5.9kVA(約2.3m) |
停電時負荷形式 | 全負荷 |
停電時200V対応 | あり |
V2Hと宅配ボックスと郵便ポストがセットになっているにも関わらず非常にコンパクトです。
宅配ボックス受取可能サイズに記載されているH412mmは宅配物の高さを表しますが、郵便ポスト受取可能サイズのH25㎜は郵便物の高さではなく、厚さを意味していますので注意が必要です。
V2H搭載宅配ボックス付き門柱の特徴
極めて特徴的なこの商品ですが、あまりに細部の解説に入ると難しくなり過ぎてしまいますので、まずは大きく4つの特徴をまとめました。
東証プライム上場企業3社共同開発による圧倒的な安心感
エクステリアメーカー大手の株式会社タカショー、V2H最大手のニチコン株式会社、そして創業350年を超える専門商社ユアサ商事株式会社という3社とも東証プライム上場というビッグネームの共同開発という圧倒的な安心感がまず一番の特徴です。
世界情勢や日本の先行き不透明感が続く中、一生に一度の買い物である一戸建ての購入、設計にあたり、この商品は大丈夫なのだろうか?という疑いをかける余地がないという安心感は特筆すべきことであると思います。
限られた外構エクステリアスペースの有効活用
インターホン、郵便ポスト、宅配ボックス、V2Hはそれぞれ別々の商品です。
外構エクステリアの設計をする際、希望のデザインや商品を導入することを色々と考えますが、最終的に断念する理由は予算よりスペースの問題の方が多いです。
この商品はその名の通り多くの機能が1つに、かつコンパクトにまとまっているのでこのスペース問題を解決してくれます。
エクステリアメーカー大手タカショーのノウハウを活かしたデザイン性
V2Hは機器をそのまま家の外や駐車スペースに配置するのが通常です。
しかしお世辞にもそのデザインは洗練されているとは言えず、良く言えば無骨、悪く言えばデザイン性は二の次となっています。
ところが今回の商品はデザイン性に優れた外構エクステリア商品を数多く生み出しているタカショーとの共同開発なので、そのデザイン性の高さも注目に値します。
これだけ多くの機能が盛り込まれているにも関わらず、すっきりと外構エクステリアに溶け込むデザインは秀逸です。
V2Hのトップリーダーであるニチコンと共同開発で機能製担保
今回搭載されているV2Hは、世界で初めてV2Hを開発し、今も圧倒的なトップシェアを誇るニチコン製のものです。
標準時5.9kWの高出力でEV(電気自動車)への高速充電が可能であることのみならず、いざという停電時にもEV(電気自動車)に貯蔵されている電気をスムーズに自宅内で使用することができます。
また全負荷200V対応なので、200Vエアコンも含めて家じゅう全ての家電製品を通常通りに使用することが可能です。
V2Hってなに?
V2Hって言葉は聞いたことがあっても読み方もわからないし、実は何なのかわからないという方が大半だと思います。
ここではあまり細かい話はせず、なるべく簡単に説明したいと思います。
V2Hの読み方はブイツーエイチ
正式には「Vehicle to Home」でその略語ですのでVtoHなのですが、英語の略語としてtoを2と表します。ですのでVと2とHを続けて読みますので、ブイツーエイチとなります。
「Vehicle」は英語で車、「Home」は英語で家を意味します。ですので直訳すれば「車から家へ」となり、まさしく商品の特性を表しています。
V2Hは電気自動車を蓄電池として使う機械
EV(電気自動車)は電気で走るために大きな蓄電池を積んでいます。その蓄電池にためられた電気を、家へ供給し使うことができるようにする機械の事をV2Hと呼びます。
一般的な充電器は家の電気をEV(電気自動車)へ給電するだけですが、V2Hはこの逆方向もできるようになるのです。
V2Hのメリット・デメリット
V2Hのメリットは現在市販されている家庭用蓄電池と比べて、圧倒的に容量が大きいEV(電気自動車)の電気を災害時にも自宅で活用することができるという点です。
V2hのデメリットは、車を蓄電池として使うので、車自体が使用されている状態で停電が起きた場合は全く機能しないという点です。
V2H搭載宅配ボックス付き門柱はこんな人におすすめ
新築時からEV(電気自動車)導入を予定している
新築計画時に既にEV(電気自動車)を所有している、もしくは近々EV(電気自動車)を購入しようと考えている方はぜひ一度検討をお勧めします。
外構エクステリアパートナーズの姉妹サイトであるソーラーパートナーズでは太陽光発電・蓄電池・V2H・オール電化の見積相談を受けておりますが、近年V2Hのご相談は飛躍的に増えています。
特に多いのが、蓄電池を導入するかV2Hにするかどちらが良いかというご相談です。
新築計画中の方は間取りのことなどなかなか実際に生活が始まった後のことを想像することはなかなか難しいと思いますが、新築時に一緒に導入した方が安く済んだり、住宅ローンに組み込めたりもしますので是非建物の外のこと、実際に暮らしが始まった後のことに思いを巡らせてみてください。
新築時から太陽光発電の導入を予定している方
東京都が令和7年度から新築時太陽光発電義務化を決定したり、電気代高騰を受けさらに需要の高まりを見せているのが太陽光発電システムです。
新築計画段階から太陽光発電は導入しようと決めている方、もしくは既に太陽光発電が設置済みの方にもお勧めします。
太陽光発電で日中発電した電気をEV(電気自動車)にためておき、夜はEV(電気自動車)にたまっていた電気を家で使うということができるようになります。
設置する太陽光発電システムの容量次第ではありますが、完全なる自給自足生活を送ることも可能です。
EV(電気自動車)の充電スタンドもおしゃれにしたい
上にも書きましたが本来V2Hしかり、充電器しかりなかなか無骨なデザインをしています。どうしても機能偏重でデザインが後回しになっていると感じます。
でも外構エクステリアこそ周囲の人に見られるため一番気を配らなければならない部分であるにも関わらず、間取り等住宅内部にかまけて後回しになってしまっている方を多く見かけます。
しかしそうではなく、外構エクステリアにも十分な気を配られている方でかつ、V2Hに興味がある方にはぜひおすすめ致します。現状このようなデザイン性を重視したものは他にはありません。
門柱とV2Hの機器をまとめて庭や駐車場スペースを広く使いたい
土地スペースに余裕がある方にとっては関係ありませんが、通常は土地面積に限りがあり、その中でデザインとのバランスを取りながら時には諦めたり、採用したりしながら外構エクステリアのデザインは決まります。
郵便ポスト、インターホン、宅配ボックス、門柱、そしてV2Hが1つにコンパクトにまとまっているこの商品は、スペースの有効活用という切実な問題をクリアする一つの選択肢として魅力的であると思います。
V2H搭載宅配ボックス付き門柱の5つの設置パターン
今回採用されているニチコンのV2Hは、単なるV2Hではなくトライブリッドシステムという太陽光も蓄電池もV2Hもという現状考えらえれる最強の組み合わせのものです。
ですので新築、既築でいくつかのパターンを選ぶことができます
①新築で太陽光発電・蓄電池・V2Hのトライブリッド
新築戸建てを計画中の方で、屋根には太陽光発電を設置し、V2H搭載宅配ボックス付き門柱を設置し、さらに蓄電池も設置しようとするパターンが1つ目です。
太陽光と蓄電池とV2H、3つの異なる電気を供給する機械を統率するためのパワーコンディショナーがニチコンから供給されているから可能となるパターンです。
これであれば、停電時にEV(電気自動車)を使用してしまうと家から蓄電池がなくなってしまうというV2Hのデメリットも解消します。
もちろん既築の方で太陽光発電が未設置の方も同様に設置が可能です。
②新築で太陽光発電・V2Hのハイブリッド
新築戸建てを計画中の方で、太陽光発電とV2Hは欲しいが蓄電池は必要ないと考える方はこちらのハイブリッドパターンになります。
やはり蓄電池も欲しいとなった場合は後から追加で設置することも可能です。
こちらも既築の方で太陽光発電が未設置の方も同様に設置が可能です。
③新築でV2Hのみ
停電時に発電がなされないという片手落ち感はあるものの、予算の関係等で太陽光発電も設置しないがV2Hだけ設置したいという方向けのパターンになります。
既築の方でも同様に設置が可能です。
④既築、太陽光発電設置済みでV2Hのハイブリッド
既築で太陽光発電が設置済みの方で、V2H搭載宅配ボックス付き門柱を設置したい方向けのパターンになります。
この場合は設置済みの太陽光発電用パワーコンディショナーを取り外し、新たにトライブリッド用パワーコンディショナーに付け替える必要があります。
⑤既築、太陽光発電設置済みで蓄電池・V2Hのトライブリッド
既築で太陽光発電が設置済みの方で、V2H搭載宅配ボックス付き門柱を設置し、さらに蓄電池もつけたいという方向けのパターンになります。
こちらも同様に設置済みの太陽光発電用パワーコンディショナーを取り外し、新たにトライブリッド用パワーコンディショナーに付け替えることでシステムが完成します。
V2H搭載宅配ボックス付き門柱の注意点
V2H搭載宅配ボックス付き門柱は発売されたばかりの商品ですので、取り扱い業者がまだ少ないのが現状です。商品の存在すら知らない業者も多いと思いますので、ご自身から検討している旨を伝えていただく必要があるかと思います。外構・エクステリアパートナーズは対応可能な外構エクステリア専門企業をご紹介いたします。
また外構エクステリア業者は、V2Hについては門外漢のため、商品の存在は知っていても提案をわざわざしないという事もあります。
やはりご自身で提案を依頼する、取り扱い業者を探すことが大事になってくると思います。
お困りの際はぜひお気軽にお声がけください。