ブロック塀とフェンスはどちらが安い?高さや素材別の相場価格は?
隣地や道路との境界線上に塀を設置する際、「ブロック塀」か「フェンス」を選ぶことになります。
その際、それぞれどのような特徴があり、どんなメリットやデメリットがあるのか、費用を安くする方法も押さえておきたいものです。
この記事では、「ブロック塀とフェンスのどちらを設置しようか迷っていて、費用を安く抑えたい」という方に向けて、
- ブロック塀とフェンスのそれぞれの費用目安
- それぞれのメリットデメリット
- 価格を安くする方法
について紹介します。自分の家に合った塀を見つけて、理想の外構を作りあげましょう。
ブロック塀とフェンスの相場価格は?
基本的にはブロック塀よりフェンスの方が相場価格は安くなります。
以下の表はフェンスのみ、ブロック塀のみ、ブロック塀+フェンスの相場価格になります、
フェンスのみ | ブロック塀のみ | ブロック塀+フェンス | |
---|---|---|---|
単価(1㎡あたり) | 約1万~2.5万円 | 約1万~3万円 | 約1万~2万円 |
相場(30㎡あたり) | 約30万~75万円 | 約30万~90万円 | 約30万~60万円 |
ブロック塀はコンクリートブロック・化粧ブロックなどの種類によって価格が異なります。
化粧ブロックを採用することで、おしゃれな塀に仕上がりますが、費用は高くなる傾向です。
フェンスは本体の価格に加えて施工費用が発生します。
施工費には支柱工事・組み立て作業・カット加工などが含まれます。
コーナーの数が増えるほどカットの手間も増えるため、トータルコストは高くなります。
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ブロック塀のメリットとデメリット
ブロック塀は古くから囲いとして用いられてきた実績があり、どんな家にもマッチしやすい外構です。
ここでは、ブロック塀のメリットとデメリットを、それぞれ3つ紹介します。
ブロック塀のメリット
ブロック塀のメリットは以下の3つです。
- 外からの視線を完全にシャットアウトできる
- 耐用年数が長めでメンテナンスも楽
- 化粧仕上げをすればオシャレになる
外からの視線が気になる人、メンテナンスの手間を少なくしたい人、オシャレな塀に仕上げたい人」におすすめです。
ブロック塀のメリットを詳しく見ていきましょう。
1.外からの視線を完全にシャットアウトできる
ブロック塀は隙間なくブロックを積み上げていくため、外からの視線を完全にシャットアウトできます。
外からリビングが見えやすい家、大きな通りに面している家などは、ブロック塀が向いています。
2.耐用年数が長めでメンテナンスも楽
フェンスと比べるとブロック塀の耐用年数は長めです。
ブロック塀の種類や周辺の環境によって異なるものの、おおよそ30年は使い続けることができます。
また、特別なメンテナンスも必要ないため、お手入れの手間もかかりません。
3.化粧仕上げをすればオシャレになる
化粧仕上げとは、ブロック塀の表面を加工することで、美しい見た目にする手法です。
ブロック塀を化粧仕上げすることで、家の外観とマッチしたオシャレな塀になります。
あらかじめ凹凸のついた化粧ブロックを使うことで、デザイン性の高い塀を短期間で施工することも可能です。
ブロック塀のデメリット
ブロック塀のデメリットは以下の3つです。
- 圧迫感があり風通しがよくない
- 大地震で倒壊する恐れがある
- 外部からの侵入が容易
ブロック塀は、風通しを重視したい人や地震に備えたい人、防犯性を高めたい人にはあまり向いていないかもしれません。
それぞれブロック塀のデメリットを解説していきます。
1.圧迫感があり風通しがよくない
ブロック塀はブロックを隙間なく積み上げていく性質上、どうしても風通しが悪くなります。
狭い敷地では圧迫感を与えやすく、窮屈な印象を抱くかもしれません。
穴のあいたデザインブロックを取り入れることで、圧迫感と風通しの改善が見込めます。
2.大地震で倒壊する恐れがある
ブロック塀は大地震が起きたときに倒壊する可能性がゼロではありません。
また、重量があるため倒壊すると危険です。
建築基準法でブロック塀の高さや壁の厚さが規定されており、安全性は高まっていますが、フェンスと比べると耐震性は低いとされます。
3.空き巣被害に遭いやすくなる可能性がある
ブロック塀は外部からの視線を遮断できるというメリットがあります。
一方で空き巣や不審者がいったんブロック塀を乗り越えてしまうと、誰にも見られずに簡単に建物内に侵入できるともいえます。
そのため、ブロック塀だから防犯性が高いという考えは禁物です。
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フェンスのメリットとデメリット
フェンスは種類が豊富で、予算や家のイメージに合わせて採用しやすい外構です。
ここでは、フェンスのメリットとデメリットを、それぞれ3つ紹介します。
フェンスのメリット
フェンスのメリットは以下の3つです。
- 圧迫感がなく風通しがよい
- 予算が抑えられる
- 道路斜線制限が緩和される
フェンスは風通しを重視したい人や予算を抑えたい人、道路斜線制限が厳しい人におすすめです。
フェンスのメリットを詳しく見ていきましょう。
1.圧迫感がなく風通しがよい
フェンスは金網などを張って柵状に作られているため、風通しがよく圧迫感もありません。
プライバシーが気になる場合は「目隠しフェンス」を採用することで、通気性を保ちつつ外部からの視線を遮ることもできます。
2.予算を抑えられる
ブロック塀と比べると、フェンスは予算を抑えて設置することができます。
メッシュ・アルミ・アイアン鋳物・木樹脂・目隠しなど種類も豊富で、予算に合わせて最適なフェンスを選ぶことが可能です。
既製品を使うので、作業する職人の腕によって仕上がりに差が生じにくい点もメリットです。
3.道路斜線制限が緩和される
道路斜線制限とは、家を建てたことで道路や周辺エリアに悪影響を及ぼさないためのルールです。
塀を設置するときも、この道路斜線制限の範囲内で設計する必要がありますが、フェンスを使うことで制限が緩和されます。
フェンスのデメリット
フェンスのデメリットは以下の3つです。
- デザインが自由でないものが多い
- 外から敷地の中が見えてしまう
- 衝撃に弱い
フェンスは、デザイン性にこだわる人や外部からの視線が気になる人、耐久性を重視したい人にはあまり向いていないかもしれません。
フェンスのデメリットを以下に解説します。
1.デザインが自由でないものが多い
フェンスは基本的には既製品を使用するため、デザインの幅が限られます。
一方、素材の種類は豊富です。家の印象に合わせた素材を選ぶことで、統一感を演出することができるでしょう。
なお、鋳物フェンスは高級感もあり、曲線やねじれなどオリジナリティを出すことができます。
2.外から敷地の中が見えてしまう
メッシュフェンスなど隙間の多いタイプは外から敷地の中が見えやすいため、プライバシーが気になる人には不向きです。
「圧迫感を減らしたい」「通風性を確保したい」といった場合はフェンスがおすすめですが、外部からの視線とのバランスを考えて設置することが大切です。
3.衝撃に弱い
ブロック塀と比べると、フェンスは重量や堅牢性で劣るため、衝撃に弱いといえます。
フェンス自体は大地震で壊れる心配はありませんが、上や横からの衝撃で凹みができる可能性はあります。
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塀にはどんな種類がある?
塀には、コンクリートブロック塀・化粧ブロック塀・レンガ塀・タイル貼り塀・塗り壁などの種類があります。
高低差のある敷地では、土留めブロックを使って土が崩れるのを防ぎます。
コンクリートブロック塀
コンクリートブロックは最も価格が安い種類です。
費用を抑えたいときに最適ですが、デザイン性に乏しいので、建物の正面ではなく側面など目立たない場所に取り入れるといいでしょう。
正面で採用する場合は、フェンスと組み合わせることで、すっきりとした仕上がりとなります。
化粧ブロック塀
あらかじめ模様の入った化粧ブロック塀は、洋風の家に合うモダンなデザインから、和風の家に合う落ち着いたデザインまで多様な製品があります。
コンクリート塀と比べると価格は高くなりますが、家のイメージにマッチしたおしゃれな塀を作り上げたい人におすすめです。
レンガ塀
レンガ塀はレンガを積み重ねた塀で重厚感を演出、洋風の雰囲気を出したい場合に向いています。
赤茶色のレンガには木々や草花が美しく映えるため、ガーデニングを楽しみたい人にもおすすめです。
ただし、家の囲いをすべてレンガにすると高額になるため、予算が限られている場合はフェンスを上手に組み合わせましょう。
タイル貼り塀
タイル貼り塀は、下地にコンクリートブロックなどを積んで、その上から手作業でタイルを貼り付けていきます。
手間のかかる作業となるため、費用は高くなりますが、高級感のある仕上がりとなります。
ピンポイントで取り入れやすいので、建物の正面だけに採用したり、塀のアクセントにしたりなどの方法で費用を節約できます。
塗り壁
塗り壁は高級住宅街でも人気の種類です。色やデザインの自由度が高く、個性的に仕上がります。
塗り壁は、カーブのある塀を作りやすいところも魅力のひとつ。下地となるブロックをカットすることで、緩やかな曲線が描けます。
和風の建物は白やグレー、洋風の建物は同じ系統の色味を取り入れることで、統一感のある空間となります。
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フェンスにはどんな種類がある?
フェンスには、以下のような種類があります。
- メッシュフェンス
- アルミフェンス
- アイアン鋳物フェンス
- 樹脂フェンス
- 目隠しフェンス
フェンスのみで設置できる製品もありますが、ブロック塀と組み合わせて設置するタイプも人気です。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは最も価格が安い種類です。
建売の戸建てや公園などで目にすることも多く、隣地境界など距離がある場所の施工に向いています。
網目が細く、見通しがよいため、開放感のある外構に仕上がります。
見た目にこだわらない場所はメッシュフェンスを採用することで、トータルコストを抑えることができるでしょう。
アルミフェンス
アルミフェンスは直線的な格子が特徴で、デザインと費用のバランスに優れています。
多くのメーカーからおしゃれな製品がリリースされていて、格子の隙間が広いほど、フェンス本体の価格は安くなります。
カラーはシルバーやブラックをはじめ、幅広いラインアップがあります。
アイアン鋳物フェンス
アイアン鋳物フェンスは、洋風の建物やレンガ塀と見た目の相性がよく、「ロートアイアン」と呼ばれることもあります。
重厚感があり、曲げたりひねったりした個性的なデザインが特徴です。
アイアン鋳物フェンスは鉄で作られているため、さびなどに注意する必要があります。
樹脂フェンス
樹脂フェンスは、整形した板材を使ったナチュラルな雰囲気が特徴です。
アルミフェンスと同じくらいの費用で設置することができ、植栽にもなじみます。
腐敗・変色させないためには、防腐剤がしっかりと塗布された製品を選び、定期的にメンテナンスすることがポイントです。
目隠しフェンス
目隠しフェンスは、格子の隙間が狭いフェンスを採用することで目隠しすることができます。
採光を重視したい場合は、曇りガラスの目隠しフェンスがおすすめです。
隙間のない完全目隠しタイプもありますが、圧迫感があるため、ある程度隙間や採光を取り入れられるものが主流です。
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ブロック塀とフェンスの価格を安くする方法
ブロック塀とフェンスの費用は、少し工夫するだけでブロック塀とフェンスの価格を安くすることも可能です。
また、施工内容によって大きく変わるため、相場はあくまで目安です。
安くする方法はいくつかある
同じデザイン・素材の外構で費用を安くしたい場合には、以下の4つの方法があります。
- 相見積もりを取り、価格を比較する
- 一括見積もりサービスを利用する
- 置くだけのDIYできるフェンスを利用する
- こだわる部分の優先順位をつける
また、デザインや使用する素材を変えることで予算を抑えることができます。
相見積もりを取り、価格を比較する
外構工事を依頼する際は相見積もりが必須です。
外構は費用の相場がわかりづらいため、価格を比較しましょう。
見積もりを比較することで、コスト感がつかめて、価格交渉にも生かせます。
一括見積もりサービスを利用する
複数の業者に見積もりを依頼する際は、同じ条件で比較する必要があります。
それぞれの業者と個別でやりとりをするのは大変なので、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。
信頼できる一括見積もりサービスであれば、地元の優良業者が簡単に見つかります。
置くだけのDIYできるフェンスを利用する
外構をすべて業者に任せるのではなく、DIYすることで費用を安くすることができます。
塀の場合は、置くだけで設置できるDIYフェンスが人気です。
境界のすべてを囲うのではなく、玄関・リビング・ウッドデッキなど一部を隠したい場合にぴったりのアイテムです。
こだわる部分の優先順位をつける
家づくりと同じで、こだわりが強いほど外構のトータルコストは高くなります。
目立たない箇所の化粧仕上げは表側のみにするなど、優先順位をつけることで、費用を抑えることができます。
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まとめ
ブロック塀とフェンスには以上のような素材や種類があり、施工内容によって費用は大きく変わるものの、複数の業者から見積もりを取るなどして安く抑えることができます。
ブロック塀かフェンスか悩んでいる場合は、「メンテナンスを楽にしたい」「予算を抑えたい」などの希望とともに、外構業者に相談してみましょう。
エクステリアパートナーズでは、複数社へ同時に見積もりを依頼することができるので、手間と時間を大幅に削減できます。
ハウスメーカーを介さずに外構業者とやりとりすることで、マージンの上乗せがなく、低価格で高品質な外構を実現します。
ブロック塀とフェンスを組み合わせることでデザインの幅が広がり、高さが必要な場所にも設置しやすいといったメリットがあります。
高さやデザインによって金額が変動しますので、ブロック塀とフェンスのどちらが安いかは、一概には言えません。