ウッドデッキの失敗例8選!DIYで失敗しないポイントも紹介
庭に設置すればおしゃれに見えて、家にいながらアウトドア気分を味わえたり、洗濯物を干せたりするウッドデッキ。
楽しい、便利といったメリットが注目されがちですが、導入の前には失敗例もチェックしておきたいところです。
この記事では、ウッドデッキの失敗例や事前チェックが欠かせないポイントを紹介していきます。
ウッドデッキを設置してよかったと心から思えるよう、ぜひ確認してみてください。
ウッドデッキのよくある失敗例8選
まずは、ウッドデッキのよくある失敗例を紹介します。
せっかくウッドデッキを設置したのに結局使っていないという人は、これから紹介する8つの失敗例のいずれかを経験している可能性があります。
実際に使ってみて初めて気づくような盲点も、失敗例を見れば把握できるので参考にしてみてください。
失敗例①狭すぎて使えなかった
「設置するにしてもコストは抑えたい」、あるいは「ないよりはあったほうがいいだろう」という気持ちでウッドデッキを設置すると、小さいサイズを選びがちです。
縁側のように座って休むだけの用途なら問題ないかもしれませんが、洗濯物を干したりバーベキューをしたりする場合、狭すぎて使えない可能性があります。
使えないサイズのウッドデッキはかえってコストの無駄になり、余計なメンテナンス費用だけがかかってしまいます。
失敗例②庭が狭くなってしまった
「とりあえず広いウッドデッキにしておけば何にでも使えるだろう」という考え方も要注意です。
広いウッドデッキにした結果、「庭が狭くなってしまった」、「庭の通り道が塞がれて動線の妨げになってしまった」という失敗例もあるからです。
ウッドデッキを庭代わりに思う人もいますが、家庭菜園のように庭でしかできないこともあるので、その点も考慮する必要があります。
失敗例③木が腐ってしまった
ウッドデッキの素材には天然木材と人工木材があります。
天然木の場合、ウッドデッキ設置後のメンテナンスを怠り、「木が腐ってしまった」という失敗例もあります。木が腐ると見た目がよくないだけでなく、崩れたり欠けたりしてケガをする危険性もあります。
ウッドデッキは外で使うものなので、どうしても雨風や日光にさらされ傷みやすくなります。
メンテナンスはいつ・誰がするのか、費用はどのくらいまでかかるのかなど、メンテナンスについても詳しく考慮する必要があります。
失敗例④使える時期が短すぎた
ウッドデッキは外で使うものなので、夏は暑く冬は寒くて使えないということになりがちです。
そのため「使える時期が短すぎて、費用対効果が悪かった」と後悔する人もいます。
ウッドデッキを検討する場合はこの点も考慮する必要があるでしょう。
なお、夏でも快適に使うために、屋根やオーニングをつけるという方法もあります。
その分費用はかかりますが、ウッドデッキで夏にバーベキューをしたい、子ども用プールを出して遊ばせたいなどの希望がある場合は、検討してみてください。
失敗例⑤子どもやペットには意外と危険だった
ウッドデッキを子どもやペットの遊び場に、と考える人も多いでしょう。
しかし、ウッドデッキは地面からの高さが40~50cm程度あり、素材やメンテナンスの状態次第では、くぼみやささくれなどもあるため次のような危険が潜んでいます。
- ウッドデッキから落下する
- つまずいて転ぶ
- 足の裏をケガする
このような事態が生じてしまい、「結局子どもやペットを遊ばせられなかった」という失敗例もあるのです。
特にDIYで作ったウッドデッキや腐食したウッドデッキは思わぬ事故につながりやすいので、安全対策が必要です。
失敗例⑥洗濯物が干しづらかった
ウッドデッキで洗濯物を干そうと思っていたものの「隣近所の視線が気になって、結局使えなかった」という失敗例もあります。
たとえ家の周りや隣家との間に塀やフェンスがあったとしても、ウッドデッキには高さがあるため洗濯物が見えてしまうことがあります。
ウッドデッキで洗濯物を干すことを想定するなら、隣近所からの見え方を十分に検討し、必要であれば目隠しの設置も検討してみてください。
「思ったより狭くて洗濯物を干せなかった」というケースもあるので、広さについても考慮することがポイントです。
失敗例⑦虫や雑草の被害が甚大だった
虫や雑草による被害も、ウッドデッキの失敗例として挙げられます。
ウッドデッキの下は暗くじめじめしているため、今庭に虫がいなかったとしてもウッドデッキをつけることで発生する可能性は十分にあるのです。
たとえ除草剤をまいたとしても、雑草が生えてしまう場合もあります。
実際、「虫が苦手なのに蚊やムカデが出てウッドデッキを使わなくなった」、「デッキ下の雑草の処理が大変で後悔した」という人もいます。
失敗例⑧人目が気になって落ち着かなかった
「人目が気になってウッドデッキを自由に使えない」という失敗例もあります。
フェンスなどをつけて目隠しをすることもできますが、それでも次のような点で周りの目が気になることが考えられます。
- 隣家や後から建った家の2階、近くのマンションの上層階から見える
- 思ったより通行人が多くて気になる
ウッドデッキは昼寝や家族でのバーベキュー、ベランピングなどに適していますが、人目が気になるとリラックスできません。
周囲の環境も考慮したうえで検討してみましょう。
【DIY共通】ウッドデッキを成功させるために重要な8つのポイント
次に、ウッドデッキの導入を成功させるために重要なポイントを8つ解説していきます。
上で紹介したような失敗をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント①使い道をしっかりとイメージする
まずは、ウッドデッキの使い道をしっかりとイメージしましょう。
洗濯物を干したいのか、家族で軽食を楽しみたいのか、ひとりで読書したいのかなどによって、適したサイズや目隠しの必要性・程度が変わってきます。
なお、ウッドデッキを使い始めてから新たに「キャンプ用品のテントを乾かしたい」などと思いつくこともあります。
ウッドデッキが広くないとできないことを書き出して、将来的にそれらをする可能性がないか検討してみることもおすすめです。
ポイント②庭とのバランスや導線を確保する
庭とウッドデッキとのバランスや導線を確保することも重要です。
庭でどんなことをしたいかを考え、どれくらい庭部分を残すか検討しましょう。
庭を活用するために、あえてウッドデッキを小さくする人もいます。
また、庭を通って家の裏側にある物置まで行く場合、ウッドデッキが邪魔になる可能性もあるため、動線もよく確認しましょう。
庭が狭いと、ウッドデッキのメンテナンスがしにくい場合もあります。
すでに住んでいる家にウッドデッキをつける場合は、庭に線を引いたりウッドデッキと同じサイズの紙を置いてみたりして、どの程度庭が残るか、動線はどうなるかシミュレーションしてみましょう。
ポイント③メンテナンスしやすい素材を選ぶ
ウッドデッキを長く安全に使うには、汚れたら雑巾やモップをかける、ホワイトウッドやヒノキなどの天然木の場合は1年ごとに塗装するなどのメンテナンスが必要です。
しかし、つい忙しかったり、面倒になったりして怠ってしまうという人もいます。
メンテナンスが心配な場合は、メンテナンスしやすい素材を選ぶことが大切です。
本物の木を使った天然木は、質感は良いものの、腐食やシロアリ被害が出やすいためメンテナンスが不可欠です。
また、水分や油に弱いものも多いので、ウッドデッキで食事をする場合は気を遣う必要があります。
一方、木の粉と樹脂を混ぜた人工木は、腐食やシロアリに強く、耐久性が高いことがメリット。
こまめなメンテナンスに自信がない場合や、ウッドデッキ上で食事をしたい場合には、人工木を選んだ方が気兼ねなく使えておすすめです。
人工木の場合、質感や色も様々な種類があります。
また、製品によって熱の感じ方にも差があるため、見た目や用途など、重視する部分を明確にしましょう。
ポイント④手すりやステップをつける
特に子どもやペット、高齢者がいる場合は、手すりやステップをつけることも検討してみてください。
ケガをするのではないかとひやひやしたり、庭とウッドデッキとの昇り降りが自由にできなかったりすると、ウッドデッキを十分に活用できません。
手すりやステップは後付けも可能ではありますが、一度床材を外して設置することで工事代が高くなる可能性があります。
手すりやステップをつけるとその分費用がかかり、ウッドデッキのデザインにも影響が出ることもありますが、安全に使えることが何より重要です。
必要なコストと割り切って、前向きに設置を検討することをおすすめします。
ポイント⑤目隠しのフェンスを取り入れる
ウッドデッキ上で洗濯物を干す場合や、昼寝や読書・家族団らんなどでリラックスして過ごしたい場合は、目隠しのフェンスを取りつけることも検討しましょう。
プライバシーが守られ、家族構成などが外から丸見えにならずに済むため防犯上もおすすめです。
目隠しには、すりガラスや格子などさまざまなデザイン・種類があります。
たとえば格子の場合は、1本1本が太く間隔が狭いほうが目隠し効果が高くなります。
また、縦格子なら斜めからの目線を遮ることも可能です。
ポイント⑥雑草対策をする
虫を防ぐための雑草対策も行いましょう。
たとえば、費用はかかるもののウッドデッキ下をコンクリートにしてしまえば、草が生えてこないため、虫も防げます。
もう少しコストを抑えたい場合は、除草シートがおすすめです。
雑草の成長に必要な日光を遮ることができるため、雑草が生えにくくなります。
ただし、除草シートには耐用年数があるので、適切な時期に取り換える必要があります。
ペパーミントやタイムなど虫が寄りつかないハーブをウッドデッキで育てるのも、対策の1つとしておすすめです。
ポイント⑦費用対効果を考える
費用対効果を考えて、本当にウッドデッキを設置する必要があるのか考え直してみるのも重要です。
たとえばバーベキューをするなら、目隠し付きのウッドデッキではなく、サイドパネルのついたカーポートでもできますよね。
ウッドデッキではなく、庭にタイルや芝生を敷いたほうがメンテナンスが楽で使いやすいというケースもあるでしょう。
後悔しないためにも、ウッドデッキの見積りをきちんととり、それだけの費用を投入する必要性があるのか検討してみてください。
ポイント⑧ウッドデッキに詳しい専門業者に相談する
ウッドデッキを導入する場合は、施工実績が豊富な専門業者に相談することも重要なポイントです。
専門業者ならさまざまなケースを見てきているため、自分たちでは気づきにくい問題点やアイデアを教えてもらえることがあります。
ウッドデッキの設置も実績豊富な業者に依頼することで、取りつけが甘かったなどのトラブルを防げます。
目先のコストだけではなく、安全性や信頼性も重視して専門業者を選んでください。
ウッドデッキで失敗しないためには業者選びから
ウッドデッキは家の中と外を緩やかにつなぎ、日常を豊かに彩ってくれるものですが、事前に検討すべき点はたくさんあります。
「思っていたような使い方ができなかった」、「費用対効果が悪かった」などの失敗がないよう、きちんと対策しておきましょう。
ウッドデッキで失敗しないためのポイントを良く知る専門業者に依頼することで、理想的なウッドデッキのある暮らしを実現できます。
実際に、ウッドデッキを一部カットしたいというご相談を受けたこともありますので、サイズ感は慎重に選びましょう!