ブロック塀にフェンスを後付けできる?費用、メリットデメリットを全部解説!
リブロック塀がある場合でも、フェンスを後付けすることはできます。
ブロック塀後付け工事の費用は1㎡あたり約10,000~25,000円程度でプラスして工事費用がかかります。工事費はブロック塀の上に新しくフェンスを設置する費用で1㎡あたり1,5000~25,000が目安となります。
ただし価格以外に注意があります。それはブロックは商品自体は同じでも費用が変わってしまったり、工事の見栄えが変わってしまうケースです。
ブロック塀やフェンス工事を後悔なく工事したいなら下記の3つの点を必ず押さえておいてください。
- 複数社から見積を取ってしっかり比較検討する
- 自社施工業者に依頼する
- 工事内容に合わせた得意な業者に依頼する
外構業者はブロック屋、造園屋、左官屋など母体が違う業者が一括りにされているためです。
この記事でフェンスの素材ごとの単価や、ブロック塀の上にフェンスを設置する工事費を安くする方法について解説します。
ブロック塀の上に設置できる後付けフェンスの素材と特長
ブロック塀の上に設置できる後付けフェンスの素材には、以下のようなものがあります。
- スチールメッシュフェンス
- アルミフェンス
- 天然木製フェンス
- 人工木、樹脂製フェンス
- 鋳物製フェンス
それぞれの素材の特長を詳しく見ていきましょう。
スチールメッシュフェンス
コスパを重視するなら、スチールメッシュフェンスが最適です。
比較的リーズナブルな価格で設置できるため、隣地との境界部分などの長い距離を施工する素材として人気です。
開放感のあるメッシュタイプは目隠しには不向きですが、つる性の植物を絡ませてグリーンカーテンを作ったり、レッドロビンなどの植物と組み合わせて垣根にしたりすることもできるため、外部からの視線をブロックする効果を高めることができます。
アルミフェンス
アルミフェンスはさびや腐食にも強く、メンテナンスの手間もかかりません。
デザインやカラーバリエーションも豊富で、目隠し・日当たり・風通しなどのバランスを考えて、製品を選ぶことができます。
縦型・横型によっても印象が変わります。
天然木製フェンス
天然木製フェンスは、ナチュラルな雰囲気が特長です。
使い込むことで風合いの変化を楽しむことができます。ただし、天然木製フェンスは、丁寧にお手入れをしないと劣化・変色の可能性があります。
長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
自分で塗装やコーティングをしながら大切に使っていきたい人向きの素材といえます。
人工木・樹脂製フェンス
自然の温もりを残しつつ、メンテナンスの手間を削減したいのであれば、人工木・樹脂製フェンスがおすすめです。
加工された人工木を使っているので、腐食・ひび割れ・苔の付着などが防げます。
目隠しとしても優れていて、「横長のボーダー」「縦長のストライプ」など、デザインも充実しています。
鋳物製フェンス
鋳物製は金属を溶かしてデザインする高級感あふれるフェンスです。
洋風の建物との相性がよく、デザインの自由度も高い素材となっています。
鋳物製フェンスはレンガ塀や塗り壁などと組み合わせて取り入れやすく、ワンポイントやアクセントとしても使えます。
ただし、鋳物製フェンスは柵の隙間が広いので、単体では目隠しとして使えません。
外部からの視線をブロックするためには、バラのつるを絡ませたり、背の高い庭木を植えたりなどして自然と調和させる方法があります。
ブロック塀に後付けでフェンスを設置する費用
ブロック塀に後付けでフェンスを設置する場合は、既存ブロックの状態やフェンスの種類によって費用が変わります。
予算や目的に応じて最適な方法を見つけることが大切です。
既存のブロック塀の上にフェンスを設置する場合(フェンス代のみ)
1mあたりのフェンス代の目安は以下の表のとおりです。
実際の工事ではフェンス代に追加で作業費(コア抜き)などが追加されます。
種類 | 1mあたりの費用 |
---|---|
スチールメッシュフェンス | 5,000円〜10,000円程度 |
アルミ製フェンス | 8,000円~30,000円程度 |
天然木製フェンス | 30,000円〜40,000円程度 |
人工木・樹脂製フェンス | 12,000円~35,000円程度 |
鋳物製フェンス | 25,000円~30,000円程度 |
既存のブロック塀にフェンスを設置する場合は、フェンス代に加えて、ブロックに穴をあける「コア抜き」の作業が発生します。
コア抜きは1箇所あたり3,000円〜8,000円程度が相場です。
コア抜きを行うと十分な強度が保てない場合は、既存のブロック塀を利用することはできません。
新規で設置した上にフェンスを後付けする場合(基礎工事が発生)
ブロック塀を新規で設置した上にフェンスを後付けする場合は、基礎工事が必要です。
基礎工事費は1㎡あたり15,000円〜25,000円程度が目安ですが、ブロックの種類や施工方法によって費用は変動します。
スタンダードな「基礎ブロック+フェンス」工事では、コンクリートの基礎ブロックを地面に固定したあと、基礎ブロックの上に支柱を立てていきます。
支柱の間にフェンスを固定することで設置は完了します。
古いブロック塀を解体する場合(解体費が発生)
古いブロック塀を解体する場合は、基礎工事費・解体および撤去費・処分費などが発生します。
基礎工事費は1㎡あたり15,000円〜25,000円、解体および撤去費は1㎡あたり5,000円~10,000円、処分費は20,000円〜30,000円程度が目安です。
解体・撤去・処分の費用は高額となりやすいので、できるだけ既存のブロックが利用できるフェンスの設置方法を探すといいでしょう。
施工費用の違いが生まれる理由
フェンスの後付け工事は、業者によって施工代金に差があります。
差が生じる理由のひとつに、自社施工か否かが挙げられます。
依頼した業者が自社施工ではなく、下請けで別の業者にさらに依頼していると、その分費用が高くなってしまいます。
また、業者が扱っているフェンスの種類が多いほど、予算やニーズに合った後付けフェンスを提案してもらいやすくなりますので、
製品に詳しく自社施工している業者に損段すると安心です。
目的別・目隠しフェンスの形状とそれぞれのメリット・デメリット
目隠しフェンスには以下の4つの形状があります。
- 完全目隠しタイプ
- 半目隠しタイプ
- ルーバータイプ
- 目透かしタイプ
「外部からまったく見えないようにしたい」「プライバシーと日当たりを両立させたい」など、フェンスを設置する目的はさまざまでしょう。
フェンスの形状別にメリット・デメリットを解説します。
完全目隠しタイプ
完全目隠しタイプは、外部からの視線をすべてブロックしたい人に向いています。
「人通りの多い道路に面している」「近隣の建物と窓の位置が近く視線が気になる」といった場合には、完全に目隠しできるフェンスがおすすめです。
デメリットとしては、通風性・採光性・防犯性などに問題が生じる可能性が挙げられます。
日当たりや風通しが悪いと、じめじめとした暗い印象になることがあるかもしれません。
庭の環境や防犯性に不安があるときは、囲いの一部にだけ完全目隠しタイプを取り入れることも検討してみましょう。
半目隠しタイプ
半目隠しタイプは、もっともオーソドックスな目隠しフェンスです。
外部からの視線を遮りながら、通風性・採光性も確保できます。
長方形のパネル同士の隙間が大きいほど日当たりと風通しはよくなります。
スチールメッシュフェンスと鋳物製フェンスは細い格子状のデザインが多いため、半目隠しタイプの場合は、アルミフェンス、天然木製フェンス、人工木・樹脂製フェンスから選ぶのがおすすめです。
ルーバータイプ
ルーバータイプとは、細長い羽板(はいた)を平行に並べた構造のフェンスです。
ルーバーフェンスは羽板の間隔が狭く、風通しを確保しながら、ほぼ完全に目隠しできます。
羽板の角度が調整できる製品もあり、道路の高さに合わせて視線をブロックすることも可能です。
閉塞感が気になる部分は、あえて羽板を地面と水平にすることで、同じフェンスを使いながら、オープンな印象にも変えられます。
デメリットとしては、お手入れのしづらさが挙げられます。羽板の間隔が狭いため、隙間にたまったゴミやほこりを取り除くのに手間がかかるかもしれません。
目透かしタイプ
日当たりを重視したい人には、目透かしタイプが向いています。
目透かしタイプでは、半透明のパネルを使用することで、敷地内を隠します。
完全に目隠しすることはできませんが、ぼんやりとシルエットが見えるため、防犯面も安心です。
照明や植栽と組み合わせることで、おしゃれな外構に仕上げることができるでしょう。
比較的新しい目隠しの手法となるため、施工実績が少ないところが懸念点となっています。
半透明なので汚れが目立ちやすく、定期的なお手入れも必要です。
ブロック塀に後付けフェンスを設置する際の注意点
ブロック塀に後付けフェンスを設置するうえでは、以下の3つの点に注意しましょう。
- フェンスの高さは180~200センチが目安
- 目隠しフェンスを設置する場所と適した種類
- 近隣トラブルを防ごう
注意すべきポイントを知ることで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな設置を実現します。
高さは180~200センチが目安
外部からの視線をブロックするための高さは、180~200センチが目安です。
また、安全面から高さの上限もあり、ブロック塀+フェンスの高さが220センチ以下でなければなりません。
既存のブロック塀を使用する場合は、強度によって設置できるフェンスの高さ・重さ・種類が限定される場合があります。
地震による倒壊リスクを減らすためにも、安全なフェンスの設置を心がけましょう。
無理にDIYしてしまうと、耐久性や安全性が懸念されることはもちろん、建築法に違反していないかも重要ですので、慎重に見極めましょう。
目隠しフェンスを設置する場所と適した種類
フェンスの後付けで後悔しないためには、設置する場所に適した種類を選ぶことが重要です。
たとえば、リビング近くに完全目隠しタイプを設置すれば、視線の問題は解決できるかもしれません。
一方で、「陽が当たらなく薄暗い」「風通しが悪く湿気がたまりやすい」といった新しい悩みが生まれてしまう可能性があります。
フェンスを設置する場合は、素材やタイプごとのデメリットを把握したうえで、総合的に判断しましょう。
近隣トラブルを防ごう
隣地との境界線にフェンスを後付けする場合は、事前に報告しておくことで、近隣トラブルを防げます。
隙間の狭いフェンスを設置すると、隣家の風通しや日当たりが悪くなる場合があります。
自宅の建物とマッチするフェンスも、隣家から見ると圧迫感や違和感があるかもしれません。
また、人によってはフェンスを設置することに対してあまりいい感情を持たないこともあります。
自分たちの希望を盛り込みつつ、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。
まとめ
外部からの視線が気になって落ち着かないときには、ブロック塀に目隠しフェンスを後付けする方法がおすすめです。
後付けフェンスはデザインも豊富にあるので、目的に合わせて最適な製品を選ぶことができます。
現場を確認してからでないと、その場所に適した工事を判断することが難しいので、まずは専門業者に見てもらうことがおすすめです