【一戸建て】新築の庭づくりの手順まとめ|後悔しないポイントも解説
新築一戸建ての暮らしを、より豊かにしてくれるのが、庭の存在です。
機能面・見た目に優れた庭を作れば、おうち時間が今よりも充実したものになるでしょう。
とは言っても、新築一戸建てでどこから庭作りを始めれば良いのか、わからないことも多いのではないでしょうか。
この記事では、庭づくりにおける手順や失敗しない方法などについてご紹介します。
新築の庭づくりを計画している方は、ぜひ参考にしてください。
新築-戸建ての庭づくりの手順
理想の庭を実現するには、どのような計画を練っていけば良いのでしょうか。
庭づくりを計画するにあたり、まずは庭づくりの手順を知ることが大切です。
庭づくりの手順に必要な内容ついて、見てみましょう。
庭づくりの予算を決める
庭づくりをしていると、あれもこれもとどんどん工事やアイテムを追加してしまいがちです。
その結果、予算がオーバーしてしまい、計画が途中で頓挫してしまう事も少なくありません。
まずは庭づくりに使える金額を決めて、予算内でどこまでできるのか、計算をしてみましょう。
下記は新築の庭づくりで多い内容の、工事費用(材料代含む)です。
参考にして、予算内で理想の庭を作るために必要なアイテム・工事の優先順位を付けてみましょう。
工事内容 | 費用(目安) |
---|---|
整地 | 2,500円〜6,000円/㎡ |
砂利設置 | 3,000〜9,000円/㎡ |
天然芝設置 | 5,000〜7,000円/㎡ |
人工芝設置 | 1万〜1万5,000円/㎡ |
ウッドデッキ設置 | 2〜3万円/㎡ |
タイルテラス | 4~6万/㎡ |
植栽 | 15〜25万円/式 |
照明 | 15万円前後/式 |
庭の用途・目的を決める
庭は、さまざまな使い方ができる場所です。庭の活用方法としての例を見てみましょう。
【活用方法の例】
- 畑やガーデニングを楽しみたい
- 子どもに思いっきり外遊びをさせてあげたい
- バーベキューなどのアウトドア遊びがしたい
- 景観を楽しみたい
- アウトドアリビングとして活用したい
家族や友人と遊べる庭をつくるのであれば、広さが必要です。
小さなお子さまがいる家庭なら、転んでもケガをしないグランドカバーもあると良いでしょう。
庭でバーベキューやアウトドアを楽しむのであれば、虫除けや暑さ対策に扇風機があると便利です。
扇風機を動かせるコンセントの設置場所にも、意識を向ける必要があります。
景観を楽しむのであれば、花壇をどこにどれくらい置くのか、計画を立てなくてはなりません。
植える花の種類はお互いに相性もあります。
日差しに弱い植物があれば弱いタイプもあるため、位置の計算も必要です。
このように庭の用途や目的によって、必要な物や計画内容が変わってきます。
家族でそれぞれ思い描く庭の使い方を、話し合ってみましょう。
庭の地面の仕上げ方法を決める
地面は庭の印象を大きく左右する存在です。
また、用途によって使い分けが必要になります。
庭の活用目的が決まったら、次は活用目的に適した庭の地面の仕上げ方法について考えてみましょう。
庭の地面仕上げとして一般的なものは、下記の4つです。
- 土
- 砂利
- 芝生
- コンクリート
それぞれのメリット・デメリットや、適した用途については、後述の「新築の庭の仕上げ方法の種類と特徴」で解説いたします。
庭のデザインを決める
庭で使用するエクステリアアイテムには、さまざまなテイストが存在します。
砂利ひとつ見ても、和風の庭によく合う真っ白なタイプやナチュラルな庭に合うピンク色のタイプなどがあります。
オレンジや黄みがかったカラーの砂利なら、南国風のイメージの庭にぴったりです。
タイルやレンガなどは洋風の庭づくりで活躍するでしょう。
枕木やハーブがある庭なら、北欧風のイメージに近づけます。
このように使用する物によって、庭の印象は大きく変わります。
どのようなエクステリアアイテムが必要なのかを知るために、庭のデザインは早い段階で決めておきましょう。
イメージがぼんやりとしか浮かばない場合は、インターネットやSNSで理想の庭を探すのもひとつの手です。
見本となるものがあれば、家族や会社とイメージを共有しやすくなります。
DIYか専門業者に依頼するか決める
庭の予算や目的、イメージが完成したら、施工方法について考えてみましょう。
DIYでの庭づくりは、費用を抑えられます。
プロのようにできなかったとしても「自分で作った庭」というだけで、感慨深さが残るでしょう。
しかし庭づくりにおけるレイアウトには、細かい計算・技術が必要です。
DIYをしたことで思ったような見た目の庭にならなかったり、使い勝手に不満が残る可能性があります。
その結果、追加で材料が必要になることや、庭の完成まで時間がかかりすぎることもあります。
エクステリア専門の業者に依頼をすれば、DIYよりも費用がかかります。
しかし庭の広さや目的、予算に適したプランニングを提供してくれるでしょう。
時間も手間もかからないため、理想の庭が手軽に実現できます。「後悔をしたくない」と考えるのであれば、庭づくりのプロに依頼をしたほうが安心です。
新築の庭の仕上げ方法の種類と特徴
庭のイメージを大きく左右するのが地面の仕上げ方法です。庭の床仕上げにはたくさんの方法があります。
ここでは代表的な庭の床仕上げ方法について、ご紹介します。
土
土の庭の活用方法 | 土の庭との相性・利便性 |
---|---|
畑やガーデニング | 〇 |
子どもの外遊び | △ |
バーベキューなどのアウトドア遊び | × |
景観を楽しむ | △ |
アウトドアリビングとして活用 | × |
土は安価で手に入ります。
費用をかけたくない方は、土のままの地面を検討してみてはいかがでしょうか。
土の地面は野菜や花を育てるのに適しています。
転んでも痛くないため、お子さまの外遊びにもぴったりです。
砂場感覚で、泥遊びを楽しむこともできるでしょう。
土の場合は外遊びをすると洗濯物が大変だったり、雑草が生えてしまったり、虫が土中に卵を産んでしまったりするのがデメリットです。
土埃が舞って洗濯物を汚すことや家の中が砂だらけになってしまうことも、珍しくありません。
風が強い日はシートで覆うといった管理が必要になり、手間がかかります。
砂利
砂利の庭の活用方法 | 砂利の庭との相性・利便性 |
---|---|
畑やガーデニング | △ |
子どもの外遊び | △ |
バーベキューなどのアウトドア遊び | 〇 |
景観を楽しむ | 〇 |
アウトドアリビングとして活用 | △ |
砂利は踏むたびに音がなります。誰かが庭に入ってきた際にはすぐにわかるため、防犯に適した存在です。
選択肢も豊富なため、庭のテイストに合わせた色やサイズなども見つけやすいでしょう。
デメリットとしては、雑草対策としては充分ではない点が挙げられます。
砂利を敷いたとしても、石の隙間からは雑草が生えてきます。
そのため砂利を敷く前は、防草シートの設置が必要です。
また、砂利は上にテーブルや椅子を置きにくいため、アウトドア家具との相性はあまり良くありません。
転んだ際にケガをしやすかったり、小さなお子さんが投げて遊ぶといった危険性も無視できないポイントです。
芝生
芝生の庭の活用方法 | 芝生の庭との相性・利便性 |
---|---|
畑やガーデニング | 〇 |
子どもの外遊び | 〇 |
バーベキューなどのアウトドア遊び | 〇 |
景観を楽しむ | 〇 |
アウトドアリビングとして活用 | 〇 |
芝生は庭の景観を良くします。
緑が広がる庭は、活き活きとして明るいイメージになるでしょう。
ガーデニングの花や色とりどりの野菜とも、相性が良いです。
冬場は芝生の色が茶色くなってきますが、人工芝なら1年中さわやかな緑色を保てます。
裸足で歩いたり寝転んだりするのにも抵抗が少ないため、庭でアウトドアや外遊びを楽しみたい方におすすめです。
ただし、芝生は育成が難しいことや雑草が生えてしまうことなどが、デメリットと言えます。
人工芝であれば問題はありませんが、地面の水はけが悪くならないような工夫が必要です。
コンクリート
コンクリートの庭の活用方法 | コンクリートの庭との相性・利便性 |
---|---|
畑やガーデニング | △ |
子どもの外遊び | 〇 |
バーベキューなどのアウトドア遊び | 〇 |
景観を楽しむ | 〇 |
アウトドアリビングとして活用 | 〇 |
コンクリートの庭は、雑草の心配がありません。掃除もしやすく手入れも簡単です。
庭仕事が得意でない方は、コンクリートをおすすめします。
バーベキューやアウトドア遊びをする際にも、コンクリートの庭で困ることはないでしょう。
家具類も置きやすく、お子さまの遊具の設置にも適しています。
工事が簡単ではないため、素人では施工が難しいのがコンクリートの庭の難点です。
また、日当たりや水はけが悪い場所は、苔が生えてくる可能性があります。
快適なコンクリートを実現するためには、芝生同様、プロに相談をしたほうが安心です。
新築の庭づくりで失敗しないための3つのポイント
新築での庭づくりで失敗をしないためには、ポイントを押さえることも大切です。
ここからは、庭づくりにおいて失敗をしやすい点から、成功のためのポイントを探ってみましょう。
ポイント1.駐車場・駐輪場スペースを確保する
庭づくりにおける「失敗あるある」で多いのが、駐車場や駐輪スペースを計算していなかった、というものです。
庭で送る日常感で頭がいっぱいになり、日用品の車・駐輪について疎かになってしまうこともあるでしょう。
その結果、車や自転車を停めるスペースが残されていなかったり、庭の景観と乗り物が合わなかったり、といったこともあります。
また庭や外構アイテムのせいで駐輪・駐車スペースに車が停めづらい、という可能性もあります。
うまく停められず、自転車・車に傷がついてしまう危険性も無視できません。
あらかじめ車や自転車のデザイン、サイズや台数などについて、業者と共有しておきましょう。
ポイント2.手入れの時間も考慮する
庭は完成したあと、きれいな状態を保つのが大変です。
春・夏はあっという間に雑草が増えてしまったり、花や野菜を育てたのに虫がついて枯れてしまったりすることもあるでしょう。
芝生を選択した場合は、定期的なメンテナンスをしないと枯れてしまいます。
また雑草も生えてくるため処理する必要があります。
天然木のウッドデッキを設置した場合は、数年に1度は塗装メンテナンスが必要です。
見た目の劣化を防ぐだけでなく、雨や風に晒されて木が腐ってしまうことがあるためです。
このように、庭は手入れが必要です。どのくらい庭仕事に時間を割けるのか考慮をした上で、業者に相談をしましょう。
ポイント3.水道管の場所を把握しておく
水道管の位置の把握漏れも、庭づくりにおいてよくある失敗です。
庭づくりの前に家が完成している場合、水道管は施工しやすい位置に埋められています。
タイルの設置をする予定の場所に雨水桝などがあるときれいに敷き詰められないことも。
花や木を植える際に、地中の水道管がジャマになり計画通りに進まないケースも考えられます。
庭の完成図を決め、アイテムも用意したのに「できなかった」となれば、ショックも大きいもの。
庭づくりを決めた早い段階で、水道管の位置を確認しておきましょう。
おしゃれな庭のデザイン事例を紹介
庭づくりをする際に、おしゃれな庭を参考にするのは良い方法です。
おしゃれな庭の紹介から、理想の庭を具体的にイメージしましょう。
ここからは、おしゃれな庭のデザイン事例についてご紹介します。
人工芝でさわやかにスッキリしている庭
青々とした美しく爽やかな庭は、いろいろな用途にぴったりです。
お子さまの外遊びやガーデニングの彩りとして。バーベキューやテントを張って星空を眺めるアウトドアレジャーにも向いています。
人工芝自体が強い存在感を放つため、エクステリアのアイテムは控えめでも庭が華やかな印象になります。
すっきりとした庭を目指したい方は、人工芝の導入を前向きに検討してみてください。
パーゴラ付きの庭
パーゴラは、北欧風の庭づくりにぴったりです。(木で出来た屋根部分)
庭のアクセントとなるだけでなく、天井部分に屋根を取り付ければ日除けにもなります。
また、パーゴラは緑の天井を作るのにも適しています。
ぶどう棚にして秋の収穫を楽しんだり、バラを這わせてメルヘンな仕様にしたりと、植物の活き活きとした姿を楽しめます。
上から照明を吊して、幻想的な庭づくりもできるでしょう。
砂利でシンプルに仕上げている庭
石で覆われた、静かなイメージのお庭です。凜とした雰囲気の中で緑の鮮やかさが際立っています。
砂利で覆われた庭はジャリ・ジャリと歩く音も心地良く、風流な印象が漂います。
和風の庭やシンプルで上品な庭づくりを目指す方は、砂利を庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。
砂利は、玄関と繋がる庭にも適しています。音が鳴るため玄関に人が近付いてきた際の合図にもなり、見た目と機能を両立できるのも魅力です。
砂利というと地味な印象を持たれるかもしれませんが、家の雰囲気や使用場所に合わせて多様な石があります。
和洋問わずに合わせやすい「白玉砂利」、和風庭園にマッチする「那智黒石」などが代表的ですが、洋風でナチュラルな庭にはピンクやオレンジ系の石、アジアンテイストには黄色系の石などもあります。
想像以上に沢山種類があり、砂利だけで雰囲気を変えることもできます。
自分の好みの砂利を探すことが大切です。
新築の庭に興味がある場合は外構業者に相談しよう!
この記事では、新築で庭づくりをするための手順や失敗をしないポイントについて、ご紹介しました。
内容まとめ
- 庭作りの手順は予算・目的決め→グランドカバーの方法→デザイン決め→施工方法を決める
- 庭の地面は土・砂利・芝生・コンクリートが一般的
- 失敗をしないためには駐輪場や駐車場の位置計算・手入れにかけられる労力・水道管の場所の把握を忘れない
新築の庭づくりを成功させるには、イメージを明確にすることが欠かせません。
まずは家族で話し合いをして、完成図をしっかりと思い描きましょう。
また、庭作りでお困りの際は、外構業者を行える業者への依頼がおすすめです。
予算や理想に合わせて、最適なプランを提供してくれます。
外構エクステリアパートナーズでは、費用面で不安がある方のために、相見積もりもお受けしております。
わからない点や相談事があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
庭は外構エクステリアの主役となる最も自由度が高くかつ趣味や希望を反映しやすい場所です。
住んだ後の生活の豊かさに直結する場所ですので、是非時間をかけて考え、自分好みにして欲しいと思います。
一方でこだわれば際限なく値段が上がってしまいます。
予算オーバーの見積もりが出てしまった場合は、適宜DIYの検討を勧めます。
芝張りはDIYをする方も多いです。