玄関の目隠しでお家のプライバシーを守ろう!種類や費用を解説
家族やお客さんが出入りする玄関は、住宅の顔ともいえる大切な場所。
ドアを開け閉めするとき、外から家の中が丸見えになってしまうのはイヤですよね。
室内の様子が分かってしまうと、空き巣に狙われる可能性も高まってしまうかもしれません。
プライバシー保護のためにも、防犯のためにも、住宅を建てる際は玄関に目隠しを設置するとよいでしょう。
この記事では、玄関の目隠しにはどういった種類があるのかを紹介しつつ、タイプごとの費用の違いについても解説します。
玄関の目隠しがあると外観も居住性も変わる
玄関の目隠しは、外からの視線を遮るために設置するものです。
目隠しがない状態だと、日常生活で他人の視線が気になることが少なくありません。
- 玄関から荷物を運び入れていたら外から覗かれてしまった
- 玄関を開けたら通行人と目が合った
- 帰宅した家族を出迎えたら部屋着姿を近所の人に見られてしまった
このようなケースでは、実害はないとしても気まずい思いをすることになります。
もしも自宅を覗いているのが空き巣だったら、家の中の様子を知られてしまい、被害につながる可能性も考えられるでしょう。
玄関の目隠しには「フェンス」を用いるのが一般的です。
目隠し用のフェンスは素材もデザインも多彩で、デザイン性の高いものを選べば美観の向上にも一役買います。
自宅の雰囲気に合う目隠しを選んで、外観の魅力と居住性をアップさせましょう。
玄関の目隠しを設置するメリット
改めて、玄関に目隠しを設置することには、次のようなメリットがあります。
- 視線を遮ることでプライバシーを確保できる
- 防犯性を高められる
- 外観の印象を変えられる
- 敷地全体を囲む塀を設置するよりもコストが安い
日本国内では、玄関が道路に面している住宅は珍しくありません。
特に塀や垣根などを設けないオープン外構の場合は、「外から家の中が見えるかどうかが気になる」「人通りが多く落ち着かない」など心理的なストレスを感じることがあるため、目隠しを設置するメリットが大きいといえるでしょう。
空き巣や覗き目的の不審者などの視線も遮ることができます。
また、雰囲気に合ったフェンスを選ぶことで外観の印象が変えられることや、敷地をぐるりと取り囲むよりもコストが安い点もメリットです。
玄関の目隠しを設置するデメリット
玄関の目隠しは、設置の仕方や、素材の選び方によっては居住性や美観を損ねてしまう場合もあります。
目隠しを設置することによって発生する可能性のあるデメリットは以下の通りです。
- 玄関先の日当たりが悪くなる
- 風通しが悪くなり湿気がたまりやすくなる
- 圧迫感が出てしまうケースもある
- デザインによってはちぐはぐな印象になってしまう
玄関に目隠しを設置すると、多かれ少なかれ日光や風を遮ってしまう点に注意が必要です。
これにより、「玄関先が暗くなった」「植物が枯れてしまった」「コケが生えやすくなった」といった弊害が出てしまうことがあります。
また、玄関のドアを開けたときの開放感がなくなる点も認識しておきましょう。
住宅とフェンスのテイストがちぐはぐだと、外観の魅力も損なわれてしまいます。
玄関の目隠しのタイプと費用相場
玄関の目隠しにはさまざまなタイプがあります。
デメリットを回避するには、実用性とデザイン性を兼ね備えているものを選ぶことが大切です。
目隠しのタイプ別に、特徴やメリット・デメリット、費用の相場について解説します。
木製
ナチュラルでぬくもりを感じさせる木製のフェンスは、幅広いスタイルの住宅になじみやすいのがメリットです。
カラーやデザインを選ぶことで、やさしい雰囲気にもスタイリッシュにもなります。
天然木のフェンスは素朴な風合いが魅力ではあるものの、折れたり壊れたりすることもあり、耐久性はさほど高くありません。
腐食してしまうと倒れる危険性があるため、点検とメンテナンスが必須。
フェンスとしての寿命を迎える前に交換する必要があります。
一方で樹脂でできている人工木材のフェンスはメンテナンスが必要なく、耐久性もあります。
ただし近くで見ると人工木材だと分かるため、デザイン性や雰囲気という点では好みが分かれるでしょう。
施工費用は一般的に、アルミ製フェンスと同じくらいか、やや高めで「10,000〜25,000円/m」です。
スチール製
スチール製のフェンスは強度が高く、壊れにくいのがメリットです。
衝撃に強いため、子どもがボールをぶつけても壊れることはありません。
公共施設や公園、学校などで幅広く用いられています。
デメリットは錆びやすく、美しさを保つには定期的なメンテナンスや交換が必要になってくる点です。
また、スチール製のフェンスはメッシュ状のものが多く、目隠しとして使うにはややもの足りないと感じるかもしれません。
格は安く、相場は「5,000〜10,000円/m」です。
アルミ製
アルミ製のフェンスは木製と並んで人気があります。
メリットは何といっても耐久性が高く、一度設置すれば長年にわたってメンテナンスなしで使い続けられることです。
屋外に設置するフェンスは常に風雨にさらされるため、耐久年数が重要なポイントになってきます。
さらに視線を遮りつつ風を通す「ルーバータイプ」をはじめ、「ボーダー」や「縦格子」などデザインも豊富。
カラーもホワイト、ブラック、ウッド調などバリエーションがあり、自宅の雰囲気や好みに合ったものを選びやすいことも嬉しいポイントです。
施工費用は一般的に、木製フェンスと同じくらいかやや安めで「10,000〜30,000円/m」です。
商品が多い分、価格帯も幅広いため、コストも視野に入れつつ選びましょう。
竹垣
竹垣とは竹を使った柵のことです。
純和風の住宅の場合、木製やアルミ製の目隠しを設置すると、フェンス部分だけデザインが浮いてしまうことが少なくありません。
竹垣であれば雰囲気を壊さずに住宅の趣を引き立たせることもできます。
天然の竹垣は、年月を経ると色合いや質感が変わり、風合いが出てくる1のが魅力ですが、古くなりすぎたときは交換する必要があります。
メンテナンスのしやすさを重視するのであれば、樹脂製の人工竹垣もおすすめです。
ただし天然の竹垣のような趣のある雰囲気にはなりません。
費用の相場は「15,000〜30,000円/m」です。
ブロック塀
ブロック塀は完全に視線を遮ることができるのがメリットです。
スリットがあるタイプの目隠しフェンスはすき間から覗くことができてしまいますが、ブロック塀にはその心配がありません。
また耐久性も高く、よほどのことがない限り30年程度は使い続けられます。
一方でデメリットは、日光や風をまったく通さないことと、見た目が重厚で圧迫感があることです。
設置場所や高さによっては玄関が日陰になってしまうこともあります。
通気性を確保したいときや圧迫感を軽くしたいときは、穴があけられている透かしブロックを取り入れるとよいでしょう。
このほかに地震などで倒壊するリスクもあります。
費用の相場は「17,000〜25,000円/m」ですが、デザイン性の高い化粧ブロックを使うとフェンスよりも高くなりがちです。
目隠しを設置する前に確認すべきポイント
玄関の目隠し用のフェンスは、設置場所やサイズを誤ると目隠しにならなかったり、日常生活の邪魔になってしまったりします。
設置する前に確認しておきたいことについて解説します。
フェンスの高さは道路や隣家との高低差を考えて決める
まず注意したいポイントは、フェンスの高さです。
フェンスの高さが足りず、通行人が背伸びをして覗けてしまうようでは、目隠しとしての意味がありません。
目隠しに適した高さは一般的に1.8mから2.0mほどですが、道路から玄関の距離や玄関ポーチの有無によっても変わってきます。
隣の家からの視線も遮りたい場合は、隣家との高低差も考える必要があります。
実際に道路から玄関をチェックして、どの部分にどの程度の高さの目隠しが必要かを確認しましょう。
目隠し目的の場合、背の高いフェンスを設置したくなりますが、コストが上がるうえに風の影響も受けやすくなります。
圧迫感も増すため、自宅に適した高さのものを設置するのがおすすめです。
設置目的に合わせて板間隔を考える
アルミ製や木製のフェンスは一般的に、複数枚のパネル(板)を並べて作られています。
パネルとパネルの間にはすき間があり、風や光を通す仕組みになっていますが、同時にすき間から向こう側を覗くこともできてしまいます。
視線を遮ることを最優先するのであれば、できる限りすき間が狭いタイプがおすすめです。
風通しや採光も重視したいのであれば、すき間が多く広めのタイプが向いています。
視線はしっかりと遮りつつ風通しを確保したいときは、パネルが斜めに設置されているルーバータイプという選択肢もあります。
目隠しを設置する目的に合わせて、適したタイプを選ぶことが重要です。
採光を遮らないように設置位置を考える
目隠し用のフェンスを設置すると、どうしても日光は遮られてしまいます。
玄関先が常に日陰になってしまうことは、できれば避けたいもの。
玄関の方角や道路との距離にもよりますが、玄関からなるべく離して設置するなど、光を遮らない場所に設置することを考えましょう。
採光を重視したい場合は、半透明のポリカーボネート製フェンスを使うという方法もあります。
段落 玄関の目隠し設置で失敗しないためにはプロに相談するのが安心
玄関の目隠しは、プライバシーの確保や防犯に役立つ設備です。
新築物件を建てる際は、道路から家の中が丸見えになってしまわないよう、目隠し用フェンスを設置することをおすすめします。
目隠しフェンスの設置は外構工事のなかでも比較的ハードルが低く、「DIYで設置すればいい」と考える人も少なくありません。
とはいえ、しっかりと視線を遮りつつ邪魔にならない位置に設置することは意外と難しく、フェンスのデザインは外観の印象も左右します。
台風や強風で倒れることもあるため、確実かつ安全に設置するには、専門業者に依頼しましょう。
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玄関の目隠し設置でお悩みの際はぜひご相談ください。