外構駐車場のアイデア8選!安く素敵に仕上げるポイントとは
外構・エクステリアの工事のなかでも、駐車場は広さが必要で、デザインによって自宅の印象を左右します。
また、車の停めやすさや、車からの乗り降りのしやすさといった実用面、さらに、侵入されにくいことや死角の有無といった防犯面・安全面も重要です。
駐車場の外構工事は頻繁に行うものではなく、一度完成すれば長年にわたって使い続けることになります。
新築住宅の外構工事に取りかかる前に、まずはどのようなスタイルの駐車場があるのかを知っておきましょう。
この記事では外構駐車場のアイデアを8つご紹介します。
家全体の印象が変わる!外構駐車場のデザインアイデア
駐車場は、日常的に車を使う家庭には欠かせないものです。
自宅の前や横のスペースを利用することが多いため、家そのものの雰囲気や暮らしやすさも左右します。
外構駐車場のデザインアイデアを8つご紹介しながら、特徴や大まかな費用感、どういった住宅におすすめなのかを解説します。
雑草を除去して庭石を整理。荒れた空きスペースを駐車場に活用
駐車場として活用できるスペースの地面がむき出しになっている場合や、雑草が茂って荒れてしまっている場合、まず不要なものを取り除かなくてはなりません。
雑草は除草をし、木を伐採した後に残る切り株や石なども取り除き、車が停められるスペースを確保しましょう。
そのうえで整地を行い、車を停めやすく乗り降りもしやすい状態にします。
メンテナンスのしやすさや見栄えが気になる場合は、コンクリートや砂利で舗装をするとよいでしょう。
駐車場から玄関へのアプローチがスムーズでない場合は、玄関周りの工事も視野に入れる必要があります。
その方法は、手持ち無沙汰にしている使っていない土地を有効活用したいときや、最低限の作業で駐車スペースを確保したいとき、なるべく費用を抑えたい場合などにおすすめです。
コンクリートと異素材を組み合わせて印象的な外観&コスト削減を実現
駐車場はコンクリートで舗装をするのが定番ですが無機質な印象になりがちです。
またコンクリートは割れを防ぐため一定間隔で区切る必要があります。
コンクリートを区切る部分では異素材を使用するデザインがおすすめです。
組み合わせには以下のようなパターンがあります。
- コンクリート+砂利
- コンクリート+人工芝
- コンクリート+タイル
コンクリートと異素材を組み合わせることで、空車時の美観も良くなります。
さらに、素材の切り替えの部分が目印となり、車を停めやすくなるといったプラスアルファのメリットも期待できます。
ただし素材によってはメンテナンスが難しくなる場合もあるため、施工前に専門家に相談することが重要です。
アウトドア好きなファミリーには多目的に活用できる土間コンクリートがおすすめ
土間コンクリートとは、凹凸のない平坦なコンクリートのことです。
地面の部分をコンクリートで固めることは外構工事の基本であり、駐車場をコンクリート敷きにすることで耐久性と使い勝手が向上します。
コンクリートは掃除やメンテナンスがしやすく、水に濡れても問題ありません。
費用は高めですが、一度施工すれば半永久的に使用できます。
また、車が停まっていないときや駐車スペースに余裕があるときは、多目的に使える点も見逃せません。
子ども用のプールを設置したり、コンロを置いてバーベキューをしたりなど、アウトドアスペースを活用したいのであれば土間コンクリートの駐車場がおすすめです。
照明を配して温もりのある雰囲気を演出。夜間も実用的
駐車場づくりで盲点になりがちなのが、照明です。
太陽が出ている昼間はあまり意識しない部分ですが、夜になると「玄関灯をつけても駐車場まで光が届かない」「暗くて車を停めにくい」など、気になる点が出てくることもあります。
解決策として有効なのが、駐車場に照明を配置することです。
暖色系の灯りをプラスすれば、温もりのある雰囲気を演出できます。
さらに車が停めやすくなり、防犯面でも役立つのがメリットです。
駐車場用の照明には、地面に設置するポールライトや壁面に取りつけるウォールライトなど、さまざまなタイプがあります。
駐車の邪魔にならず、なおかつ駐車場全体を照らせることを基準に選ぶとよいでしょう。
費用は照明器具の価格や配線工事の有無によっても変わります。
大型カーポートは玄関の雨よけとしても活躍
快適さや利便性を重視する場合はカーポートの設置がおすすめです。
カーポートとは柱と屋根のみで壁面のない車庫のことを指します。
工事費用は高めですが、次のようなメリットが期待できます。
- 雨の日に車から乗り降りするときに濡れる心配がない
- 雨や雪、ヒョウ、鳥のフンなどから車を守れる
- 直射日光を遮ることで車の色褪せを防止できる
- 大型のものは玄関の雨よけにもなる
特に雪の降る地方では、カーポートがあると車の雪下ろしをする必要がなくなるため、重要度が高いといえるでしょう。
ただしカーポートそのものも雪の重みに耐えられるタイプを選ぶ必要があります。
また、柱があるぶん駐車スペースが狭くなる点には注意が必要です。
車のサイズや設置方法によっては「車を停めづらい」「車のドアを開けると柱に当たってしまう」といった悩みが出てくる可能性があります。
暮らしにやすらぎをもたらす緑化舗装
ナチュラルな雰囲気を演出したいのであれば、駐車場にもグリーンを取り入れましょう。
芝生やタマリュウなどを活用した緑化舗装は見た目が美しいだけでなく、地面の表面温度の上昇を軽減する効果も期待できます。
専用の植生用ブロックを活用することでデザイン的なアクセントも生まれるため、おしゃれな雰囲気を重視したいときにぴったりです。
ただし生きている植物を植える以上、水をやったり、雑草を取り除いたりするお手入れは必須。
環境や手入れの方法・頻度によっては枯れてしまうこともあります。
美しさを保つには、まめに手をかけられるかどうかも重要なポイントになってくるでしょう。
また、費用はコンクリート舗装よりも高価になる傾向があります。
石畳を取り入れればヨーロピアンな雰囲気でガーデニングとも調和
ヨーロッパの古い街並みで見かけるような石畳(石板)を取り入れると、全体の雰囲気がグッとモダンになります。
駐車スペースを含む全体を石畳敷きにすることもできますが、駐車スペースや車が乗り上げる部分のみコンクリートで覆い、アプローチ部分を石畳にしてスペースを区別しつつデザインを楽しむ方法もあります。
石畳の持つクラシカルな雰囲気は西洋風のガーデニングとも相性がよく、庭造りを楽しみたい人にもぴったりです。
石畳の施工には石版を1枚ずつ敷き詰めていく作業が必要で、費用はそのぶん高額になる傾向があります。
また、石版そのものの価格も千差万別ですので、カラーやデザイン、メンテナンス性なども考慮しつつ選ぶことをおすすめします。
跳ね上げ式カーゲートで車を守る&防犯対策を両立
防犯面を強化しつつスタイリッシュな雰囲気も残したいときは、カーゲートがおすすめです。
見た目が重くなりすぎないカーゲートは、「ガレージを設置するのは難しいが車を守りたい」「ガレージでは存在感がありすぎる」といった悩みを解決します。
カーゲートの最大のメリットは、防犯性が向上する点です。
特に車両の盗難や車上荒らしへの対策として有効で、第三者の侵入を抑止できるという安心感があります。
また子育て中の家庭では、小さな子どもが不意に道路へ飛び出してしまうことも防げます。
カーゲートには「跳ね上げタイプ」「引き戸タイプ」「アコーディオンタイプ」などいくつかタイプがあり、そのなかでも跳ね上げ式は省スペースでデザインも豊富です。
費用はタイプによって異なるほか、電動式と手動式でも違ってきますが、ガレージより安価に設置できます。
また、ガレージ部分は一般的に「家屋」に該当するので固定資産税がかかりますが、カーゲートは家屋ではないため税金面でもメリットがあります。
外構駐車場の3つのタイプと費用相場
外構駐車場のスタイルは、大きく分けて「オープンタイプ」「カーポートタイプ」「ガレージタイプ」の3タイプです。
それぞれのタイプのメリットとデメリット、ほかのタイプとの費用の違いについて解説します。
オープンタイプ
オープンタイプとは、屋根や壁面のない駐車スペースのことです。
地面を整地・舗装するだけでよく、駐車場としてよくあるスタイルだといえるでしょう。
オープンタイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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オープンタイプは、3つのタイプのなかで費用面の負担がもっとも少ないのが最大のメリットです。
ただし車が野ざらしの状態になってしまうため、ひょう害や紫外線による色褪せから守ることはできません。
また、防犯性も高くなく、ガレージの入り口に別途カーゲートを設けるなどの工夫が必要です。
カーポートタイプ
柱と屋根で構成されているカーポートは、車を大切にしたい人にとって重要度の高い施設だといえます。
カーポートタイプのメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
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カーポートを設置することで、車を守れるだけでなく、雨天時の利便性も向上します。
ただし柱を立てる必要があるため、場合によっては車の出し入れがしづらくなることがある点には注意が必要です。
防犯性はオープンタイプと変わらないため、カーゲートやチェーンの設置を検討するとよいでしょう。
カーポートには大きく分けると柱の位置が側方、後方と2つのタイプがあります。(大きいものだと側方×2の両側タイプもあります)柱が駐車の弊害になってしまう場合は、後方柱のタイプを選ぶことで解決できます。しかし後方柱タイプは種類が限られ値段も高いです。新築で駐車場所の選択肢がまだある場合は、側方タイプが入るだけの面積を確保することをおすすめします。
ガレージタイプ
屋根と壁、開閉式の出入り口を備えたガレージを設置すると、安全な屋内に車を収納できます。
ガレージタイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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ガレージは悪天候や落下物などから車を守れると同時に、防犯面もすぐれているのが最大の特徴です。
カーポートと違って風の影響も受けません。
カー用品やアウトドア用品、自転車なども置いておけます。
ただし設置費用はかなり高めです。
また、サイズ的な制約もあるため、大きな車に買い換える際は注意が必要です。
舗装で使用する代表的な素材6種類
駐車場を設ける際は、地面を舗装するのが一般的です。
舗装の種類によって水はけやメンテナンスのしやすさ、車への影響などが違ってきます。
舗装に使われる素材6種の特徴やメリット、デメリットをご紹介します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
天然芝 | 見た目が美しい | こまめな手入れが必要 |
人工芝 | 枯れない | 天然芝より費用が高めで細かいデザインには不向き |
砂利 | 手軽かつ安価 | 地面が見えたり石が跳ねたりすることがある |
アスファルト | 耐久性がそれなりに高い | 狭いスペースを舗装すると割高 |
インターロッキングブロック | おしゃれで個性的なデザインを実現できる | 費用が高めで経年劣化する |
コンクリート | 耐久性が高くメンテナンスが必要ない | 費用が高め |
天然芝
天然芝を舗装に取り入れるとナチュラルな雰囲気になり、地面の温度上昇を抑える効果も期待できます。
グリーンの景観が美しく、花壇や庭との相性も抜群です。
ただし生きている植物ですので、環境や手入れの仕方によっては弱ったり枯れたりすることがあります。
また、定期的に除草しないと雑草が伸び、荒れた印象になってしまいがちです。
美しさをキープするためには、こまめな手入れが必須だと考えておきましょう。
車が通る部分や駐車スペースを天然芝にする場合は、芝がつぶれてしまわないように専用の植生用ブロックなどを活用します。
施工費用は一般的に人工芝よりも安めです。
人工芝
「駐車場にグリーンを取り入れたいけれど、天然芝は手入れが面倒」という場合は、人工芝がおすすめです。
天然芝と違って枯れることがなく、1年を通して鮮やかなグリーンで外観を彩ってくれます。
人工芝は車が乗り入れても問題ありませんが、あまり推奨しません。摩擦や重圧によってそのぶん早く消耗してしまうからです。
車が乗り入れる部分はコンクリートで舗装し、目地や隅の部分を人工芝にするとおしゃれで芝も長持ちします。
とはいえ、いずれは劣化してしまうため、傷みがひどくなってきたタイミングで張り替える必要があります。
費用は使用する人工芝の種類にもよりますが、天然芝よりも高めです。
また、細かいデザインを表現するのにはあまり向いていません。
砂利
駐車場の舗装に使われる砂利は、厳密にいうと砂利ではなく人工的に砕いた「砕石」です。
手に入りやすいうえにコストが格段に安く、敷き詰めるだけで済む点は大きなメリットだといえるでしょう。
車が乗り入れても問題ありません。砕石が敷かれた地面を歩くと音が出るため、防犯にもなります。
デメリットは、使用しているうちに地面が見えてしまったり、小石が跳ねたりすることがある点です。
また、地面に凹凸が生まれてしまうため、ベビーカーや車いす、キャスターの付いたカートなども使いづらくなります。
アスファルト
アスファルトは道路にも使われている素材であり、耐久性が高めなのがメリットです。
ショッピングセンターなどの大型駐車場にも採用されている一方で、自宅の駐車場のような面積が限られている場所を舗装する場合は割高になりがちです。
これは、アスファルト舗装には専用の機械が必要で、工事を請け負っている業者がそもそも少ないことがあげられます。
また、耐久性はコンクリートよりも低く、使い続けているうちにひび割れたりへこんだりします。
インターロッキングブロック
インターロッキングブロックとは、コンクリートで作られているレンガ調のブロックのことです。
バリエーションが豊富でデザイン性が高いのが大きなメリットだといえるでしょう。
形やカラーの異なるインターロッキングブロックを組み合わせることで、個性を表現できます。
車が乗り入れても問題ありません。
デメリットとしては、経年による色あせが避けられないことと、施工費用が割高で工期が長めな点があげられます。
また、目地から雑草が生えてくることもあり、定期的な手入れが必要です。
コンクリート
コンクリート舗装は、個人宅の駐車場に使われる舗装のなかでもっともベーシックな方法です。
耐久性が高く、一度施工してしまえば長期間にわたって使い続けられます。
掃除もしやすく、雑草が生えてこなくなるためメンテナンスもほぼ必要としません。
費用は高めではあるものの、コストパフォーマンスに優れています。
実用性は群を抜いているものの、見た目が殺風景になりがちな点は好みが分かれるでしょう。
デザイン性を重視する場合は、天然芝や人工芝、砂利などを取り入れつつ、車が乗り入れる部分のみコンクリートにすることもできます。
駐車場周りのフェンスの種類
駐車場の出入り口にフェンスは必須ではないものの、防犯面を考慮すればあるに越したことはありません。
個人宅の駐車場で広く使われているフェンスの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
チェーン
ポールを設置してチェーンをかける方法です。
大人であればまたぐことができるため、物理的に第三者の侵入を防ぐ効果は薄いものの、不審者に「入りづらい」と感じさせる心理的な効果が期待できます。
メリットはほかのフェンスと比較すると費用が安めなことと、あとからでも設置しやすいことです。
また、チェーンを外せないようにロックしておけば、車両の盗難も防止できます。
ポールを地面に固定するタイプや移動ができるタイプ、おしゃれなデザインのものなど、バリエーションが豊かなのもうれしいポイントです。
デメリットはその気になれば乗り越えたり外したりできるため、防犯性がそれほど高くないことがあげられます。
ゲート
駐車場に開閉式のゲートを設置することで、より防犯性を高められます。
駐車場用のカーゲートには、扉を上に持ち上げる「跳ね上げタイプ」、扉が横に開く「引き戸タイプ」、扉が伸縮する「アコーディオンタイプ」などがあります。
大人の胸ほどの高さがある商品が多く、物理的に第三者の侵入を防ぐのに役立つのが大きなメリットです。
チェーンより高額ですがシャッターよりは安く、なおかつ省スペースで、「防犯性を高めたいけれどコストも気になる」というケースに向いています。
開閉は自動式と手動式があり、自動式のほうが高価です。
シャッター
駐車場の出入り口にシャッターを設置する方法です。
完全に閉じてしまうことで第三者が侵入できなくなるため、高い防犯効果を得られます。
駐車場用のシャッターには内部が見えるタイプと見えないタイプがあり、見えないタイプを選べばプライバシーも確保できます。
デザインや実用性を考慮しつつ選ぶとよいでしょう。
一部が目隠しになっているタイプもあります。
デメリットは設備が大がかりになりがちで、費用が高額になる点です。
大型のタイプは100万円を超えることもあります。
開閉は自動式と手動式があり、自動式のほうが高価です。
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外構工事は業者ごとに得意分野が異なり、どの業者に依頼しても同じというわけではありません。
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最大3社から見積りを取ることができ、相見積もりによるコストダウンも可能。
理想的な自宅を実現するのに役立ちます。
アウトドア好きなご家庭では、コンクリートの駐車場と動線の良い場所に道具を収められる物置があると搬入・搬出が楽になります。物置の設置を検討している場合は、駐車場とのアクセスも考慮することをおすすめします。