駐車場の土間コンクリート費用は車1台分でいくら?砂利からコンクリートする費用も解説
駐車場の土間コンクリートの費用の目安は1台あたり、約23〜36万円ほどです。
砕石や砂利、土の状態になっているお庭であれば、コンクリートにすることで水たまりができなくなったり、雑草処理から解放されるのは大きなメリットと言えます。
また、新築外構で予算が限られている方はコンクリートだけでなく、砕石や人工芝で見積を比較するのもよいでしょう。
砂利はコンクリートに比べて価格が半分以下のため費用を安くできるメリットがあります。
砂利や土の状態からコンクリートにしたい方も、新築外構の方も知っておきたいのが、「すべての外構業者がコンクリートに打設が得意という訳ではない」ということです。
なぜなら、外構業者はブロック屋、造園屋、左官屋など母体が違う業者が一括りにされているためです。
コンクリート工事は失敗してしまうと、変色や段差ができてしまうだけでなくやり直しをするとさらに費用がかかります。そのため、コンクリート工事に強い業者さんに工事を依頼するのがおススメです。
この記事では、駐車場をコンクリートにする費用やメリット・デメリットを解説します。
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駐車場の地面はどんな種類がある?
駐車場の代表的な舗装の種類には、以下の7つがあります。
・土間コンクリート
・アスファルト
・インターロッキングブロック
・砂利
・砕石
・人工芝
・土のまま(なにもしていない)
①土間コンクリート
略して土間コンとも呼ばれます。
一般家庭の駐車場で最も定番の舗装材です。
高価ですが、耐久性が高くメンテナンスフリーのため、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。
また、雑草が生えてくることもないため、管理の手間もかかりません。
そのため、物価が高騰している現在も、最終的なコストパフォーマンスを考えると土間コン舗装が一番人気になっています。
②アスファルト
材料代が安いため、広い面積の舗装に適した舗装材です。
主にコインパーキングや、マンション、商業施設の大型駐車場などで施工されます。
反対に一般家庭など小規模な施工には向きません。
施工の際に専門的な機械を必要とするため一般の外構業者では施工出来ず、道路工事を行っているような会社に外注することになり、北海道と一部を除く地域以外では割高になる可能性が高いです。
③インターロッキングブロック
レンガ調のコンクリートブロックを嚙合うよう配置するお洒落な舗装材です。
色や形のバリエーションが豊富でデザイン性に富んでおり、遊歩道や商業・公共施設など幅広い所で施工されます。
お洒落ですが割高となります。
④砂利
河川敷にあるような、自然に角が取れて丸みを帯びた小石のことです。
歩くと石同士がずれて音が出ますので、防犯効果も期待出来ます。
また、歩行の際に歩きにくく、車が通った際も沈んだり砂利が飛び散ったりしますので、本来駐車場には向きません。
駐車場で用いる場合は、駐車ますに採用するのではなく、目地に使うなどするとお洒落です。
⑤砕石
砂利は天然の丸みを帯びた小石ですが、こちらは人工的に砕いたごつごつした石です。
天然の砂利と違い、人工的に作ることが出来ますので、コストカットが可能です。
また、圧力をかけると角ばった石同士がかみ合って固まりますので、歩行した時や車が上を走った時に安定感があります。
コストや特徴から、砂利よりも砕石の方が駐車場に向いています。
⑥人工芝
主にお庭に採用されることが多い舗装材です。
車の乗り入れをしても大丈夫ですが、お勧めは出来ません。
U字釘などでとめれば車を停めても芝がズレることはないですが、一本一本が傷んでしまい寿命が短くなるためです。
駐車ますの部分はコンクリートにして、目地にのみ使用するのがお洒落でお勧めです。
⑦土のまま(なにもしていない)
費用はかかりませんが、雨の日は水溜まりが出来、車が通ると泥が人や構造物に跳ね返ってしまいます。
また、雑草が生えてきますので、管理の手間もかかります。
駐車場のコンクリート費用の目安【1台分】
結論から言いますと、駐車場のコンクリートの費用の目安は1台あたり、約23〜36万円ほどです。
実際には敷地の状況や面積、その他諸条件によって変動しますので、以下に詳しく解説します。
駐車場に必要なコンクリートの面積は?
駐車場に必要なコンクリートの面積は、一台あたり約18㎡ほどです。
駐車時に車が曲線移動をすることや、サイドドア・バックドアの開閉、人が出入りするスペースを考慮して設定する必要が有ります。
条件によりますが、目安として間口は、車の全幅プラス1,000mm(片方のドアから乗り降りする想定)、長さは車の全長プラス800mmくらい必要となります。
(例)
軽自動車:間口2.5m× 長さ4,2m=10.5㎡
小型乗用車:間口2.7m×長さ5.5m=14.85㎡
普通車:間口3.0m× 長さ6.0m=18㎡
土間コンクリートで駐車場を作る場合
土間コンクリートで駐車場を作る場合、相場は1台あたり23〜36万円くらいです。
エリアにもよりますが、㎡の単価に直すと約1.5万〜2万円/㎡が目安。
※昨今の物価高騰により、エリアによっては2万円を超える場合もございます。
以下に詳しく説明します。
駐車場をコンクリートにする際には、面積が増えるごとに変動する費用と面積に関係なく一律でかかる固定費用があります。
そのため面積が増えるほど割安になります。
変動でかかる費用とはコンク―トの材料費や中に入れるワイヤーメッシュなどの費用です。
固定でかかる費用とは重機回送費です。
コンクリート工事の場合は、ミキサー車という重機を工場から現場まで行き来するためにかかる費用です。
価格例
※一台分を間口3.0m×奥行6.0m=18㎡と仮定した場合
1台 | 約23〜36万 |
---|---|
2台 | 約46~72万 |
3台 | 約69~108万 |
4台 | 約92~144万 |
内訳は以下です。
変動する費用
鋤取り | ¥800/㎡ |
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コンクリート | ¥15,000~20,000/㎡ |
転圧・砕石敷き込み | ¥1,000/㎡ |
残土運搬処分 | ¥1,000/㎡ |
ワイヤーメッシュ | ¥800/㎡ |
型枠 | ¥600/m |
一律でかかる費用
重機回送費 | ¥20,000 |
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・車2台分の駐車場をコンクリートに舗装する費用
・車4台分の駐車場をコンクリートに舗装する費用
アスファルトで駐車場を作る場合
アスファルトで駐車場を作る場合、相場は、車1台あたり9〜10万前後です。
作業工程としては、掘削、砕石敷・転圧、アスファルト敷き・転圧という流れとなります。
メリットとしては、価格が土間コンの約半分という低コストだということ、また固まるまで5〜6時間程度なので、コンクリートと違い養生期間を殆ど必要としないことが挙げられます。
デメリットとしてよく指摘されるのが耐久性が劣る点です。
アパートの駐車場等でアスファルトが剥がれ砂利が飛び散っている所を目にすることも多いのですが、耐久性は約10年と言われています。
修繕の手間・コストを考慮すると、車の出入りが多いご家庭の駐車場には採用されにくいです。
砂利や砕石で駐車場を作る場合
砂利や砕石で駐車場を作る場合、相場は車1台当たり約5〜6万円前後です。
作業工程としては、事前の雑草抜き、整地して転圧、防草シート、砂利 or 砕石敷・転圧という流れとなります。
DIYにすると更に価格は抑えられますが、ハードルは高いです。
砕石はホームセンターで袋売りしてるものだとかなり高額ですので、個人に販売している砕石場を探して購入する必要があります。
また運搬のためのダンプカー、地面を固めるための転圧機をレンタルする必要もあります。
砂利からコンクリートにする場合
既に砂利が敷いてあり、雑草が生えて来るのでコンクリートに変えたいというご相談をよく受けます。
砂利の下に防草シートがない場合は勿論、防草シートの上から雑草が根を張るケースもあるため、砂利による雑草対策は完全ではありません。
砂利からコンクリートにする場合は、砂利の撤去費用分価格が割高になります。
作業工程としては、砂利の鋤取り、砂利と残土(+防草シート)の処分、の撤去を行うことになりますので、必要な材料代は増えませんが、鋤取り費用、残土処分費用等の工事費が上乗せになります。
砂利の処分費用が1kgあたり40円前後が一般的な金額になります。
そのため、駐車場1台分約18平米に1㎡あたり70kgほどの砂利があると想定すると、砂利の量は1440kg、処分費用は57,600円ほどです。
砂利からコンクリートにする場合、この分の費用を考慮しなくてはいけません。
重機を用いる場合は、更にレンタル代がかかります。
実は砂利を敷くより、撤去費用の方が高くなることもあるのです。
負担増になってしまい、こんなことなら最初からコンクリートにしておけばよかった…というお客様の声も多いです。
費用が気になる方はコンクリート・砂利の2つで見積をとりましょう
とはいえ、コンクリート工事は砕石より費用がかかるものです。
絶対にコンクリートがいい!というわけではなく、予算に見合ったらコンクリートにしたいという方は砕石とコンクリートで比較するなどいくつかの舗装材で見積比較してみるのがおすすめです。
【見積依頼例】
- コンクリート
- 砕石(砂利)
- コンクリート×人工芝
コンクリートだと予想以上に費用が高く、砂利で予算が見合えばそちらで施工できるため再度見積を取る手間も省けます。
外構エクステリアパートナーズでは、地元の業者さんでコンクリートと砂利で見積比較することができますので費用面が気になっている方は下記からお気軽にご相談ください。
駐車場コンクリート工事をDIYでやると費用は?
外構工事を一部DIYで済ませたい方もいらっしゃると思います。
難易度が高くお勧めはしませんが、コンクリート工事も市販の部材でDIY可能です。
まずは、DIYをするために必要な材料と費用を見てみましょう。
必要な材料一覧と費用
- インスタントコンクリート(700円/20kg):セメント・砂・砂利があらかじめ配合されており、水を加えるだけでコンクリートが出来ます。セメントのみを購入し、砂・砂利は別途用意する方が費用は抑えることが出来ますが、初心者の方はこちらのインスタントコンクリートが手軽で良いでしょう。
- 左官コテ(800円)
- クワ(1,500円)
- トロ舟(1,000円):セメントを練るときに使用します。小さい範囲であればバケツでも賄えますが、駐車場ほどの大きさになると、トロ舟を用意することをおすすめします。
- ワイヤーメッシュ(500円/線径5mm×網目150mm×幅2m×長さ1m):強度を上げるために使用します。人が歩くのみの場所であれば無くても問題ありませんが、駐車場の場合はワイヤーメッシュは必須です。
- 型枠:平らなコンクリートにする場合は、木枠を作りコンクリートが流れ出ないようにしたり、模様をつける場合は、モールド製などで出来た型枠(30cm×30cm程度のサイズ)を用意するのもおすすめです。
上記の材料を、2台分の36㎡(間口6m×奥行6m、コンクリートの厚さ10cm)に換算すると、インスタントコンクリートは360袋、ワイヤーメッシュは18セット必要となります。
あると便利なもの
・スポンジシューズ‥‥軟らかいコンクリートの上に乗っても沈みにくいため、コテを使用するときにおすすめです。
工事会社とDIYの費用の差
1台分の駐車場コンクリートを施工した場合の費用を比べてみましょう。
工事会社に依頼した場合:約23〜36万円
DIYした場合:約18万円
DIYの場合、5万円前後の費用を抑えることが出来ますが、大量のコンクリートを運ぶこと・混ぜることが、かなりの重労働ですので、覚悟する必要があります。
駐車場をコンクリートにする際の注意点3つ
コンクリート舗装は耐久性や、その後の維持管理のコスト等を考えると非常に優秀な舗装材です。
ただし、施工する際に注意しておくべき点もありますので、ここで3つほど紹介します。
DIYだと失敗しやすく処理が大変
DIYで土間コンクリートの施工をする方は殆どいらっしゃらないのですが、その理由は素人が行うと失敗し易く、処理が大変なためです。
土間コンクリートの工事は、水溜まりが出来ないように「水勾配」と呼ばれる2〜3%程度の傾斜を付けて設計する必要があります。
しかし、DIYで施工をする場合、こちらを考慮せずに失敗してしまうこともあります。
また、コンクリート敷設後に表面に水が浮かんで来る「ブリーディング」という現象があり、それの水分が引いてから仕上げを行わないと、表面に脆弱な層が残り劣化を早めてしまいます。
素人ですとこのタイミングの見極めが難しいです。
また、現場まで沢山のコンクリートを搬入したり、20cm手作業で地面を掘ったり、残土の処分をしたりという処理の手間がかかります。
そのため、普段からこういった作業に慣れており、体力のある方でないと、まず厳しいと思います。
工事が終わるまでに数日かかる
コンクリート工事の流れとして、雑草や木の根等の撤去、掘削・残土処理、レベル確認、型枠、砕石敷き、転圧、ワイヤーメッシュ、コンクリート打設、表面仕上げ、型枠撤去…と沢山の工程が存在します。
工程が多岐にわたることから施工の所要日数として、丸1日〜数日かかる場合もあります。
加えて、コンクリートが固まるまで養生期間を設けなくてはいけません。
養生期間は季節や気候によって変わりますが、約1週間程度です。
その間、上を歩いたり駐車したり出来ないので注意が必要です。
キレイに保つためには手入れが必要
コンクリート舗装は雑草が生えて来ないため維持管理が楽です。
ただし、経年によって、タイヤ痕やカビや苔、ガソリンなどが原因で汚れや黒ずみが出て来ますので、キレイに保つためには手入れが必要です。
ガソリンなどオイル系の汚れは放置すると染み込んで行きますし、カビはより深く根を張り落とし難くなりますので、見つけたら早めに手入れをするのがベストです。
汚れの落とし方として、軽度なものはデッキブラシによる水洗いをします。
それだけで落ちないものはアルカリ性洗剤・重曹を使用したり、家庭用の高圧洗浄機を使用します。
またガソリン等の油汚れには専用のクレンザー、頑固なカビにはカビ取り剤を使用すると効果的です。
駐車場のコンクリート工事費用を安くするコツ
先の章で触れたように駐車場のコンクリート工事をDIYで行うのはリスクがありますので、専門の施工会社に依頼するのがお勧めです。
その際出来るだけ費用を抑えたい方が多いと思いますので、以下に幾つかコストカットのための方法をご紹介します。
施工業者に直依頼する
外構業者と一口に言っても沢山の種類があります。
造園や左官など得意な工事の種類も違いますし、規模の大きい大手の会社もあれば、デザイナーさん個人、職人さん個人で仕事を請け負っている所もあります。
様々な業者がある中で、少しでも施工費用を安く抑えるためには、コンクリート工事が出来る自社職人を有した「施工会社」に直接依頼し、工事をするのが良いです。
中間マージンが発生しないため、構造的に安くなりやすいからです。
外構・エクステリアパートナーズでは、コンクリート工事のご依頼を頂いた際に一例として下記のような業者さんをご紹介しています。
紹介企業の特徴.1
10年以上、高い施工性が要求されるハウスメーカーの工事を受注しており、施工品質に自信を持っている会社です。 代表自身もその道17年以上の経験を積まれた職人です。 ご提案から施工まで、自社スタッフで一貫対応出来ますので、中間料金がかからずお得に提案してくださいます。
紹介企業の特徴.2
職人が中心の普段はハウスメーカーの施工をメインで請けている会社です。 ほとんどの工事を自社職人のみで行うため余計なマージンがかからずお得な提案ができます。
複数見積もりをする
あらゆる住宅工事の鉄則ですが、複数の見積もりを取って価格を比較することで、安い会社に決める方法があります。
数平米程度でしたら業者間の金額差もあまりないと思われますが、駐車場等まとまったスペースでしたら、少しの差が積み重なって大きい金額差となる場合もありますので、2〜3社程度の比較をお勧めしています。
タイヤが乗る部分だけコンクリートを使う
タイヤが乗る部分だけコンクリートを使い、あとは芝や砕石にする方もいます。
費用削減のための方法の一つですが、あまりお勧めしません。
高低差が発生し、ハンドルを切る際に使いづらいためです。
実際、「新築時は部分的にコンクリートを打ったが、使いづらいので残りもコンクリートにしたい」と言う相談も多いです。
後から手直しをするとなると、当然最初に全てコンクリートにするよりも割高となります。
また、タイヤが乗る部分だけコンクリートにすることで期待出来るコストカット効果についても、型枠を組む手間を考慮すると、それ程大きくはないです。
駐車場のコンクリート工事ならご相談下さい!
まとめますと、コンクリートは、耐久性とメンテナンスフリーという特徴から非常にお勧めの舗装材です。
また、DIYで施工するには高難度の商品ですので、施工の際は実績の多い業者にお任せするのが安心です。
また、纏まったスペースを施工するとなると舗装だけでかなりの金額が必要になってきますので、価格を抑えるには比較見積もりが重要です。
外構工事は工事の種類が多種に渡り、業者によって得意不得意がございます。
もしも駐車場のコンクリート工事の見積もりを複数とりたいとお考えでしたら、どうぞお気軽に無料見積もりフォームからお問合せください。
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