外構の駐車場コンクリ―ト3台分の費用はいくら?必要スペースも合わせて解説
駐車場が複数ある場合、必要となるスペースや費用が気になりますよね。費用。
この記事では、駐車場3台分の施工だとどれくらいの面積が必要になり、どれくらいの費用がかかるのかを解説します。
また、工事をするにあたって信頼できる業者を探す方法や、できる限り安く施工してもらうコツも解説しますので、駐車スペースの外構工事を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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駐車場3台分の施工に必要なスペース
車1台分を停めるスペースとしてはおよそ15平米あれば問題ないため、3台分であれば35~40平米(幅6.5m×長さ5.3m)を目安としておくのがよいでしょう。
車の種別 | 車幅 | 駐車スペース | 面積(平米) | 3台分面積 |
---|---|---|---|---|
軽自動車 | 1.48m×3.4m | 2m×3.7m | 7.2㎡ | 22.2㎡ |
小型自動車 | 1.68m×4.5m | 2.18×4.8m | 10㎡ | 31.4㎡ |
中型車 | 1.7m×4.8m | 2.2m×5.1m | 11㎡ | 33.7㎡ |
大型車 | 1.87m×5.2m | 2.37m×5.5m | 13㎡ | 39.1㎡ |
上記表は、車の種別ごとに必要な駐車スペースの目安です。
車幅よりも駐車スペースを広くとっているのは、ドアの開閉スペースと前後の余裕を見ているためです。
また、後ろに壁がある場合などはゆとりも確保しておく必要があるため、前後30cm程度はプラスで見ておいたほうがいいでしょう。
軽自動車や小型自動車のみであれば、駐車場3台分でも30平米あれば十分ですが、将来的に大型車を購入して駐車する場合であれば40平米程度確保すれば余裕が生まれます。
外構の駐車場を3台分コンクリ―トにする費用相場
駐車場施工時の費用について、素材ごとにかかる費用相場をまとめました。
3台分となると費用にもバラつきが生じるため、駐車場施工を検討されている方は、上で紹介した素材ごとの特徴や工期とあわせて、予算組みの参考にしてみてください。
コンクリート
コンクリートは厚さによっても費用が異なり、駐車場3台分としたとき下記のような費用差が生じます。
コンクリートの厚さ | 費用相場 |
---|---|
10cm | 約315,000円〜465,000円 |
11cm | 約352,000円〜502,000円 |
12cm | 約390,000円〜540,000円 |
コンクリートの厚さは強度が変化します。
乗用車用の一般的な駐車場の場合、10cmの厚みが必要になるとされています。
また、コンクリートをタイル状に組み、目地に人工芝を敷き詰めるような組み合わせのデザインで施工した場合、駐車場3台分の費用目安として約780,000円〜1000,000円程度見ておく必要があります。
アスファルト
駐車場3台であればおよそ320,000円〜400,000円程度が費用相場となります。
アスファルトは材料費が安いため、コンクリートと比較すると安価で済むケースがあります。
しかし、上でも解説した通り施工に専用の機器と業者の対応が必要となるため、費用相場は業者によっても変わります。
そのため、駐車場のスペースが狭い場合は、他素材と比べても割高になるケースが生じる可能性もあるため、依頼時の見積もりは要確認しておくことが重要です。
ブロック・レンガ
駐車場3台分を35平米で見ると、およそ400,000円程度が費用相場になります。
ブロック・レンガの場合、地面への敷設だけでなく、雨水溝や枡の工事などもあるため、相場よりも多めに見ておいた方がいいケースもあります。
また、透水性・遮熱性の高いブロックなど、機能面も重視した場合は割高になる傾向もあるため、自身の要望を整理して明確にしたうえで選択することが重要です。
砂利
駐車場3台分を35平米で見るとおよそ180,000円程度が費用相場となり、他素材よりも比較的安価に施工できます。
ただ、土の上に砂利を敷き詰めているだけであれば、車が泥で汚れたり、地面から生える雑草対策が必要になったりと、コスト以外の部分で管理の手間が生じやすくなることは理解が必要です。
また、砂利を装飾目的で使用する場合、コンクリートの目地に敷き詰めるケースも多いですが、その場合は駐車場3台で約470,000円〜780,000円程度になります。
外構の駐車場をコンクリ―ト3台分施工したイメージと見積り例
ここでは新築外構とリフォームの2パターンで費用の一例を記載します。
新築外構のパターン
工事 | 工事金額 |
---|---|
新築外構一式 | 199万円 |
リフォーム外構のパターン
工事 | 工事金額 |
---|---|
リフォーム外構 | 51.6万円 |
コンクリートの施工面積は22平米(㎡)のため軽自動車が3台分ほど停められる広さです。
駐車場の施工で使用する素材の選択肢
駐車場の施工費用が変わる要素として、地面に使用する素材があります。
車の出入りで常に負担のかかる箇所ですので、劣化することも考慮したうえで、素材ごとの特徴(メリット・デメリット)を意識して選択する必要があります。
コンクリート
コンクリートは耐久力が高く、平面に均すことで見た目がキレイに仕上がることや、傾斜がついていれば排水の心配もない点が良いところです。
フラットなため掃除などの手入れもしやすく、雑草の処理も不要で、外構素材としての人気は高いです。
ただ、コンクリート自体が熱を持つ性質があることや、照り返しもあるため、夏場は駐車場スペースと車内の温度が高くなってしまう点はデメリットといえます。
個人でコンクリート施工する場合、セメント・砂・砂利があらかじめ配合されており、水を加えるだけでコンクリートが出来る「インスタントコンクリート」が便利です。
必要素材を個別でそろえた方が費用は抑えられますが、手軽ですので初心者の方にはおすすめです。
アスファルト
アスファルトのメリットも、コンクリート同様に手入れがラクな点です。
また、施工後は固まるまでの時間が5〜6時間程度と短く、養生期間もほとんど必要としないため工期が短くなる点は、コンクリートよりもメリットがあると言えるでしょう。
デメリットとしては、材料費の割には全体のコストが高くなりやすい点です。
割高になる理由として、アスファルト施工をするためには専門の機械が必要となるため、道路工事を行っているような会社に外注する必要があるからです。
そのため、道路や大規模施設の駐車場などに採用されることが多く、一般家庭の駐車場として工事をするケースはあまり多くありません。
また、アスファルトの耐久年数はおよそ10年程度と言われているため、導入する場合は修繕のコストも考慮する必要があります。
ブロック・レンガ
「インターロッキングブロック」と呼ばれる、タイル状のコンクリートブロックをかみ合わせながら敷き詰め、地面を構成する舗装材があります。
ブロックの色や形のバリエーションが豊富なため、一般家庭の駐車場だけでなく、商業施設や一般の遊歩道などでも採用されています。
また、透水性・遮熱性の高いブロックや、植生用のブロックなど、さまざま機能を有した製品が販売されていることも特徴です。
しかし、ブロックの種類によっても変動しますが、デザイン性などを重視した場合は割高になる傾向があります。
砂利
砂利は河川敷にあるような、丸みを帯びた天然石のことです。
上からの荷重に対する安定性には欠けるため、駐車場全面の地面素材には向いていません。
こちらは人工的に砕くことでごつごつとした形状に仕上げている石です。
砕石は天然の砂利と違ってコストが安く、角ばった石同士のかみ合わせで上からの荷重に対する安定性が高いため、駐車場の地面素材としては砂利よりも砕石のほうが向いています。
ただ、砂利の上を歩くと石同士が飛び散ったり、ずれて音が出たりするため、部外者の侵入を検知するための防犯効果が期待出来る点はメリットと言えます。
また、商品化されている砂利はサイズや色などが豊富にあるため、駐車場スペースの一部装飾として使用するケースも多いです。
芝生
駐車場に緑の芝生を使用することで見た目がオシャレになりますが、タイヤが乗る場所にはあまりおすすめできません。
その理由は、車の出入りがあるたびに芝生が痛むため寿命も短く、結果的にメンテナンス費用も高くなるケースが多いためです。
一般的にはタイヤが乗り入れる部分は別素材とし、それ以外の箇所に装飾目地で使用することになります。
天然芝は太陽光が届かないと枯れてしまうという問題もあり、水やりや刈り込みなどのメンテナンスも必要となるため、こまめな管理の手間や費用が生じる点は注意が必要です。
人工芝であればメンテナンスは不要になりますが、それでも長く使うことで痛むため、いずれ張替などの対応は必要となります。
3台分の駐車場を施行する工期の目安
駐車場の施工期間は素材によっても異なりますが、コンクリート施工の場合、一般的には7日程度の期間が必要とされています。
コンクリートを施工する場合、雑草や木の撤去をしたのちに地面の掘削を実施、砕石で下地を作ったら補強のためのメッシュ筋を設置、そのあとにコンクリートを打設するという流れです。
施工作業自体はそこまで時間がかかるわけではないですが、コンクリートは固まるまでの時間、養生しておく必要があります。
また、上記期間はあくまで「駐車してもよくなる期間」であり、本来生コンクリートであれば打設後28日程度経たないと最大強度は得られません。
そのため、可能な限り養生期間は設けておくことが望ましいです。
砂利や砕石などの場合は養生期間も不要なため、工期も早く済みます。
費用を抑えて駐車場の施工をする方法
駐車場施工で使用する素材の特徴や、それぞれの費用相場について解説しましたが、「誰が施工するか」によっても費用は変わります。
そこで、施工費用を少しでも抑えるための手段として、「DIYで施工する場合」と「施工業者に相見積もりを取る場合」の特徴についても解説します。
DIYで施工する
費用を抑えるためにDIYで施工する方もいるかと思います。
実際にコンクリート施工を実施した場合、駐車場1台当たりの広さで以下のような違いが出ます。
施工業者に依頼した場合 | 約170,000円〜200,000円 |
---|---|
DIYした場合 | 約130,000円 |
費用だけ見ると、人件費や技術料が発生する業者に発注するよりも、DIYで実施したほうが費用を抑えられます。
各素材を自身で調べて比較検討できるリサーチ力や、重労働になっても作業できる体力がある方はチャレンジしてみてもよいでしょう。
しかし、上記の費用例には作業工数や材料の運搬など、対応にあてる時間は考慮されていません。
また、駐車場の規模が広くなるとDIYの手間はさらに大きくなり、失敗のリスクも高まります。
上記理由から駐車場施工はDIYよりもプロの業者に依頼したほうが確実といえます。
施工業者に相見積もりを取る
施工業者によって得意な施工分野が異なります。
駐車場施工の実績が豊富で専門のノウハウがある場合、相場よりも安く抑えられる場合もあります。
そのため、施工業者は1社だけ選ぶことはせず、複数社の相見積もりをとるようにしましょう。
費用について営業をしてくる姿勢のある業者であれば、相見積もりをとっていると正直に伝えることで、値引き検討をしてもらえる可能性もあります。
ただ、自身で複数の業者を探して相見積もりを取ることも大変です。
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玄関先のアプローチやガーデニングは、素人でも手軽にできるというイメージからDIYに挑戦される方も多くいますが、駐車場周辺の施工や植栽には専門的な知識が必要です。
毎日利用する駐車場スペースは、快適に利用し続けたいところ。
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