駐車場の土間コンクリート費用は車2台分でいくら?安く抑える方法も解説
駐車場を土間コンクリートにする費用は車2台分だと、約46〜72万円が費用としてかかることが多いです。
コンクリートの施工単価は1.8~2.2万円/ ㎡になるので、2台分の駐車場はその広さを35㎡とした場合、52万円前後になります。
ただし、費用だけでなく、コンクリート施工が得意な業者かどうか必ず確認してください。コンクリート工事は施工ミスがあってもやり直しが効かないためです。
もし、駐車場2台分のコンクリートの塗り直しを行うと、撤去費用も20万円近くかかり本来の工事費の3倍近い費用を払うことになってしまいます。
駐車場工事は下記3つ点を必ず抑えて下さい。
- 複数社から見積を取ってしっかり比較検討する
- 自社施工業者に依頼する
- 工事内容に合わせた得意な業者に依頼する
「外構業者」と言っても「左官はちょっと苦手・・」という会社もあるので左官工事が得意な業者さんに依頼するようにしましょう。
この記事では駐車場のコンクリート工事費用から、工事を失敗しない3つのコツについて解説します。
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外構駐車場コンクリート費用2台分はいくら?
こちらの記事で詳しく説明している通り、駐車場のコンクリート費用には、材料代と重機回送費が発生します。
一台分を間口3m×奥行6m=18㎡と仮定した場合、今回の2台分の面積だと一般的に約46~72万円が工事にかかる費用です。
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砂利からコンクリートに工事する
よくお問い合わせを頂くのが、砂利からコンクリートにしたいという要望です。
砂利からコンクリートにする費用は約70万円前後になる相場観です。
砂利からコンクリート工事を行った方の費用内訳の例
名称 | 単価 | 単位 | 36m²の場合 |
---|---|---|---|
鋤取り | ¥600 | m² | ¥10,800 |
残土処分 | ¥5,500 | 立米 | ¥27,500 |
砕石敷き込み | ¥700 | m² | ¥25,200 |
コンクリート打設 | ¥15,000 | m² | ¥540,000 |
重機損料&回送費 | ¥33,000 | 式 | ¥33,000 |
作業費 | ¥13,000 | 人工 | ¥26,000 |
諸経費 | ¥30,000 | 式 | ¥30,000 |
小計(税込み) | ¥692,500 |
(※鋤取り:地面の表面の土を除去する作業)
コンクリート打設の単価が一番大きな要因になるため、コンクリートにしたい面積が多いほど費用が高くなります。
コンクリート打設の単価は業者によって異なり、15,000~20,000円/㎡の間に収まることが多いです。
見積比較を行って単価が大きく異なれば費用を抑えることができますので、まずは見積比較を行ってから工事の依頼をすることをおすすめします。
土からコンクリ―トに工事する
新築の際に予算がなく、土の状態になっており雨の際にぬかるんでしまうからコンクリートにしたいという方も多く相談をいただきます。
名称 | 単価 | 単位 | 36m²の場合 |
---|---|---|---|
整地 | ¥20,000 | 式 | ¥20,000 |
残土処分 | ¥2,000 | m² | ¥6,000 |
砕石敷き込み | ¥900 | m² | ¥32,400 |
コンクリート打設 | ¥7,000 | m² | ¥540,000 |
スリット目地 | ¥2,200 | m | ¥15,400 |
重機損料&回送費 | ¥25,000 | 回 | ¥25,000 |
諸経費 | ¥30,000 | 式 | ¥30,000 |
小計(税込み) | ¥668,800 |
土からコンクリートにする費用相場は約65万円前後です。舗装前の地面が砂利か土かで費用は大きく変わりません。
駐車場の枕木を撤去してからコンクリートを打設する
駐車場に枕木がある場合、土からコンクリ―トに工事する場合の費用とプラスして撤去費用がかかるので注意しましょう。
枕木の撤去費用の相場は1~3万円ほどです。
ただし、撤去する量によってもかわりますので実際に見積もりをしてみることをおすすめします。
新築外構で駐車場2台分のコンクリートに工事をする
新築の方に関しても最初の段階で駐車場はコンクリートにしておきたいという方も多いです。
実際に新築で問い合わせを頂いた方の見積り例は下記の通りです。
新築外構の方は土間コン工事は工事の一部になるためここでは、フェンス工事などの項目も入っています。
駐車場の近くに枕木をつける場合は、枕木の本数・大きさにもよりますが5~10万円ほどを見ておくと良いでしょう。
コンクリート工事と合わせてカーポートもつけるなら費用はいくら?
コンクリート工事と同時にカーポートをつけるとすると、カーポート分の費用がかかります。
- 1台分:25-40万円
- 2台分:40-80万円
- 3台分:80-120万円
コンクリートの工事費用に加えて上記の金額が上乗せされる形と認識しておきましょう。
カーポートを後から設置する場合、カーポートの足部分をコンクリートを削って工事を行う「ハツリ工事」が必要になるためさらに費用が1-2万円ほどかかってしまいます。
そのため、カーポート設置を考えている方はカーポートを同時に設置してしまうか、カーポート用の足の部分をコンクリートで埋めずに確保しておくことをおすすめします。
駐車場をコンクリートにする3つのメリット
砂利や土の状態でも駐車場として機能する中、人気の土間コンクリートを選ぶにあたってのメリットを紹介します。3つのメリットは下記の通りです。
・車が汚れない
・メンテナンスがしやすい
・耐久年数が長い(50年以上)
メリット1. 車が汚れない
コンクリートでない場合、雨が降ると、水たまりや土のぬかるみにより、車や道路が汚れる恐れがあります。晴れの日も乾燥した土が砂埃となり、車のボディを汚してしまいます。
メリット2. メンテナンスがしやすい
雑草が生えないため除草の手間がかかりません。また、落ち葉やゴミは簡単に掃くことができ、砂や土の汚れも水で流すことで綺麗になります。
メリット3. 耐久年数が長い(50年以上)
強い衝撃や、重量物を載せたり、大きな地震の影響を受けない限り、通常50年以上の耐久年数があります。長い目で見ると、コスパの高いものになっています。
駐車場をコンクリートにする3つのデメリット
メリットに続いて、土間コンクリートを選ぶにあたってのデメリットを紹介します。3つのデメリットは下記の通りです。
・クラック(ひび割れ)が生じる
・初期費用が高額
・リフォーム時は高額になる
デメリット1. クラック(ひび割れ)が生じる
湿度や環境の変化によってひび割れが生じることがあります。
少しのひび割れであれば、見た目上の問題はありますが、使用する上で心配はありません。
また、残念ながら、現在の技術ではひび割れを防ぐ方法はありません。
デメリット2. 初期費用が高額
材料のコンクリートが高いことに加え、工事工程が多くあるため、費用が高額となります。
ただし、業者によって工事費が違うことがあり数万円~数十万円浮く可能性があります。
駐車場のみの工事の場合でも必ず見積比較をするようにしましょう。
デメリット3. リフォーム時は高額になる
コンクリートにした部分をリフォームする場合、コンクリートの撤去に費用が発生します。
取り壊しの什器を搬入し、さらに産業廃棄物として処理する必要があります。
2台分の駐車場など、広めに工事する場合は慎重にご検討ください。
2台分の駐車場コンクリート工事をDIYでやると?
外構工事はある程度DIYされる方も多いと思います。難易度はとても高いですが、コンクリート工事もDIYすることが出来ます。
まずは、DIYをするために必要な材料と費用を見てみましょう。
必要な材料一覧と費用
- インスタントコンクリート(700円/20kg):セメント・砂・砂利があらかじめ配合されており、水を加えるだけでコンクリートが出来ます。セメントのみを購入し、砂・砂利は別途用意する方が費用は抑えることが出来ますが、初心者の方はこちらのインスタントコンクリートが手軽で良いでしょう。
- 左官コテ(800円)
- クワ(1,500円)
- トロ舟(1,000円):セメントを練るときに使用します。小さい範囲であればバケツでも賄えますが、駐車場ほどの大きさになると、トロ舟を用意することをおすすめします。
- ワイヤーメッシュ(500円/線径5mm×網目150mm×幅2m×長さ1m):強度を上げるために使用します。人が歩くのみの場所であれば無くても問題ありませんが、駐車場の場合はワイヤーメッシュは必須です。
- 型枠:平らなコンクリートにする場合は、木枠を作りコンクリートが流れ出ないようにしたり、模様をつける場合は、モールド製などで出来た型枠(30cm×30cm程度のサイズ)を用意するのもおすすめです。
上記の材料を、2台分の36㎡(間口6m×奥行6m、コンクリートの厚さ10cm)に換算すると、インスタントコンクリートは360袋、ワイヤーメッシュは18セット必要となります。
あると便利なもの
・スポンジシューズ‥‥軟らかいコンクリートの上に乗っても沈みにくいため、コテを使用するときにおすすめです。
工事会社とDIYの費用の差
2台分の駐車場コンクリートを施工した場合の費用を比べてみましょう。
工事会社に依頼した場合 | 約46~72万円 |
---|---|
DIYした場合 | 約36万円 |
DIYの場合、10万円前後の費用を抑えることが出来ます。
ただし、大量のコンクリートを運ぶこと・混ぜることがかなりの重労働なので、覚悟する必要があります。
コンクリートは撤去の方が大掛かりになってしまうのでDIYせずにプロに頼んだ方が無難です。
駐車場をコンクリートにする際の注意点3つ
新築の入居を控えている方や、リフォームで車をすでに所有している方は、計画的な工事が必要です。
また、施工した後の手入れについても確認してみましょう。
①DIYだと失敗しやすく処理が大変
一度練ったセメントで打設出来る部分は小さく、練っては打設の繰り返しのため、一人で作業をすると乾燥差や配合差が発生し、ムラになってしまいます。
また、今回のように、2台分と施工範囲が広ければ、クラックを軽減するため目地を入れる必要があります。目地がしっかり入っていないと、あとあとコンクリートが割れてしまいます。
コンクリートの仕上げは時間との勝負ですので、一度に駐車場のような広範囲を施工することは難しいと言えます。
また、部分的な施工を何度か繰り返して広範囲にする方法もありますが、その場合つぎはぎだらけとなりますので、継いだ箇所はひび割れしやすくなってしまいます。
鋤取りで発生した残土の処分にも費用が発生します。1㎥あたり約5,000円になります。
②工事が終わるまでに数日かかる
工事は大体半日~1日で終わりますが、その後、養生期間が必要となります。
・人が靴で歩く場合は2~3日
・車を乗り入れる場合は1週間~10日
完全に固まるには1か月程度必要なため、本来であれば、可能な限り車は乗り入れない方が良いでしょう。
また、気温の高い夏場は乾きやすく、反対に冬場は乾きにくいため、日数は前後する可能性があります。
養生期間中の駐車場所も事前に調べておきましょう。
③キレイに保つためには手入れが必要
タイヤ痕、雨水、カビ、鳥のフンなどが汚れの原因となり、時間が経って乾燥すると、こびりついて黒ずみになってしまいます。
また、水はけが悪く、水分や泥が溜まった状態が続くと、カビやシミになることもあります。
①ブラシで水洗いする:デッキブラシやメラミンスポンジを使用して汚れを磨き落とす
②高圧洗浄機を使う:洗剤を使用せず水圧で落とすことが出来ます
③重曹・アルカリ性洗剤を使う
水100mlに重曹小さじ1を入れ、混ぜたものをスプレーで吹きかけましょう。
汚れにしみこんでから、水洗いやブラシでこすると良く落ちます。
水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れて作るアルカリ性洗剤は、重曹よりも強力な洗剤です。
こちらも汚れに吹きかけて洗い流しましょう。
駐車場のコンクリート工事費用を安くするコツ
これまでの説明で、「駐車場をコンクリートにするのは高いから諦めよう」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、まだ諦めるのは早いです!費用を少しでも抑える方法がありますので、ぜひ下記の方法をチェックしてみてください。
施工業者に直依頼する
DIYすることも可能であると説明しましたが、コンクリートの工事はやはり専門的な知識と経験を持った職人に施工してもらうのが確実です。
その場合、住宅メーカーにまとめて相談するのではなく、施工をしている専門業者に直接依頼することで、費用を抑えることが出来ます。
見積もりをする
土地の状態や実際の広さによって金額は変動しますので、まずは施工業者から見積もりを取ってみましょう。
知識の豊富な担当者が、実際に現場を確認してアドバイスしますので安心です。
車が乗る部分だけコンクリートを使う
コンクリートの工事費用を抑えるひとつの手として、タイヤが乗る部分のみコンクリートにする方法があります。
他の箇所はコンクリートよりも安価な砂利や芝に変えることで、駐車場の費用を抑えることが可能です。
ただし、砂利の場合は切り返したときに砂利が飛び散ってしまうリスクや、芝の場合は水はけが悪くなるリスクもありますので注意が必要です。
また、2台分の駐車場でも、所有している車が1台の場合は、普段使用しないもう1台を砂利や芝にして費用を抑える方法もあります。
駐車場のコンクリート工事ならご相談下さい!
コンクリートは、厚さ・配合・強度など、品質が重要とされる工事です。
安く提供する代わりに手抜き工事をする業者がいることも、残念ながらゼロではありません。
長く安全に使えるよう、信頼できる業者を見極めることが必要となります。
外構エクステリアパートナーズでは、コンクリート施工の得意な業者をご案内することが出来ますので、まずは気になることなど、お気軽にご相談ください!