外構工事「ブロック塀」の費用相場は?内訳の平均価格を解説!
ブロック塀の価格は1㎡あたり約17,000~25,000円程度で工事費が7,000~15,000円/m が目安の相場となっています。ただし価格以外に注意があります。それはブロックは商品自体は同じでも費用が変わってしまったり、工事の見栄えが変わってしまうケースです。
ブロック塀や新築外構一式を後悔なく工事したいなら下記の3つの点必ず押さえておいてください。
- 複数社から見積を取ってしっかり比較検討する
- 自社施工業者に依頼する
- 工事内容に合わせた得意な業者に依頼する
外構業者はブロック屋、造園屋、左官屋など母体が違う業者が一括りにされているためです。
この記事ではブロック塀の単価から、ブロック塀をきれいに工事して工事費を安くする2つの方法について解説します。
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ブロック塀の種類と相場価格
コンクリートブロックの種類は大きく分けて「普通のコンクリートブロック」と「化粧コンクリートブロック」の2種類があります。
それぞれの特徴と相場価格についてお伝えしていきます。
塀の外構工事について丸っと解説!塀の種類・費用相場・注意点【工事費を安くするコツあり】では、塀とフェンスの違いなど塀全般について解説しています。
一般的なブロック
なんの化粧も施されていない一般的な灰色のコンクリートブロックは比較的安価なため人気の高いブロックです。
一般的に1ブロック200円~400円程度が標準的なコンクリートブロックの価格帯です。
強度や耐久性に優れている割に安価で設置できるため、非常に幅広く普及しています。
また、ブロックはホームセンターでも購入できます。
価格は大きさなどにもよりますが、200円~400円程度で売られていることが多いです。
化粧ブロック
化粧コンクリートブロックとは、あらかじめ着色されていたり、凹凸などの模様が入っているブロックのことをさします。
着色、塗装、研磨、切削、洗い出し、たたき、スプリット、スランプ、リブ付きなど、意匠上有効な仕上げを施したものです。
そのため、普通のコンクリートブロックと比べると、値段は高くなる傾向があります。
価格は1ブロック400円~800円とデザインによって幅があります。
ブロック塀の工事にかかる費用
ブロック塀にかかる費用は、大きく分けて①基礎費用②ブロック費用の2つに分かれます。
会社によって価格設定は様々ですが、一般的に基礎はメートルあたり、ブロックは平米あたり幾らという形で算出されます。
一般的なコンクリートブロック塀の新設ですと、
基礎費用3,000~10,000円+ブロック費用約7,000~15,000円/㎡ 程度です。
例えば20mの境界線に、新たにブロックを5段積む場合、
基礎費用 20m×6,000円=120,000円
ブロック費用 20㎡×9,000円=180,000円 (ブロック1段=20cm)
合計 300,000円
上記費用は、以下で解説する詳細な工事をまとめたものです。
内訳をどこまで詳細に記すかは、業者により差があります。
また現場環境により価格も前後しますので、ご注意ください。
それではブロック工事には、いったいどんな工程があるのか、解説していきます。
掘削作業
掘削工事は、基礎を作るために、土を掘ったり埋め戻したりする作業のことです。
新設・交換どちらの場合でも必要になる工程です。
相場は3,600~5,000円/立法メートル程度です。
基礎工事
掘削工事が終わったら基礎工事に入ります。
ブロックを積み上げるために、土台となる基礎をコンクリートで作る工程です。
基礎工事の場合は1mあたりの単価で計算することが多く、3,000~5,000円/m 程度が相場です。
ブロック積み
糸を張り、高さを揃えてブロックを積んでいく工程です。
ブロック塀を外構にするメリット・デメリット
外構にブロック塀を設置することで、どんなメリット・デメリットがあるのかを改めて確認しておきましょう。
ブロック塀のメリット
ブロック塀を設置するメリットは次の3が挙げられます。
・家族のプライバシーを守ることができる
・敷地内に侵入されにくくなる
・メンテナンスがとても楽
ブロック塀は安全面、プライバシー保護の面で特にメリットあります。
ただし、適切な高さをきちんと検討しておかないと、「高さが足りず通行人からの視線がさえぎれてない。」ということにもなり兼ねないので注意は必要です。
ブロック塀のデメリット
一方で、ブロック塀を設置したときのデメリットは次の4つが挙げられます。
- 風通しが悪くなる
- 圧迫感がある
- 空き巣に狙われやすくなる
- 倒壊するリスクがある
やはりどうしてもブロック塀で家の周りを囲うと、圧迫感が出やすいです。
フェンスや植栽と組み合わせることで、風通しのよいおしゃれな囲いにすることができます。
また、ブロック塀は倒壊したときのダメージが大きく危険なので、工事はきちんと外構業者に依頼するようにしましょう。
ブロック塀工事のDIYはおすすめしない理由
工事費用を安く抑えるために、ブロック塀をDIYで設置・塗装しようと考える方も多いですがおすすめできません。
ブロック塀はブロックが落下したり、十分な耐久性を得られずに倒壊したりなど、安全面のリスクが大きいからです。
塗装や補修もDIYで行うことは推奨していません。
また、ブロック塀の工事は見た目以上に高度な知識と複雑な手順を経て施工しているためです。
プロなら2〜5日程度できますが、DIYの場合は効率が落ち1〜3週間はかかると思っておいた方がよいです。
素人手でやって結局あとから修繕費用や追加工事が必要になることも多く、むしろ余計に費用がかかってしまう場合もあります。
はじめからきちんと外構工事の専門業者に依頼するのがおすすめです。
ただし、花壇づくりのためのブロック積みや、飾り壁のような強度を求められるブロック塀でなければ、DIYでの設置でも問題ないでしょう。
ブロック塀工事の実際の見積書・単価
ここでは実際の見積書をもとにブロック塀工事ではどのような見積書がでてくるのか解説していきます。
今回は下記の3つのケースを用意しました。
- ブロック5段積みの価格・見積書
- ロック一段を積み増した場合の価格・見積書
- 新築外構のブロック塀(一次外構)の見積書
ブロック5段積みの価格・見積書
外交工事内訳 | |||||
---|---|---|---|---|---|
工事費 | 品名・仕様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
ブロック5段積み 150CB | 掘削含む 笠木なし | 1 | 式 | 250,000 | 250,000 |
アスファルト補修 | 1 | 式 | 65,000 | 65,000 | |
養生費 | 1 | 式 | 15,000 | 15,000 | |
現場管理費 | 1 | 式 | 20,000 | 20,000 |
家の境界に全長6m×ブロックを5段を新設したいという方の見積書です。
150CBとは厚みが150mmのブロック塀という意味です。
コンクリートブロックの厚みは12cmが使われることが多いですが、盛土などが多い場合厚さ15cmのブロックが使われることがあります。
ブロック一段の価格・見積書
内容 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
水抜き | 5 | 箇所 | 1,000 | 5,000 |
ブロック1段積み増し | 32.5 | m | 1,800 | 58,000 |
畑との段差が60~70㎝程あり土が流れて行ってしまうため、ブロックを一段積み増して土留めしたいとご要望を頂いた方の見積り書です。
水抜きはブロックへ内側の雨水を排水するための配管を通して家の外の排水溝に流れ出るようにする工事のことです。
新築外構のブロック塀(一次外構)の見積書
No. | 工事名称・仕様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|
A | 仮設 | 1 | 式 | 50,000 | |
B | 土 | 1 | 式 | 633,000 | |
C | 土留め | 1 | 式 | 931,400 | |
D | その他 | 1 | 式 | 50,000 | |
諸経費 | 249,660 |
新築の方で庭を作る前に周りの塀やフェンスを作る「一次外構」の見積書です。
※割愛していますが仮設工事・土工事・土留め工事・その他工事の見積の詳細は別途記載されています。
新築の場合、塀を作るにあたって土の処理や運搬費・塀の基礎工事など塀をつくるための下準備から始まるためリフォームの場合と比べて費用が高くなります。
ブロック塀の外構工事費用を安くするコツ
ブロック塀の工事にかかる費用を安く抑えるコツは次の2つです。
- 複数社から見積もりをとってしっかり比較検討する
- 自社施工業者に依頼する
各会社工事の単価に違いがあるので、出来るだけお安く設置をしたい方は、複数社から見積もりをとってしっかり比較検討するのがお勧めです。
また、工事を自社の職人で行っている業者か、外注している業者かでも工事代に差が出ます。
自社の職人で工事可能な自社施工の会社で、出張費が抑えられる近所の会社であれば、価格は安く抑えられる傾向にありますので、業者選びのポイントとして押さえておくと良いでしょう。
ただし、安さだけを追求するのには注意が必要です。
あまりにも安さだけをアピールしている業者は、鉄筋の入れ方やモルタルの充填方法等、見えない部分で手抜き工事が行われるリスクがるからです。
安さだけではなく、業者に実際に会って会社の工事実績や有資格者の有無、施工内容や仕様などから総合判断するようにしましょう。
その他「外構工事の費用を安く抑える方法」については【知らなきゃ損】外構エクステリア工事の費用を安く抑える方法を徹底解説!で解説しています。
まとめ
-
ブロック塀の費用はいくら?
20mの境界線に5段積んだ場合で、合計30万円前後かかります。ただし、ブロック塀の工事は価格以外にも大事なことがあり価格や見栄えが変わってしまうので確認してきましょう。
>>ココだけは抑えておきたい大事なことを解説しました -
庭の工事で後悔しないポイントはありますか?
庭工事をする前に抑えておくべきポイントは下記の3つです。
・工事内容が得意な業者に依頼する
・複数社から見積を取って比較検討する
・施工業者に依頼する
>>理想の工事に最適な業者を見つける
コンクリートブロックというと、灰色の味気ない塀をイメージされる方も多いのではないかと思いますが、
最近では化粧ブロックのほか、タイル張りや自然石張りなど様々な種類が登場しているので、使い方によっては雰囲気をがらりと変えることもできます。
またブロック塀は、基礎工事がしっかりされていてメンテナンスも適度に行えば、耐久年数は30年ほどといわれています。
これはほかの木材や鉄などの材料と比べるても耐久性に優れた素材だと言えます。
ただし、工事の仕方によっては強度や耐久性が落ちてしまうことがあるので、設置の際は必ず信頼できる専門の業者に依頼するようにしましょう。
汚れやヒビなどの劣化が激しい場合にも、倒壊を防ぐために早めに修理依頼を出すことをオススメします。
外構エクステリアパートナーズでは、認定企業の得意工事や有資格者の有無、施工実績を審査させていただき、お客様の希望される工事内容に合った業者をご紹介可能です。
これから外構業者をお探しになる方はぜひご相談下さい。